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3、帰ってもらう。

「修二君。悪いんだけど、もう帰ってもらっていいかな」
学校を休んでいるのに、修二君を家に入れているのはまずい。
先生も来るのだし、春樹だって何て思うか分からない。

「どうして? 俺、今来たばっかりだよ」
「だって……学校を休んでいるのに、二人で会っていることが知られるのは良くないよ」
「何で? 俺と一緒にいるのが嫌なの?」
「嫌って訳じゃないけど。ただ、春樹の担任の先生も来るし、体裁が良くないって言うか……」
その先に続く言葉が続かなくてごにょごにょと、言葉を濁す。
「なるほど……、わかった! 愛菜ちゃんは、家の留守中に男を連れ込んでエロい事をしているって思われたくないんだ」
修二君はやけに納得げだ。

「なっ…」
確かに、そうだけど。
そうだけど、そんな風に露骨に言われると何ていっていいのか分からなくなる。
顔が熱い。
「じゃあ、俺は帰らない。だって、愛菜ちゃんとつきあってるって思われるほうが好都合だしさ」
好都合……って、そういう問題じゃないよ。

どうしよう……修二君が帰ってくれない
このままじゃ、先生と春樹が来てしまう……
①修二君を自分の部屋に隠す
②出て行け、と強引に追い出す
③仕方がないので、そのまま居てもらう

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③仕方がないので、そのまま居てもらう

「……私は理由があって休んでるけど、サボってるのは修二君なんだからね?」
ため息をついて、修二君をにらむ。

「怒られるのは修二君なんだから…」
「あれ?愛菜ちゃん心配してくれるの?」
にやにやと笑いながら、修二君が顔を覗き込んでくる。

(また、こういう態度ばっかり……)
こういう態度の修二君は苦手だ。

「はいはい、なんていっても都合のいいようにしか解釈しないでしょ?」
「もちろん」
間髪いれずこたえた修二君に、再度ため息をつく。
それから、まもなく玄関のあく音がした。

「春樹?」
玄関へ向かうと、春樹が一人で立っていた。

「先生は?」
「家の前まで送ってくれたけど、帰ったよ。まったく……大丈夫だって言ってるのに…」
「でも、頭でしょ?気をつけないと…。痛いとか、ボーっとするとはない?」
「ないよ……で、なんで修二先輩が家に?」
春樹の視線は、私の背後に注がれている。

