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①一郎君と修二君に家に入ってもらう

「こんなところで立ち話もなんだし、家に入ろう?」
私と春樹ははだしのままだ。
誰かに見られたら不審に思われてしまう。

「そうだな」
一郎君が周りを見回す。

「近くに異常はない。もう大丈夫だろう」
リビングに戻り、ソファに4人で座る。

「ファントムは知性を持ってるわけじゃない。簡単な命令を実行するだけだ」
一郎君はさっきの影をそう説明する。

「生気を吸われた人間は弱る。そしてファントムは力をつける。力をつけたファントムは、その人間を操れる」
「つまり、目標物に取り付かせて、ある程度弱らせて、目的の場所につれてくる。とかいう使い方ができるんだな」
「多少時間はかかるが、簡単に誘拐ができる」
「なにぶん、自分の足で歩いていっちゃうからね~」
「それは、姉さんが誘拐されそうになったということですね?」
春樹が言う。

「う~ん、そうなのかな?もしかしたら、弟君のほうかも?」
修二君が首をかしげる。
けれど、私はそれよりも気になることがあった。

「……今まであんなの見えなかったのに」
「そういえば、愛菜ちゃんファントムが見えてたみたいだね」
「今まで見えていなかったということは、大堂の力が強くなってきている、ということか?」
一郎君がじっと私を見る。

「いや、違うな……大堂の力に変化はない。ということは…、契約のほうか?」
そういって私の右手を見る。

御門君はやっぱりこのことに関係しているのかな…?
1、御門くんのことを話す。
2、今までのように知らない男の子として話す。
3、別の話を振る

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2、今までのように知らない男の子として話す。

私だって知っている事といえば、名前くらいだ。
もう少し、御門君に関する情報を知ってから話した方がいいだろう。

「そういえば……その男の子が夢で『あなたが立ち向かうというなら、僕が守る』って言ってたよ」
「敵を認識する力は同時に敵に立ち向かう力となる……だが、それだけでは不足だな」
「不足どころじゃないよ。今の愛菜ちゃんじゃ、ファントムを倒す力はないし」

一体、この二人には私の力はどういう風に見えているんだろう。
今の私では、力が無いっていう事は分かっているんだ。

「おそらく、契約による遠隔制御だろう」
「やっぱり、兄貴もそう思う?」
修二君は一郎君を見る。
「間違いないだろう。契約を媒体にして見る力を送り続けているということだな。しかし、そこまでの力をどうやって……」

「あの! 俺は……」
今まで、ずっと黙っていた春樹が突然口を開いた。
「俺は、敵を見ることさえできないんですか? このままじゃ、姉さんを守るどころか足を引っ張るだけだ」

一郎君と修二君はどこか突き放した目で春樹を見ている。

私は……
①春樹にも見えるようにならないのか尋ねる
②私自身がファントムを倒す方法を尋ねる
③私がどう見えているのか尋ねる

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①春樹にも見えるようにならないのか尋ねる

「それは無理だよ」
修二君があっさりと言う。

「大堂みたいにもともと力がある人間で素質があれば、自分の力を応用して見られるようになる」
「あとは、今愛菜ちゃんがしているみたいに、契約って手もあるけど…これはかなり力のある奴じゃないと無理」
「それほどの力がある人間なんて、そうそういない。俺達にも無理だ」
「まれに、後天的に力が現れるときもあるけど…そんなの本当に稀だからね」
「そう、ですか……」
春樹がうつむく。

「でも、ま、見えなくてもできることはあるよ」
「そうだな。力を持ってる人間は不安定になりやすい」
「俺達は双子だったから平気だったけど。愛菜ちゃんが消えないようにちゃんと見てなよ?」
「どういうことですか?」
「言葉どおり、だよ」
言葉どおり?私が消えるってこと?

「私が消えるの…?」
「あー、消えるというか…まぁ、大丈夫大丈夫。弟くんがいればそんなことにはならないから」
「そうだな、大事な役目だ」
二人は言葉を濁すが、なにか大事なことみたいだ。

1、消えることについて詳しく聞く。
2、ファントムを倒す方法を聞く。
3、力を応用する方法を聞く。

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1、消えることについて詳しく聞く。

「それは俺から説明しよう。大切な事だから良く聞いていてほしい」
一郎君は一つ咳をすると、話を続けた。

「この力……俺たち双子や大堂の力は太極に反したエネルギーだ」
「太極ですか?」
「そうだ。太極に反しているために、陰陽の理を失う。結果、物理的に消滅する」

(難しくて、分からない)

「陰陽の理……」
話を理解しているのか、春樹は考え込んでいる。
「俺たちのような能力者は、陰もしくは陽の力が不安定だ。むしろ、偏っているといいだろう」
「その偏りをエネルギーに変えているということですか?」
「そういうことだ」
「ファントムは虚と実の法則を捻じ曲げたものだ」

