とくひつ(特筆) 名詞


[関連語]
程度表現


<語義>
強調して書き記すこと。

<経緯>
「特筆大書」(特に目立つように書き記すこと:新明解)や「特筆すべき」といった形で用いられた語が、形容動詞的に用いられるようになったものと思われる。

<語法>
日常のパソコンや、模型作成での特筆な事や旅行、生活を切々と語る
特筆なところは、その事例の幅広さです
暖かく温もりのある質感が特筆なデザイン瓦を使用。
特に、ひとりでできるもん、特筆だよね。
マルチタップによる拡大縮小操作の容易さは特筆だ。
特に2曲目の「マウンテンソング」と3曲目の「デ・ジャ・ヴ」とは特筆だと思うな。

このような形容動詞的用例が、若者言葉と判断されたものか。

<使用場面>



<実態>
〔2007.Wikipediaより〕(モノ)【名詞・サ変、形容動詞】「強調して評価する」の意であるが、針小棒大な表現が若者流。
corpusWWW070722〕特筆-特筆すべき1,120,000 多い表現としては、「特筆モノ」「特筆事項無し」「特筆コメント」など。特筆な 416 特筆だ 1030 特筆の 586 「な/の」の揺れは、名詞修飾としての使用がまだ浅いことの表れか。「の」はメタ的な語にも付きうる(下の例)ため、「の」が多いので名詞だと決め付けることは出来ない。状態的な語として、形容動詞的な「な」が選択されたのではないか。
〔Yahoo知恵袋〕質問日時: 2007/7/9 15:12:22 投票開始: 2007/7/17 02:11:59『特筆の使用について』先日、本部長が仕事の結果を説明する際「特筆すべき点は・・・・・」と言っていました。特筆という言葉は口語体でも使用できるようになったのでしょうか。
※ここでは「特筆」のように元来は「特別に書く」という意義であろうことが明白で(実際、新聞・雑誌の記事に用いられるために造語されたものと思う)ある語が、口語でも使用できるのか、ということが論点となっている。
〔新明解4〕「【特筆】-する 特に、その事を大々的に書き立てること。〔多くは、ほめて大げさに書く意に用いられる〕「-すべき事件」」

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最終更新:2007年07月22日 19:20