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②御門くんを見る

御門君までこんな行動を取るとはおもわなかった。
びっくりして、御門君を見つめてしまう。
御門君は相変わらず無表情で何を考えているのかわからない。

「冬馬も、そう思うか。うんうん。やっぱりかわいいよなー」
頭に手を載せたまま、周防さんがうんうんと、頷いている。

「………」
「そっかそっか、冬馬も妹ができたみたいでうれしいかー」
御門くんは何も言っていないが、周防さんは一人でニコニコと笑っている。

(…って、あれ?)
周防さんの言葉に、引っ掛かりを覚えて、周防さんの言葉を反芻する。

そして、その引っ掛かりがなんなのか気づいて、思わず…

1.御門くんって1年生なんじゃ?
2.姉の間違いじゃないですか?
3.御門君を凝視する。

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2.姉の間違いじゃないですか?

私がそういうと周防さんは悪戯っぽく笑う。
「さて、それはどうだろうなー?」
そして、私の頭の上に乗せた手をぽんぽんと軽く動かした。
「もうっ。それって、さっきの仕返しですか?」
されるがままになりながらも問いかける。
……すると、周防さんは私から離れた。

「僕だって男の子だものっ。隠し事くらいしたいのっ」
そして胸を張ってそう返してくる。

セリフといい、微妙な裏声といい、コレはさっきの私のモノマネなんだろうか。

「あ、あはは……」
反応に困る私。
「……周防、気色悪い」
それとは対照的に、めずらしくきっぱりと発言する御門くん。

びっくりして、思わず御門君のほうを見る。
だけど相変わらず無表情のままだった。

「み、御門くん……」

①「私には敬語なのに周防さんには普通なんだね」
②「そこまで言ったら周防さんが可哀想だよ」
③「今の御門くん、なんかちょっと珍しい感じかも」

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①「私には敬語なのに周防さんには普通なんだね」

言いたいこととは微妙に違う言葉。

(でも、まさか直接珍しいっていうのも……失礼だよね)
まだ会って間もないし、言葉が少ないのは人見知りしてるからっていう可能性もある。
だんだん私にもなれて、口数が多くなってきたのかもしれない。

(無表情は元からみたいだけど…)
「……周防は」
しばらくの間のあと、御門くんがつぶやいた。

「……そうしろと言った」
「あ~、そういや、そんな事もあったかな?」
「そういえば、私とはじめてあったときも、苗字で呼んだら、名前で呼んでっていってましたね」」
「堅苦しいのはいやなんだよ」
肩をすくめて、周防さんが苦笑する。

「確かに…、きっちっとした周防さんって想像できないかも」
「こらこら、それはどういう意味かな~?愛菜ちゃん?」
「あははは……」
とりあえず、笑ってごまかす。

でも、それなら御門君に言えば…

1普通に話してくれるようになるのかな?
2笑ってっていったら、わらうのかな?
3隠し事はなしっていったら、さっきの答えが返ってくるかな?

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2笑ってっていったら、わらうのかな?

ふと、そんな疑問が浮かんだ。
一度だけ契約の時に微かに笑ったように見えた事があったけど、あれは夢の中だった。
周防さんの頼みを聞いてくれたのなら、私のお願いも聞いてくれるかも知れない。

「あのね、御門君。お願いがあるんだけど、いい?」
「……………」
御門君は私を見た後、コクリと頷いた。

(やった!)
「私に向かって笑いかけてみて。どうしても見てみたいんだ」
「…………」
御門君はしっかりと私に向き直ってくれる。
どうやら、やる気になってくれているみたいだ。

(どうしよう、なんだかドキドキしてきた)
『笑う』なんて些細なことなのに、御門君がすると思うとつい緊張していまう。

御門君はしばらく目を伏せ、ゆっくり目を開ける。
そして、私をしっかりと見つめ―――

(あれ……?今、口の端が少し動いた?)
片方の口の端がほんのわずか動いた。
だけど、それはとても笑っているというものではなかった。

(やっぱり、無理に笑ってもらうのはダメだったのかな……)

「おい、冬馬。それは悪事をたくらむ越後屋の顔だっての」
周防さんは困ったような笑みを浮かべ、御門君に突っ込みを入れる。

私は……
①「そんな事無いよ。ありがとう、御門君」
②「無理を言ってごめんね、御門君」
③「そんな言い方は駄目ですよ、周防さん」

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①「そんな事無いよ。ありがとう、御門君」

わたしは、笑い返す。
御門くんはちゃんと笑ってくれようとした。

(それに、お願いして笑ってもらうっていうのも、結構難しいわよね…)
自分に置き換えて考えてみる。
笑ってとお願いされて、じーっと見つめられているときに笑うのは結構大変だ。
私でもきっと、困ったような笑顔になる。

「愛菜ちゃんはいい子だな~」
周防さんがしみじみとした口調で言う。

「いい子って…なんでそうなるんですか……」
言われなれない言葉に、照れてしまう。

「そうおもったから」
にこにこと周防さんが返してくる。

「………」
「さて、と、食べ終わったし出ようか」
なんと言っていいかわからなかった私が沈黙すると、周防さんはテーブルをみて言った。

「あ、はい」
私が頷いて、伝票を持とうとしたら、周防さんが横からそれをさらって行った。

「あ……」
「ここはおにーさんのおごり」
ぴらぴらと伝票を振って周防さんが言う。
でも今日ここに誘ったのは私なのに…

1私が払う
2せめて割勘にしてもらう
3支払ってもらう

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1私が払う

「あ、ダメです!今日は私が誘ったんですから…」
「そんなの気にしない気にしない。
 女の子にお財布出させるなんてこと、できませーん」
「でも……」
私が、言い募ると周防さんはうーんと、うなってそれからにっこりわらった。