(どうしよう……、分からないって言える雰囲気じゃないよ)
「兄貴~、 初心者なんだから、もっと分かりやすく教えてあげなよ」
私を見かねて、修二君が助けてくれる。

「十分、分かりやすく説明しているつもりだが」
「しょうがないなぁ。あのね、昼と夜、表と裏って具合に世の中はうまく調和がとれてるんだけど、俺たちは元々調和がとれてないんだ。
だから、無茶してるとこの世から消えて無くなっちゃうんだよ」

消える……私が?
①春樹がいるとなぜ消えないのかきく
②なぜ一郎君と修二君は平気なのかきく
③ファントムを倒す方法をきく

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①春樹がいるとなぜ消えないのかきく

「それはね、男と女だからさ。一般的に男が陽、女が陰といわれている。男だけ女だけの世界なんてバランス悪すぎだろ?」
楽しくもなんともない、と軽口をたたくように修二君が言う。

「男女そろっていることで、ある程度バランスが取れるんだよ」
「そう、なんだ……」
実際のところ良くわからないけれど、なんとなくわかったような気もする。

「それに、奇数よりも、偶数のほうがバランスがいいってのもあるしね」
いろいろと要素がからんでくるんだよ、と修二君が付け足す。

「………なるほど。わかりました姉さんが消えないようにちゃんと見ていることにします」
春樹は理解できたようだ。私はほとんど理解できていないけれど…。

「ですが、姉さんを消えないように見ていることはできても、今日みたいにファントムが襲ってきたらどうすればいいんですか?」
「そ、そうよね…」
「それなんだけどさ、愛菜ちゃん。契約の相手、愛菜ちゃんを守るっていったんだろ?」
「う、うん」
「襲われたときにさ、そいつのこと呼べば、助けてもらえると思うんだよね」
「……え?」
「そうだな、多分そのための見る力だ。何か怪しいものが近づいたら、呼べということなんだろう」
「………」
そうなのだろうか?

「あ!」
唐突に春樹が立ち上がった。

「晩御飯の準備の途中だった。仕上げてくるよ」
「あ、じゃ、私が……」
「いや、いい!姉さんは先輩達の相手をしててよ。先輩達もよければ食べていきませんか?カレーですけど」
「いや、俺達は」
「うん、そろそろ帰るよ」

1、一緒にご飯を食べようと誘う。
2、二人を見送る。
3、もう少し話しを聞きたいという。

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2、二人を見送る。

「そっか……わかった。じゃあ、せめて外まで見送るね」
一緒に食事をできないのは残念だけれど、二人には二人の都合がある。
私はせめて外まで見送ることにした。

「…………じゃあ、気をつけてね」
「愛菜ちゃんこそ。もしも今度何かあったら一番に俺を呼んでよね?」
「もう、修二君ったら」
修二君の相変わらずの軽い調子に私は思わず苦笑いを浮かべてしまう。
「……まあ、修二の言っていることはともかくとして」
一郎君は修二君に呆れつつも、付け加えるように私に言う。
「何かあったら俺たちを頼ってくれてかまわないから」
「一郎君……」
私が呼びかけると、一郎君は微かに笑ってくれた。
「じゃあ、また」
「愛菜ちゃん、またね~」
そして、二人はそれぞれに別れの挨拶を口にして去っていく。
「今日はありがとう!またね!」
私は軽く手を振りながらその後姿を見送った。


「今日はなんだか疲れたね……」
食事の最中、ふと呟く。
その言葉に春樹は何ともいえない表情のままこちらに顔を向けた。
「今日はいろいろあったしね……病院にも付き合わせちゃったし。
あまり休んだ意味が無かったかもね。ごめん、姉さん」
言いながらちょっとうなだれる春樹。

「……ま、まあ、明日は休日だし今度こそゆっくり過ごしてよ」
「あれ?そうだっけ?」
近くのカレンダーを確認すると、確かに明日は土曜日。
学校は休みの日だった。

1、春樹はどうするのかな?
2、一郎君や修二君はどうするのかな?
3、御門君はどうするのかな?

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3、御門君はどうするのかな?

