3D酔いのメカニズム

FPSとは


FPS(First Person Shooting)とは主観視点で戦場を体験するゲームです。

とてもリアルであたかも自分が戦場にいるような気分を味わえますが、実はまったくリアルではない部分があります。
このギャップに気づかない場合、その無意識の違和感が3D酔いとなって我々を悩ませるのです。

そこで「正しくFPSを理解する」ということが3D酔いを克服する特効薬といえるでしょう。



FPSの操作を知る


現実には、自分の全身・全神経を使って動き、反応を得ます。
FPSではこれを、コントローラーを使って動き、画面を通して反応を得ます。

ここで次のようなギャップが生まれています。
 (1) 得られるべき反応が得られていない
 (2) 操作しても思うように動かない

(1)は「走っているのに風を感じない」「振り向いたのに回転を感じていない」など、無意識下で期待している反応が無いこと。また期待している反応に概ね合っているけれど、微妙にズレがあることです。
(2)は複雑なコントローラー操作に慣れておらず、動かしたいように動かせないことです。

(1)のギャップについて、酔わない人の脳は、これを上手く無視しています。この無視をするところ・しないところの切り分けで、普段使わない脳が使われています。少しであれば何ら問題はないのですが、画面は常に動くので、脳が無視をするという処理をしきれない情報量が溜まり、許容量を超えると吐き気などを催して危険を訴えます。ここに(2)の「動かしたいように動かせない」が加わるとさらに加速します。これが3D酔いのメカニズムです。


3D酔いの原因を知る


いくつかの原因が絡み合って生まれていることが分かったところで、いよいよ克服方法を考えてみましょう。
原因がわかれば対策は打てます。まずは自分の原因を突き止めましょう。
わからなくてもひとつづつ潰していけば間違いありません。意識をすることが改善の第一歩です。

  • とにかく違う、問答無用で酔う
車中で本を読むと酔うのと同じです。今ゲームをしているということを正しく認識しましょう。風や重力を求めてもどうしようもありません。想像で補ってください。

  • 視界感覚にズレがある
車酔いする体質の人がこれにあたります。操作感度を遅くして、まずは脳を慣れさせましょう。操作に慣れるのではありません。無視するということに慣れるのです。適度に無視できるようになれば感度を早くしても混乱することがなくなり、すなわち強くなれます。またゲームごとにある差にもすぐ順応できるようになります。
 → 認識方法

  • 思うように操作ができない
FPS独特の操作方法を理解しましょう。ボタンがたくさんありますが、基本はとても単純です。
 → 操作方法

  • 動かしたい形が想像できない
現実に自分がそこにいると考えましょう。敵がいそうなのはどこか。どこが安全でどこが危険なのか。さらに地形を理解し、戦略的な動きが想像できれば、もう初心者ではありません。
 → 行動方法
最終更新:2010年11月27日 13:16