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持ってきた荷物を整理して時計を見るとなんやかんやでもう五時になっていた。今から何かやろうと思うには遅すぎる時刻。しかし、それがかえって土方を安心させた。 江戸から此処まで来るのに時間がかかったということは距離が相当離れているということを実感させるからなのだろう。 土方は行きの列車の中では気が気ではなかった。 高杉が警備の前をすんなり通り(着物を着替えただけである)列車に乗り込んでも、土方はと言うと、いつかバレるのではないかと内心ヒヤヒヤしていた。 ホテルのチェックインのときあえて土方だけでやったのも同じ理由からである。だが、 「心配しすぎて損しちまったな。」 「何が。」 「お前のこと。」 「へぇ。」 「つーかお前、ちったあ手伝えよ。」 「ヤダ。」 先ほどからタタミの上に寝そべって動こうともしない高杉に文句を言ってみると、ガキのような返事が返ってきた。 実を言うと高杉は時々子供っぽい言動をはく時がある。それは彼の幼少時代、子供っぽい振る舞いをする余裕がなかったからなのか。とにかく、鬼兵隊の連中もしらない高杉晋助の一面を自分だけが知っていると思うと土方は嬉しかった。 「さて。」 いきなり高杉が立ち上がり、言った。 「風呂にでも行くか土方。」 「こんな時間にか?」 「貸切の風呂があるからいいんだろうよォ。」 高杉はニヤッと笑った。 ---- 「さっさと来いよ土方。いい湯だぜェ?」 「あ…あぁ。」 土方は言われるがままに露天風呂につかった。 チャポン 「あったけぇ。」 「おら、もっとこっちに来いよ。」 そうして土方は高杉に引き寄せられ、 ギュ 後ろから抱きかかえられるような形になった。 「//////っ。」 赤面になった土方は空を見上げた。 時期は十一月後半。赤や黄色と鮮やかに色づいた木々の葉が地面へヒラリヒラリと舞い降りる。 「きれいだな。こんなきれいなもん今まで見たことねぇよ。」 土方はそうつぶやいた。 「絶景だ。星空、紅葉、温泉…。」 「土方もいるしなァ。」 高杉は土方の耳に唇をあて、囁いた。 「なっ、///冗談はやめ…」 「冗談なんかじゃねぇぜ?こんなきれいなもん今まで見たことねぇよ。」 高杉は先ほどの土方の言葉をそのまま返し、土方の首に音を立ててキスを落とした。 「………」 「土方?」 「体洗う。」 ぶっきらぼうにそういって立ち上がろうとする土方を、 「まてよ。」 高杉はおさえた。 「んだよ、はなせ。」 「何怒ってんだよ。」 「怒ってなんかいねぇ。」 「嘘つくんじゃねぇ。こっち見ろ。」 無理やり振り向かせた土方の顔は、 「オイ。」 「何だよ。」 「お前、何で泣いてんだ?」 涙目だった。 あまりのことにその場に硬直してしまう高杉。 「てめぇは卑怯過ぎるんだよ!」 急に土方が怒鳴った。 「いつもいつも、勝手に俺をおいてどっかに行ったり…。」 「………」 「帰ったっきり何ヶ月も会いに来なかったり…。」 「………」 「やっと会いにきてくれて、こんなにいいところに連れて来てくれて…。」 「………」 「すごく…、すごく嬉しいことを言ってくれて…。」 「………」 「それでまた帰っちまうんだろ?」 「土方…。」 「さんざん人を喜ばせといて、さんざん人をてめぇに溺れさせておいて、そしてまた、 さんざん人を寂しがらせるんだろ?そんなの卑怯じゃねーか!」 目に溜まっていたものがしずくとなって落ちた。それはとどまることなく土方のほほをしたたり落ちる。 「俺は…、怖いんだ…。いつかお前が俺の前からいなくなっちまうと考えると……。」 「土方。」 「……っ、高杉…、ごめん。」 「土方。」 「こんなことっ…、言うつもりじゃなかったのに…。」 「悪かったな。嬉しいぜェ?そんなに俺を必要としてくれていることがよォ。」 「…高杉。」 「名前で呼べよ。」 「晋助…っ。」 「ダメだなこりゃ。」 高杉は突然土方の足を開いた。 「なっ、何してんだお前!」 「悪ィな。お前があんまり誘ってくるから、もう理性なんてかけらも残ってねぇ。」 「誘ってなんか…、」 「涙目で上目遣いで名前呼びやがって、それでも誘ってないって言うのかァ?」 「名前はお前が呼ばせたんだろーがー!!!」 「あんまりデッケェ声出すな。聞こえちまうぜ?露天風呂なんだからよォ。」 「………もう////好きにしろ。」 「ハッ、ありがてェ。」 「お前からは…、逃げられねェからな…。」 「安心しな。俺はどこにも行ったりしねぇよ。」 「ありがと…、晋助。」 「いいからヤるぞ。」 「ま…っマジでヤんのか?」 「クク…、俺からは逃げられねェぜ?」 →[[二日目(昼)]] ---- (あとがき) だーかーらー! 何でこんな妙な文になっちまうのかな? っていうかR18オチって許されるんですか? この続きは書いたほうがいいのですか? 誰でもいいから教えてくれー!!
