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191
③考える

隆には会いたい。
でも、春樹から離れるわけにも行かない。
春樹だって狙われる可能性があるのには、かわりないんだから。

「………やっぱり、駄目か?」
考え込んでしまって、返事をしない私に隆の暗い声が聞こえてくる。

「あ、そうじゃなくて…春樹が……」
「春樹?」
隆にはどうしてそこで春樹の名前が出てくるのか不思議らしい。
私は隆に水野先生が私を狙っていること、水野先生のバックには何かの組織があること、そしてだんだん手段を選ばなくなってきていることをかいつまんで説明した。

「私と同じく春樹も危険なの……私には見えるけど春樹には見えないし」
「そうか……」
隆も納得したらしい。

「それじゃあ、俺がそっちに行くよ。それならいいか?」
それならいいかも…でも、ちょっと不安が残る。

1「いいよ。まってる」
2「一郎君と修二君も呼んでもいい?」
3「春樹に聞いてみる」

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1「いいよ。まってる」

(春樹には後で説明すればいいよね)
「そうか……じゃあ、すぐに愛菜ん家に行くから」
「うん、待ってるよ」

私は携帯を置くとため息をつく。
隆の一件は私の勘違いだったようだ。
裏切られたと泣いたりして、一人空回りしてしまっていたことが今更恥ずかしい。

(そうだ。春樹に隆のことを言わないといけない)
階段を降り、リビングに向かう。
「春樹、今から隆が来るから……って、あれ?」
リビングは静まりかえって、人の気配はしない。
「春樹の部屋かな?」
急いで二階に上がり、春樹の部屋をノックする。
「春樹、いる?」
返事はない、どうやら部屋にも居ないようだ。
「どうしたんだろ……買い物かな? まさか……」

ピンポーン

(どうしよう、もう隆が家に来ちゃったよ)

私は……
1.春樹の携帯に連絡を取る
2.とりあえず玄関に行く
3冷静になって考える

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2.とりあえず玄関に行く

玄関を開ける。
「……よぅ」

案の定そこには隆の姿。
「隆…ごめん、ちょっと中に入ってて、私電話を…」
「電話?」
「春樹が居ないのっ、携帯に電話してみる」

春樹が私に何も言わずに出かけるなんておかしい。
「落ち着け。春樹を探してるんだな?」

隆の言葉に頷く。
「まさか、ファントム…ミストに取り付かれてどっかいったんじゃ…」
「3日前に春樹に会ったときには大丈夫だった。ミストが取り付いた人間を動かせるようになるまで少し時間がいる。早くても1週間だ」
「隆は、取り付いてる人間と取り付いてない人間がわかるの?」
「わかる。ミスト同士は共鳴するようなものがあるからな」

修二君はとりつかれた人間は見ただけじゃわからないといった。
だが、ミストを作り出せる隆の方法だとわかるのだろう。
「じゃ、いったいどこに……」

そのとき庭のほうで音がした。
慌てて向かうと、春樹の姿。手には古びたアルバムを持っている。
庭に居たということは、物置から探し出してきたものだろう。
「春樹!よかった……」
「姉さん?どうしたのそんなに慌て……っ、姉さんこっちに!」

春樹は私の姿に首を傾げたが、後ろから隆が姿を見せると、私の腕をつかんで後ろにかばった。
「は、るき!隆は大丈夫!私たちの誤解だったのっ!」
「……どういうことさ?」
「それは俺から説明するよ。中に入ろう」

春樹は隆をじっとにらみ、私をかばったまま頷いた。
「わかりました。ですが、一郎先輩と修二先輩も呼びます」

春樹警戒しすぎだよ…
①「わかった、二人を呼ぶね」
②「呼ばなくても大丈夫だから」
③「その前に、そのアルバムはどうしたの?」

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③「その前に、そのアルバムはどうしたの?」

私は春樹が持っているアルバムを指差した。
「……さっき姉さんと昔話をしていたら懐かしくなったんだ」
春樹は相変わらず、隆を見据えたままだ。
「はぁ、春樹が無事で良かった」
春樹が居た事に、私はほっと胸をなでおろした。
「……共鳴はしていないようだし、大丈夫みたいだな」

