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③「どうしてみんな、こんな力に注目してるのかな?」

もし、これが力だとすると本当に何故、狙われることになるのかわからない。
春樹はしばらく考え込んで口を開いた。

「そうだね、でももし、もしだよ?」
春樹が「もし」を強調して言う。

「姉さんの見ている予知夢、それが最初から姉さんの記憶とか、脳とかに刻み込まれたようなもので、もう一人記憶を読めるような力をもつ人が居たとしたら?」
「それはどういう……?」
「姉さんは力に自覚がなくても、もう一人の力の持ち主には大きな意味があるってこと。もし、の話だけどね」
春樹の言葉を考えて、私は笑った。

「春樹、でもそれじゃあ意味がないよ?私がみる夢は私に関する予知夢だけだもん」
「覚えてないのに、どうしてそう言い切れるの?」
「あ……」
呆れたようにため息をつく春樹。
そうだ、自分のことならその時が来れば思い出すけれど…自分にまったく関係ない夢なら、もし予知夢を見ていても気づかずに終わる可能性だってあるんだ…。

「でも、あくまでもこれは仮定」
春樹は肩をすくめて続ける。

「そして、もう一つの仮定。姉さんの力はまったく別のもので気づいていない可能性があるってこと。
 予知夢はその別の力の派生の場合もある」
「別の力……」
ふと、御門くんのことが脳裏に浮かぶ。

1.御門君について話す。
2.御門くんの名前は伏せて契約についてはなす。
3.それ以外を話す。

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3.それ以外を話す。

御門君にことについて話そうかとも思った。
だけど、私ですらよく分からないのに春樹にうまく話せるだろうか?

そう考えた末、私はそれ以外の話をすることにした。
でも誰のことを話そうかな……?

1.水野先生
2.隆
3.一郎君と修二君
4.近藤先生

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1.水野先生

「元凶は水野先生よね…水野先生はなにをさがしてるのかな?」
「水野先生のバックに組織があるなら、組織がほしがってるって言うのが正しいだろうけどね」
春樹が律儀に訂正する。

「でも、組織で狙うというのなら、未来をしる力っていうのは案外使えるものだよね」
そういわれればそうかもしれない。
ただし、春樹の言うように私の力だけでは使えない。
結局振り出しに戻るだけだ。

「でも、その組織には力を「見る力」を持つ人は居ないみたいだね。でも、先輩達に接触してるってことは別の力を持ってる人が居るのかも」
「別の力?」
「そう。別の力を持った人が、先輩達のことを水野先生に伝えたと考えないと…普通の人には、力を持った人がわからないんだろう?」
「そうかもしれないけど、私にも力があるみたいだけど、一郎君と修二君が力を持ってるっていうのはわからないよ…?」
「そうなの?少しもわからないの?」
「うん」
「そうなんだ……」
春樹はまた何かを考え出したみたいで、沈黙する。

ふと、時計を見るとそろそろ夕飯の準備をしてもいい時間だ。

1.買い物に行く
2.家にあるもので何か作る。
3.まだ春樹と話す。

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2.家にあるもので何か作る。

「そういえば、お腹すいたね。夕食の用意しないと」
冷蔵庫を見ると、買い置きがたくさん残っていた。

「ねえ、春樹。今日は久しぶりに私が夕食を作るよ」

「え……!?」
春樹は驚いたように、後ずさりする。
「どうしたの?」
「お、俺が作るから姉さんは座っていてよ。ほら、足だって怪我しているし」
春樹がすごく取り乱している。
「大丈夫。春樹は座っててよ。さぁ、張り切って作るぞ!」
「でも……、姉さんが作ると……」
春樹は何を遠慮しているのかな?

「いいって、いいって。春樹よりは下手だけど、私だって夕食くらい作れるんだから」
止めようとする春樹を強引に座らせ、私は夕食の支度を始めた。

今日の献立は…
①オムライス
②カレー
③子豚の丸焼きチョモロ風

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②カレー

少し前に春樹がオムライスを作ってくれたから、カレーなんかいいかも。

「春樹、カレーでいい?」
「あ、うん…、カレーがいい……カレーなら、味は一緒だし……」
「ん?なんかいった?」
「いや、なにも……」
ぶつぶつと何かをつぶやいている春樹に首を傾げつつ、ジャガイモの皮を…

「…っ」
「姉さん?……あー、またやってる」
指をなめている私に、春樹が呆れたようにため息をつく。

「ま、まだ切ってないよ!切りそうになっただけだし!」
「切ってからじゃおそいんだよ。いいから姉さんは、ご飯炊いて」
春樹が強引に台所に入ってくる。

「俺は、これ以上姉さんに怪我をしてほしくないの。わかる?」
そういって私から包丁を取り上げる。

1.おとなしくご飯の用意をする
2.春樹を追い出す
3.サラダを作る

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1.おとなしくご飯の用意をする

(なによ。せっかく張り切って作ろうと思ってたのに)