①「そういえば、なんできたんだっけ?」
②「話をしにきてくれたのよね?」
③「……何かを確かめにきたんでしょう?」

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①「そういえば、なんできたんだっけ?」

急に爪のアザの話になったから、なんで修二くんが家に来たのか聞きそびれた。
何か用事があってきたのは間違いないと思うけれど…。
「あれ?言ってなかったっけ?」

修二君はわざとらしく首をかしげる仕草をする。
「聞いてないよ…。聞く前にアザの話になったし…」
「そういえばそうだっけね、まだ言ってなかったかも?」

そういいながら修二君は私の目の前まで歩いてきた。
思わず身構える。
「今日はね、愛菜ちゃん……」
「な、なに?」

修二君に両手を握られる。
あわてて手を引こうとするが、握られた手は思いのほか強く逃げられない。
「姉さんになにするんだ!」

春樹が引き離そうとするが、修二君は気に留めた様子もない。
「愛菜ちゃんにね、俺とお付き合いしてくださいって言いに来たの♪」
「……は?」
「………!?」

思考が停止する。
春樹も唖然と修二君を見ている。
思わず口から出たのは…

1、「ねぼけてるの?」
2、「……で、本当の用件はなに?」
3、「何をたくらんでるの?」

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2、「……で、本当の用件はなに?」

「つれないよなぁ、告白しているのに」
「じょ、冗談は置いといて……修二君は私のお見舞いに来てくれたのよ」
あわてて春樹に向き直り、私は言った。

「修二先輩は学校をわざわざ休んで、姉さんの見舞いに来ている……そういうことですか?」
春樹は憮然とした態度で修二君を見据えている。

「まぁ、それでもいいけどさ。で、弟君の頭は大丈夫なのか?」
「……頭が大丈夫って言い方が引っかかりますけど……具合はなんともありまんよ」

こんな展開になってしまって、私の頭がぼーっとしてしまいそうだ。
「春樹。打ったところが頭なんだし、病院に行った方がいいよ」
「吐き気もないし、大丈夫だよ」
「弟君、ちゃんと検査を受けてきたほうがいい。愛菜ちゃんは俺がちゃんと看ているから、さ」
「それが心配なんですよ」

春樹、かなり不審がっているよ……
①修二君と話があるといって、自分の部屋へ行く
②春樹を病院へ連れて行く
③三人で話をする

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②春樹を病院へ連れて行く

「駄目だったら!突然春樹が倒れたら、私どうすればいいのよ…」
春樹が心配なのと、この場から逃げてしまいたい一心で言う。
「私も一緒に行くから、ね?病院行こう。昨日見てもらったばかりだけど、私もまた足を見てもらえばいいしさ」
「……そこまで言うなら」
「え~。愛菜ちゃんもいっちゃうの?仕方ないなぁ、俺も行くよ」
「ついてこなくて結構です!」
「だめだめ、愛菜ちゃん。君は狙われているんだよ?」
「……水野先生も、隆も学校よ」
まだ午後の授業が残っている。二人ともまだ学校にいるはずだ。
「君を狙ってるのは二人だけじゃないよ?」
「………?」
「ん~……ま、言っちゃってもいいか。水野の後ろには、なにかの組織がある」
「…組織?」
ふと、公園で水野先生と修二君が言い争ったときのことをおもいだす。
修二君と別れた後、水野先生はどこかへ連絡を取っていたみたいだった。
「…まさか、そんなことあるわけない」
「そうです。姉さんをこれ以上不安にさせるようなこと言わないでください!」
春樹が本気で怒っている。
「嘘じゃない。そろそろ向こうも本気で動くはずだ。だから俺もついていくから」
急にマジメな顔になった修二くんに、私も春樹も言葉を失う。

1、春樹と二人で病院に行く
2、三人で病院に行く
3、病院へ行くのをやめる

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2、三人で病院に行く

「………仕方、ないわよね」
春樹は病院へ連れて行きたい。けれど「組織」は怖い。
修二君も、どんな組織なのかは分からないみたいだ。
その組織というのが、どういう目的で動いているのかさっぱり分からないところが不気味だ。
けれど修二君なら組織の人間を見分けることが出来るかもしれないのだ。

病院へ行くためにタクシーに3人で乗り込む。
むっつりと不機嫌そうに黙り込む春樹と、しきりに話しかけてくる修二君に挟まれて居心地が悪いことこの上ない。

「ねぇねぇ、愛菜ちゃん俺と付き合おうよ~」
「……お断りします」
「なんでさ~。俺ってお買い得よ?ほら、カッコいいし~、スポーツ万能だし~、勉強も結構できるし~」
ずらずらと並べる修二君にため息をつく。
タクシーの運転手が興味深げに聞き耳を立てているのが分かる。

「それに、君を守れるよ?」
最後の言葉だけこっそりと耳元にささやかれる。

「……………」
「いい加減にしてください先輩、姉さん嫌がっているじゃないですか」
春樹が押し殺した声で修二君をにらむが、修二君はこれっぽっちも気にしていない。
そうこうしているうちに、病院へついた。

春樹が検査を受けている間に私の足の診察は終わり、待合室で修二君と待っている。
ふと、視線を感じて顔を上げるとそこには…

1.御門君
2.一郎君
3.知らない男性

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2.一郎君

(あ……一郎君だ)
私が気付くと同時に修二君も一郎君の存在に気がついたのか「げっ!」と言いながら、別のソファーに移動してしまった。

一郎君は私を見つけると、ゆっくりとした足取りで近づいてくる。

「大堂。ここに修二が来ていないか」
「え……、私は知らないよ」
隠れた修二君の事を思って、私はとっさに嘘をついた。
「そうか。確かに居るはずなんだが」
「一郎君。どうして、修二君がここに居ると思うの?」
「わかるからだ」