そのとき、アルバムの中から一枚の写真が地面に落ちた。
「これ……」
「俺が中学二年の夏休みに交通事故で怪我した時の写真だな」
そう言いながら隆は、ひょいと写真をとった。
病室で隆と私が並んで写っている。
「俺、この怪我以降から少しずつミストが見えるようになったのかもしれない……」
隆は写真をじっと見つめて、考え込んでいる。

「ミスト?」
「黒い影……ファントムを隆はミストって言っているの。詳しい事は中に入って話そう」
「……わかったよ」

私たちは揃ってリビングにあるソファーに腰を下ろす。
「単刀直入に聞きますけど、隆さんは敵なんですか、味方なんですか?」

私は……
①二人の様子を黙ってみている
②味方だと答える
③わからないと言う

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①二人の様子を黙ってみている

「味方に決まっている。俺はずっと愛菜を守ってきたんだ」
隆は憮然とした顔で言った。

「守る?」
訝しげに眉を寄せた春樹に、隆は私にしたのと同じ話しをする。
春樹はそれをじっと聞いていた。

「では姉さんが怪我をした日、保健室へ来るのが遅かったのは何故なんですか?」
「あの時は、宗像兄のほうを監視してたんだよ…」
「え?一郎君?」
「そう。お前が、水野先生とあいつの話をしただろう?それで気になって…。宗像兄に怪しい動きはなかったけどな」
「そうだったんだ…」
「特に怪しい動きもなかったし帰ろうとおもったら、お前が怪我をしたって聞いて慌てて保健室に行ったんだ」
そういえば、隆にそんな話しをした。まさかそれを調べているなんて思いもしなかったけれど…。

   ぴんぽ~ん

「あれ?誰か来た…見てくるね」
私は立ち上がり玄関へ行く。
玄関ののぞき穴からみるとそこには…

1、一郎君と修二君
2、宅配のお兄さん
3、隣の家の人

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3、隣の家の人

「回覧板です」
私は隣の家の人から回覧板を受け取る。
「ありがとうございました」

(なんだ……ただの回覧板か)
玄関の扉を閉めると、私は二人の居るリビングに戻る。

「じゃあ、隆さんは中学二年の頃から影が見えたって事ですか?」
「そうなんだ。見えないヤツに言っても仕方がないし、ずっと黙っていた」
「……そうですか」
隆と春樹は先に話を始めていた。
隆が一通り説明しても、春樹はまだ疑っているみたいだ。

「じゃあ、水野先生と音楽室に居た事についてはどう説明してくれますか?」
「それは、いつ会っていた時の話なんだ?」
「姉さんがその……隆さんに別れるって言った時ですけど」
「春樹にまで知られちゃってんのかぁ~。かっこ悪い……」

「ごめん、私が言ったの」
私は肩をすくめて言った。

「実のところ、その時の記憶が無いんだ。気がついたら、愛菜が泣きながら去るところだった。やっぱり……俺が泣かせたんだよな」
「記憶にないって!? 開き直るつもりかよ!」
春樹は隆の胸ぐらに掴みかかる。
「酷いよ。言い訳してくれる方がまだマシじゃない」

「今なら、二人とも信じてくれるから言うんだけど。実は俺、ミストを操るようになってからたまに記憶が無くなるんだ」

何よ……。せっかく隆を信じようって思っていたのに
①隆に帰ってもらう
②詳しく尋ねる
③様子をみる

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②詳しく尋ねる

「…どういうこと?」
私の胸の中にもやもやと不安が広がる。

「なんていえばいいかな…唐突に意識が鮮明になったとおもったら、急に意識だけ別のところへ飛ばされるような感じになる」
そのときの様子を思い出すように、視線をさまよわせながら隆が言う。