持ってきた荷物を整理して時計を見るとなんやかんやでもう五時になっていた。今から何かやろうと思うには遅すぎる時刻。しかし、それがかえって土方を安心させた。 江戸から此処まで来るのに時間がかかったということは距離が相当離れているということを実感させるからなのだろう。 土方は行きの列車の中では気が気ではなかった。 高杉が警備の前をすんなり通り(着物を着替えただけである)列車に乗り込んでも、土方はと言うと、いつかバレるのではないかと内心ヒヤヒヤしていた。 ホテルのチェックインのときあえて土方だけでやったのも同じ理由からである。だが、 「心配しすぎて損しちまったな。」 「何が。」 「お前のこと。」 「へぇ。」 「つーかお前、ちったあ手伝えよ。」 「ヤダ。」 先ほどからタタミの上に寝そべって動こうともしない高杉に文句を言ってみると、ガキのような返事が返ってきた。 実を言うと高杉は時々子供っぽい言動をはく時がある。それは彼の幼少時代、子供っぽい振る舞いをする余裕がなかったからなのか。とにかく、鬼兵隊の連中もしらない高杉晋助の一面を自分だけが知っていると思うと土方は嬉しかった。 「さて。」 いきなり高杉が立ち上がり、言った。 「風呂にでも行くか土方。」 「こんな時間にか?」 「貸切の風呂があるからいいんだろうよォ。」 高杉はニヤッと笑った。 ---- 「さっさと来いよ土方。いい湯だぜェ?」 「あ…あぁ。」 土方は言われるがままに露天風呂につかった。 チャポン 「あったけぇ。」 「おら、もっとこっちに来いよ。」 そうして土方は高杉に引き寄せられ、 ギュ 後ろから抱きかかえられるような形になった。 「//////っ。」 赤面になった土方は空を見上げた。 時期は十一月後半。赤や黄色と鮮やかに色づいた木々の葉が地面へヒラリヒラリと舞い降りる。 「きれいだな。こんなきれいなもん今まで見たことねぇよ。」 土方はそうつぶやいた。 「絶景だ。星空、紅葉、温泉…。」 「土方もいるしなァ。」 高杉は土方の耳に唇をあて、囁いた。 「なっ、///冗談はやめ…」 「冗談なんかじゃねぇぜ?こんなきれいなもん今まで見たことねぇよ。」 高杉は先ほどの土方の言葉をそのまま返し、土方の首に音を立ててキスを落とした。 「………」 「土方?」 「体洗う。」 ぶっきらぼうにそういって立ち上がろうとする土方を、 「まてよ。」 高杉はおさえた。 「んだよ、はなせ。」 「何怒ってんだよ。」 「怒ってなんかいねぇ。」 「嘘つくんじゃねぇ。こっち見ろ。」 無理やり振り向かせた土方の顔は、 「オイ。」 「何だよ。」 「お前、何で泣いてんだ?」 涙目だった。 あまりのことにその場に硬直してしまう高杉。 「てめぇは卑怯過ぎるんだよ!」 急に土方が怒鳴った。 「いつもいつも、勝手に俺をおいてどっかに行ったり…。」 「………」 「帰ったっきり何ヶ月も会いに来なかったり…。」 「………」 「やっと会いにきてくれて、こんなにいいところに連れて来てくれて…。」 「………」 「すごく…、すごく嬉しいことを言ってくれて…。」 「………」 「それでまた帰っちまうんだろ?」 「土方…。」 「さんざん人を喜ばせといて、さんざん人をてめぇに溺れさせておいて、そしてまた、 さんざん人を寂しがらせるんだろ?そんなの卑怯じゃねーか!」 目に溜まっていたものがしずくとなって落ちた。それはとどまることなく土方のほほをしたたり落ちる。 「俺は…、怖いんだ…。いつかお前が俺の前からいなくなっちまうと考えると……。」 「土方。」 「……っ、高杉…、ごめん。」 「土方。」 「こんなことっ…、言うつもりじゃなかったのに…。」 「悪かったな。嬉しいぜェ?そんなに俺を必要としてくれていることがよォ。」 「…高杉。」 「名前で呼べよ。」 「晋助…っ。」 「ダメだなこりゃ。」 高杉は突然土方の足を開いた。 「なっ、何してんだお前!」 「悪ィな。お前があんまり誘ってくるから、もう理性なんてかけらも残ってねぇ。」 「誘ってなんか…、」 「涙目で上目遣いで名前呼びやがって、それでも誘ってないって言うのかァ?」 「名前はお前が呼ばせたんだろーがー!!!」 「あんまりデッケェ声出すな。聞こえちまうぜ?露天風呂なんだからよォ。」 「………もう////好きにしろ。」 「ハッ、ありがてェ。」 「お前からは…、逃げられねェからな…。」 「安心しな。俺はどこにも行ったりしねぇよ。」 「ありがと…、晋助。」 「いいからヤるぞ。」 「ま…っマジでヤんのか?」 「クク…、俺からは逃げられねェぜ?」 →[[2日目(昼)]] ---- (あとがき) だーかーらー! 何でこんな妙な文になっちまうのかな? っていうかR18オチって許されるんですか? この続きは書いたほうがいいのですか? 誰でもいいから教えてくれー!!

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