一郎君は当然の事のように言った。
そして、ぐるりと周囲を見回して、フッとため息を漏らす。
「修二、そこにいるのは分かっている。出てきたらどうだ」

観念したのか、修二君が移動していたソファーから渋々近づいてくる。
「ちぇ……。せっかく愛菜ちゃんと病院デートしてたのにさ」

「そんな事はどうでもいい。お前、大堂に余計な事を吹き込むな。知らなくていい事だってあるんだ」
「愛菜ちゃんは自分自身の事なのに、何も知らないなんておかしいよ。知る権利があるはずだ」

私の事のようだけど、勝手に話が進んでる……
①二人のやりとりを見守る
②割って入る
③爪のアザついて尋ねる

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①二人のやりとりを見守る

「それで、大堂に危険がおよんでもか?」
「もう、遅いと思うけど?遅かれ早かれ、水野は愛菜ちゃんにたどり着く」
「そんなことにはならない」
「兄貴が水野を監視しているからか?でも、愛菜ちゃんの家に痕跡があった」
「……なんだって?」
一郎くんの眉がしかめられる。

「まぁ、水野関係とは言い切れないけどね。なにせ、俺一人だったし」
そういって、ちらりと私を見る。

「というか、なんかついてるよね?」
その言葉に、一郎くんも私に視線を向ける。

「………ついているな」
「でも、二人そろってるのにちゃんと見えないなんて、変だなあ。さっきよりはマシだけど」
「だが、これが水野に関係するものだとは決まったわけではない」
「まぁ、ね。でも、違うとも言い切れない。なにぶん見えなさ過ぎる。何か細工があるのか…」
同じ顔にじっと見つめられて、思わず首をすくめる。

「俺は、愛菜ちゃんが望むならちゃんと話したほうがいいと思うよ」
「………」
一郎くんが考え込むように黙り込む。
口を挟むなら今しかない…

1.「ついてる、ってなにが?」
2.「私の家に痕跡って…なに?」
3.「私の力について教えてよ」

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1.「ついてる、ってなにが?」

「「……」」
私がそう問いかけると、こちらを向いたまま二人して黙り込んでしまった。
(え?何、何なの?)
思わず自分の体を見回したり、触って異常が無いかを確かめる。

「……ぷっ」
私の行動に、突然修二君がふきだした。

(こっちは真面目にやってるのに……)
「……落ち着け、大堂。そんなことをしても意味は無いから」
私が微かにむっとしたのが伝わったのか、呆れたような……というか困惑した感じで一郎君がフォローを入れてくれた。

「そそ。ついてるってのは『普通に見えるもの』じゃないから、安心……んー、安心?
……ま、いっか。安心していいよ」
少し遅れて修二君もそう言ってくれる。
一郎君とは違って、かなり疑問形の頼りないフォローだったけど。

①「一郎君、フォローしてくれてありがとう」
②「修二君ってホントよくわからない人だね……」
③「春樹、遅いな……」

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②「修二君ってホントよくわからない人だね……」

思わず、ため息が漏れる。
適当かと思えば、そうでもないし。本当に、掴み所がない。

「愛菜ちゃん、もしかして俺に惚れたの?」
「どうしてそうなるのよ!」

相変わらず、二人は私をじっと見続けている。
一体、私の何を見ているんだろう……。

「悪意は見えないが、気になるな」
「 けどさ……ここまで俺達に見えないようにできるなんて、相当すごいヤツだよな」

「待て……この感じ。どこかで……」
じっと考え込んでいた一郎君が、突然、私の手を取った。
「大堂、この爪のアザはいつからある? どういう状況でついたものだ?」

私は……
①素直に教える
②教えない
③御門君の名前を伏せて説明する
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