「その間、体のほうで起こってることは記憶にないんだ。意識と体が別になってるかんじがする」
うまく説明できないようで、もどかしげに隆がため息をつく。
けれど私と春樹には思い当たることがあった。

「春樹、もしかして……」
「物理的な消滅……」
「何だそれ?」
一郎君と修二君が教えてくれた、消えてしまう、という現状が起こるところだったのではないか…?
私は慌てて隆に、昨日一郎君たちから聞いた話しをする。うまく説明できなくて時々春樹が補足してくれる。

「だから、隆、あんまり無茶しないで!」
「………そうなのか」
隆は少なからずショックを受けたようだった。

これ以上隆に負担をかけるわけにはいかない…
1「私のことはもう守らなくてもいい」
2「私がそばに居ればいい」
3なにも言わない

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1「私のことはもう守らなくてもいい」

私は隆の手を取る。
「もう、十分だから」
「愛菜……」
「影を操る力は絶対に使わないって約束して」
私が掴んだ手を隆はそっと離す。
「なぜ手を離すの! 消えちゃうかもしれないんだよ」

「…………」
隆は何も言ってくれない。

「あのさ……姉さん、隆さん」
考え込んでいた春樹が突然話しかけてきた。

「隆さんが記憶を失っていた時……、隆さんは普通に会話していたんだよね?」
「うん。水野先生に促されるように言い逃れをしていたけど……」
「隆さん。意識が体に戻ったのが、姉さんが去る時ですよね?」
「ああ。宗像兄に連れられて愛菜が音楽室から出て行くところだった」
「意識がない隆さんが会話が出来るのはおかしいんだ」

春樹は一呼吸置くと、続けて話し出す。
「あくまで俺の憶測だけど……消滅の影響で不安定になった隆さんを何者かが乗っ取ったんじゃないのかな」

私は……
①自分なりに考える
②隆を見る
③春樹を見る

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①自分なりに考える

ちょっと待って。
キスの時の記憶がなかったって言ったわね。
それじゃあ一回目、私が初めて見たときはどうなるんだろう。
隆、一回目のこと知ってた。
後から記憶がフラッシュバックするのかしら。
今のことは忘れているみたいだし……。
一回目のことは水に流すとか言ってるから
安易に口に出せないのよね。

なんか色々ありすぎて頭いたい。

1・いっそ隆にそのことについて聞いてみる
2・春樹に相談してみる
3・御門君なら答えをくれそうな気がする。


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1・いっそ隆にそのことについて聞いてみる

「…ねぇ隆、一回目は?初めのときは記憶があったのよね?」
「ああ」
隆はバツが悪そうに頷く。

「力のこと隠さなくて良いから言えるけど、ミストを強化しようとしてたんだ」
「?」
疑問の表情を浮かべる私と春樹に、隆が説明をする。

「ミストは人に取り付いて人の生気をすって強くなるってのは知ってるよな?」
頷く私と春樹を確認して続ける。

「でも、それだと複雑な命令は出来ないんだ。作った主である俺から離れるから」
ちょっと間を空けてこちらを見る。

「ミストは作った本体、俺のことだけど、俺といるとかなり複雑な命令も受け付ける。俺の意思をそのまま実行するから」
ここまではいいか?と隆が確認する。私と春樹が頷く。

「でも、ミスト自体は本体である俺から生気を奪うことはない。強くするには他の奴の生気が必要なんだ」
「じゃぁ、あのとき水野先生の生気を…?」
「まあ、そうだな……別にキスする必要はなかったんだが、やけに先生が積極的で…」
言いにくそうに隆が目をそらす。
それは当然だろう。水野先生は一郎君に頼まれていたんだから…。

「あ、もちろん生気をもらうって言っても命に別条がない程度で…」
無言の私にあわてたように、隆が付け加える。

私は…

①「それでキスしちゃったんだ、サイテー」
②「仕方ないよね…水野先生にも目的があったんだし」
③無言で隆を見つめる。
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