「それじゃあさ、代わりにひとつほしいものがあるんだけど、
 それをプレゼントしてくれる?」
「なんですか?」
「たぶん、雑貨屋に売ってるんじゃないかな。
 大丈夫そんなに高いものじゃないし」
周防さんはここで引くきはないみたいだ。

どうしよう…
①了承する
②何がほしいのか聞く
③意地でもここを払う

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③意地でもここを払う

「私が誘ったのにわるいですよ」
私から誘っておいて奢ってもらうのは気が引ける。
(気晴らしに誘ってくれただけで十分なのに)

「あのね、愛菜ちゃん。おごられるのもいい女になる為の経験だよ。
だから、ここはおにーさんにおごりで」
「いい女……ですか?」
いきなりの言葉に思わず聞き返してしまう。
「そ。こういう時は黙っておごられるべきなのさ。
大体、男女が伝票を持ちながら会計どーするよ? なんて無粋だしね」

(言われてみれば、そうかも)
友達と遊ぶ時はほとんど割り勘だったから、考えたことも無かった。
「えっと、あの……ごちそうさまです」
慣れない状況に、つい照れてしまう。
「いえいえ、どういたしまして」
周防さんは子供のような笑みを返す。

(おごってもらったし、周防さんに何かプレゼントしなくちゃね)
先に店の外で待っていた私と御門君に、会計を済ませた周防さんが合流する。
向かう先は雑貨屋。
どれにしようかな。

①アジアン雑貨屋
②ファンシー雑貨屋
③アンティーク雑貨屋

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③アンティーク雑貨屋

「この先にアンティークっぽい雑貨のお店があるんです。
男の人でもそんなに入りづらくないと思うんですけど、そこはどうですか?」
「へえ、アンティーク?」
私の提案に周防さんは少し意外そうな顔をした。

周防さんにさっきご馳走になったお礼をしたいけれど、私が香織ちゃんとよく行くお店に連れて行くのはさすがにちょっと気がひける。

(あそこは女の子ばっかりだもんね…)

「はい。じっくり見たことはないんですけど、雰囲気の良さそうなお店で前から気になってたんです。
周防さんはそういうの、あんまり興味ないですか?」

普段男の人と買い物をする機会なんて春樹以外とは皆無に等しく、誘ってはみたもののちょっと心配になって尋ねてみた。

「いや、良いんじゃないかな」
「良かった」

周防さんの笑顔にほっとして、軽くなった足取りで目的地へと向かう。

(そういえば、御門君はどうなんだろう? アンティークとかって興味あるのかな?)

先を歩く私に黙ってついてくる御門君は終始笑顔の周防さんとは対照的にあいかわらずの無表情で、端正な顔立ちからは何の感情も読み取る事はできない。

どうしよう?

①御門君にアンティークに興味があるか聞いてみる
②周防さんに御門君がアンティークに興味があるかきいてみる
③気にせずにお店へ向かう

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①御門君にアンティークに興味があるか聞いてみる

(御門君は興味があるのかな)
ふと、疑問に思い御門君に呼びかける。
「御門君は……アンティークに興味あるの?」

「………………」
御門君は黙ったままで、私の質問に答えようとはしない。
「あっ、もしかして興味無かった?」
御門君は首を横に振って否定した。

(そっか。よかった)
「私はね……古いものが好きなんだ。このネックレスも母が昔使っていた物なんだけど、かわいいなって思ってつけてきたの」
私は首元のネックレスを手の平にとって御門君に見せる。
金色の小さな天使がペンダントトップになっていた。

「…………………」
御門君は無表情のままジッとそのネックレスを見つめる。
(あんまり似合ってないのかな)
「や、やっぱりデザインが古いよね。違うのにしてくればよかったかな。えへへ……」
とうとう沈黙に耐え切れなくなって、私は苦笑混じりに言った。
「……………似合ってます」
「え?」
突然に聞こえた御門君の言葉が信じられなくて、思わず聞き直す。

「そのネックレス、あなたにとても似合っています。ずっと大切にしてください」
「御門君……。ありがとう」
はっきり似合うと言ってくれた事が嬉しくて、自然と笑みがこぼれる。
そんな私たちのやり取りを周防さんは穏やかな表情で見つめていた。

会話をしている内に、アンティーク雑貨のお店に着いたみたいだ。

私は…
①リボンを探す
②周防さんに話しかける
③御門君に話しかける

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①リボンを探す

「あの、それじゃ早速なんですけど……リボン探してきてもいいですか?」
私が尋ねると、周防さんは満面の笑みで頷いた。
「おう、行っておいで。俺たちは俺たちで自由に見てるからさ。
何かあったら声かけてくれればいいから。
な、冬馬?」
その言葉に御門くんも頷く。

「ありがとうございます」
私は二人に「じゃあ、またあとで」と軽く声をかけてからその場を離れた。



「それにしても、いろいろあるんだなぁ……」
そんなことを呟きながら、リボンのコーナーを一通り歩いて回る。
私が予想していたよりもリボンの色や種類が結構あった。

(うーん、迷っちゃうなあ……)
このままだと、結構時間がかかってしまいそうだ。

①二人に相談してみる
②ひとまず自分で考えてみる
③こっそりチハルに選んでもらう

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