私はぶつぶつ文句を言いながら、お米を洗い始めた。

「……姉さん。なんでお米が泡立っているのさ」
「え? ……洗剤でお米を洗わないといけないでしょ?」
そんな私を見て、春樹はとびきり大きなため息を吐いた。

「もういいから……」
「で、でも」
「いいって。俺がやるからさ」

(結局、追い出されちゃった……)

食事が出来るまで、リビングに待機を命じられてしまった。
私はソファーに腰を降ろす。

すると、部屋の隅に黒い影のようなものを見つけた。
(何、これ?)
煙や霧みたいに実体がないけど……、目の錯覚かな。

私は
①近づく
②春樹を呼ぶ
③気にしない

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②春樹を呼ぶ

「は、春樹?」
「なに?姉さん」
私の呼びかけに、春樹の声が返ってくる。
規則正しい包丁の音。
私は目をこすり、もう一度見直す。

(やっぱり、なんか居る?)
「は、春樹!部屋に、なんかいる…?ある?」
居るというのも、あるというのも違う気がする。

「なに言ってるの?」
春樹がリビングに顔をのぞかせる。

「あ、あそこにもやもやしたのが…」
部屋の隅を指差す。さっきよりも大きくなってる気がする。

「……?何も、ないけど……何が見えるの?」
「春樹には見えないの?えっと、煙みたいな…霧みたいな…影……っ!」
言い終わるか直前に、突然影がこっちに向かってきた。

私は…
1「春樹伏せて!」その場に伏せる
2.「春樹逃げて!」リビングを出る。
3.「春樹動かないで!」春樹をかばって前に出る。

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1「春樹伏せて!」その場に伏せる

私は春樹の頭を無理やり床に押し付けた。
「痛っ…! な……何するんだよ!」

そうだった。春樹にはこの影が見えていないんだ。
「春樹! とりあえず、ここから出よう」
「どうしたんだよ、姉さん。もやもやしたものって?」

影は天井に張り付くように、今は動いていない。
逃げるチャンスだけど、春樹は何も見えていないんだ。

「さっきから、黒い影みたいなもやもやしたのが部屋に居るのよ。
早く、ここから逃げるのっ」
押さえつけていた春樹を解き、腕を引いた。
「何なんだよ……。一体、何を見ているんだよ」

春樹の手を引き、素足のまま庭に出る。
黒い影は私たちの後を追うようにして、不気味に這い回っている。

「ファントム……か」
突然、私の後ろで声がした。
振り向くとそこには……

1..隆
2.一郎君と修二君
3.御門君

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2.一郎君と修二君

「うーん、こっそり見張ってて正解?ってね♪」
双子が立っていた。

「こっそりって…」
「説明は後だ。大堂こっちへ」
一郎君の言葉に、春樹と庭の隅に移動する。

「なんか、向こうもだんだん手段選ばなくなってきたね~」
軽口をたたきながら、修二君がもやもやとした影の前に立つ。

「でも、こんなの俺の手にかかれば………はい、おしまい」
「な、なに?」
修二君は私たちに背を向けていたため何をしたのかわからなかった。
私にわかったのは、影が急速に小さくなって、玉になったことだけ。
修二君はそれを拾い上げると、振り返ってにこっと笑った。

「ま、力の応用ってね」
軽くウィンクする。

1、「春樹、大丈夫?」
2、「二人とも帰らなかったの?」
3、「さっきのは何?」

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3、「さっきのは何?」

修二君の手の中にある、小さな玉を見つめる。

「俺たちはあの影をファントムと呼んでいる」
一郎君は私に向き直り、冷静に答えた。

「ファントム……」
聞いたこともないけれど、なんとなく嫌な響きがある。

「あんなザコ、俺たちの手にかかったら、簡単、簡単♪」
そう言いながら、小さな玉を私に手渡した。
小さな黒い玉が私の手の中でさらさらと砂になっていく。

「ちょっと待ってください! 一体、何が起こっているんですか。そのファントムって……」
春樹は何が起こっているのか、まったく理解できていないようだ。
「幻のようなものだ。だが、憑りついた人間の生気を奪い、力をつける」
「だけど、俺には何も見えなかった……」
悔しそうに、春樹は目を伏せた。

生気……って、生命力みたいなものなのかな?
聞きたい事は沢山あるけど……どうしようか

①一郎君と修二君に家に入ってもらう
②礼だけ言って、帰ってもらう
③春樹を見る

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