なんとなく御門くんのことが頭をよぎった。
(御門くんの休日って………一体どんな感じなんだろう?)
休日の御門くんを想像しようとする。
…………しかし数秒で撃沈。
(お、思いつかない。
普段ですら謎なのに、休日なんてさらに謎だよ)
結局、食事中は妙に御門くんの休日のことが頭から離れなかった。


「はぁーーーーーー」
ベッドに倒れこみ、大きく息をつく。
「今日もいろいろあったな……」
呟いて目を閉じる。
目に浮かぶのは、今日のさまざまな光景。

学校を休んだこと。
病院でのこと。
そして、ファントムのこと。

(また今日も、わけの分からないことだらけ……)
ため息が出る。

そのとき、不意にファントムの話をしていた時の修二くんの言葉がよみがえった。

『襲われたときにさ、そいつのこと呼べば、助けてもらえると思うんだよね』

つまり、修二くんの言葉をそのまま信じるなら……御門くんは私の呼び声が常に聞こえる状態にあることになる。
(もしもそうだとしたら、すごいよね……いつでもどこにいても聞こえるんだろうから)

そして湧いてくる疑問。
(じゃあもしも、今呼んだら………………く、来るのかな)
そんな好奇心が芽生え、つい試してみたくなる。

でも……今は緊急時ではないし来ない確率は高い。
それに、何より。
(契約してる、とは限らないんだから。
ここで来てくれなかったら、相当マヌケだよ…私)

でも、気になる。
どうしよう?試してみようか?

①試しに呼んでみる
②ためらう
③バカなこと考えてないでさっさと寝る

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②ためらう

試したいけれど、もし来たらどうする?
こんな時間にいきなりチャイムなんてなったらみんな何事かと思う。
(聞きたいことは色々あるけど、今ここにこられたら困るよね…)

それに、もう寝ているかもしれない。
(寝ているところに、呼ばれても迷惑だろうし…)

それに、どこから来るかもわからない。
呼んで来てくれるとしても、ここに到着するまでに時間がかかるかもしれないのだ。
(あ、そうだ…)

守るといってくれたときは夢の中だった。
夢に出てきてほしいと頼んでみればいい。
「御門君。聞きたいことが色々あるの。夢に来てくれないかな?」
(これでよし!)

目を閉じると、程なくして意識が沈んでいくのがわかった。



気がつくと、学校。
目の前に御門君が立っている。
(あ、本当に夢であえた)

呼んだのは自分だけれど、やっぱり本当に居るとびっくりする。
「あ、あのね御門君、聞きたいことが色々あって」
「………」
御門君は相変わらず何も言わない。
静かに私を見ている。

1、ファントムのこと。
2、私が消えること。
3、契約のこと。

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3、契約のこと。

「えーと……あの、契約、について聞きたいんだけど」
そういっても御門君はじっと私を見つめたまま何も言わない。
「私の言ってる意味、わかる……よね?」
確認の意味で再び問いかける。

「はい」
御門君は少し間をおいてから、静かに頷いた。

(つ、続けていいのかな……?)
御門君の反応を見ながら、おそるおそる話を続ける。

「その、ここ最近……特に昨日か一昨日あたりから、私の力が強くなってきているみたいなの。
えーと、そもそも……力って、わかる?大丈夫?」
「はい」
再び御門君が頷く。
今のところ話は通じているみたいだ。
(いいえって言われなくてよかった……言われても私じゃちゃんと説明できないし)
私はほっとしながら、再び話し始める。

「知り合いが言うにはね?御門君がもしかしたら関わってるかも……って」
そこまで言ってから慌てて付け加える。
「も、もちろん、御門君のことは言ってないよ?
ただ、可能性としてそういう話が出たの」
私のフォローにも、御門君の表情は動かない。

「ど、どうなのかな?」
私は内心ヒヤヒヤしながら御門君の答えを待った。
これでもしも御門君が普通の人でした……なんてオチで、
今この瞬間が想像の産物に過ぎなかったら―――かなり笑えない。
(だ、大丈夫だよね?話、通じてたみたいだし……)

やがて、御門君がゆっくりと口を開く。
「……確かに、あなたと契約はしています。
とはいえ、仮がつく上にそれすら不完全なものですが」
その言葉を聞いて、ああやっぱり……と納得がいった。
(御門君は私の力に関係していたんだ)

「本来はこのように強制的な手段をとることはマナー違反にもルール違反にあたります。
……できるだけそのような方法は取るなとも言われていました」
御門君は淡々と説明を続ける。
「しかし今回は急を要する事態でしたので、このような措置をさせていただきましたが」
そこで御門君は言葉を切り、私を見つめる。

(質問、していいのかな?)

①「不完全な仮契約?」
②「誰に『そういう方法は取るな』と止められていたの?」
③「ちなみに仮契約?をしたのはいつ?」

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①「不完全な仮契約?」

一郎君と修二君に契約しているとは言われていたけれど、それが不完全なものだとは思わなかった。

「えーっと…、どういうこと?」
「……あなたの意思を無視した契約です。僕が一方的に約束したと言えば近いかもしれません」
確かに私には契約をしたという自覚がなかった。

「あなたが僕の『約束』を拒否していないので、仮契約としてなりたっています」
「それって、私が御門君を拒否すると、契約破棄になるってこと?」
「はい」
それって、逆に受け入れれば契約が成り立つって事なのかな?

1.受け入れると契約が成り立つのか聞く。
2.なんで私と契約するのか聞く。
3.ほかの事を聞く 
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