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屋根より高いこいのぼり

大きいまごいはお父さん

小さいひごいは子供たち

面白そうに泳いでる




ああそうか

土方十四郎は見回りの最中に見つけたものを見て思った。

今日は5月5日

そう、子供の日だ



攘夷浪士が捕まったとのウワサを聞いた
それも、指名手配のチラシにのるような大物である
市民の通報でいま真撰組の大部分が駆けつているらしい


その知らせを聞いたとたん、オフだった土方は屯所へすぐに向かった

「アイツが捕まるような真似するわけねぇ」

そう自分に言い聞かせながらも、指名手配されているテロリストなんてそうそういない

まさかとは思うが……




そう心配してあわててやってきた土方を迎えたのは近藤だった

彼が言うには、市民によって捕まえられた攘夷浪士が何者なのか、まだ報告が来ていないのだという




しかし、土方は気がついていた

近藤は先ほどから土方と目を合わせようとしない。


「捕まえた市民から、どんなやつだったかは聞いたんだろ?」
「………」
「教えてくれよ、近藤さん!」


あんたの口から、アイツじゃなかったって言ってくれ!







近藤はゆっくりと口を開いた



「片目に……眼帯をした男らしい………」



近藤のすすめで、一人で見回りをしていた土方だった

近藤は真撰組で唯一高杉と土方の関係を知っている人物である

だからこそ、落ち込んでいるであろう土方に、一人になる時間を与えたのだ



土方はできるだけ何も考えずに町を歩いた



今日は5月5日

こいのぼりが空を泳いでいる




ちくしょう……



なんでそんなに楽しそうなんだよ


なんでそんなに幸せそうなんだよ






ああそうか







大切な家族と一緒に泳いでるからか






たかすぎ……







土方は涙をこぼしたところを見られまいと、路地裏に駆け込んだ



たかすぎ

お前今どこにいるんだよ

なあ、ひょっとして捕まっちまったのか?



「たか…すぎ……」

「よォ、呼んだかァ?」



びっくりして顔を上げてみると、そこにはずっと会いたかった人がいた



「高杉、お前なんで!捕まったんじゃ……」
「あ?なに言ってやがる。俺がそう簡単に捕まるかよ」
「でも、眼帯をした男が市民に捕まったって……」
「そいつァ俺じゃねぇ、ヅラだ。最近はどうも海賊のコスプレにハマってたみてぇだからな」


なるほど、言われてみればテレビで見たことある


「なんだ、心配してくれたのかァ?」
「……別にっ!」

いきなり上機嫌になる高杉に、土方はただ顔が赤くなるばかりだった


「…それより、なんでお前が江戸にいんだよ?」
「なんでって…決まってんじゃねぇか」


今日はお前の誕生日だろ


そういわれて土方はやっと思い出した

このところ忙しかったし、何より高杉が捕まったかもしれないと思って、気を抜く暇がなかったのだ
自分の誕生日なんて覚えている余裕もない


そんなことを思っていると、高杉が急にかしこまって話し始めた

「俺のほうも…まあ……なんというか……こんなもんで…悪ィんだが…」

そう言って深呼吸をすると、高杉は土方に青い小箱を渡した

急に顔を赤くした高杉に首をかしげながらも、土方は小さな箱を受け取った。

「開けていいか?」
「ああ…」

相変わらず高杉はどこかギクシャクしている

それが気になりながらも土方は箱を開けてみた




銀色に輝く指輪がひとつ




「他にも…種類とか…いろいろあったんだが……その…なんだ…、お前の好みとか…よく分かんなくて……」
「バカやろっ……」
「………」
「こんな…高価なもの……俺は別に…お前が無事でいてくれれば……」


高杉は驚いたような顔をした。が、すぐに赤くなって微笑み、土方を抱きしめた


(あとがき)
甘…甘すぎるよこれ
高杉さりげにプロポーズじゃないすかこれ?

顔を赤くするのは土方だけだと思ったのに、
なんかいつの間にかこんなん書いてしまいました

よろしければフリーで配布したいと思います
「私が書いたのよ!」見たいなのをやめてくださればどなたにでも
こんなものでよければ貰ってやってください



ていうか、あれ?ヅラは?