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芝村:
ここは、海法よけ藩国だよ

時雨 :
病院ですか?

芝村:
病院だ。

芝村:
外出許可はもらってる

時雨 :
エステルはいますか?

芝村:
ええ。車いすだけど

時雨 :
あらら……

時雨 :
この一ヶ月の間のことってわかりますか?

時雨 :
リハビリの経過とか。

芝村:
順当にがんばってリハビリしてる

芝村:
結構脚は動くよ。

芝村:
まだ補助機なしではあるけないけどね

時雨 :
なるほど。

時雨 :
その間自分はついていてたという扱いになるんでしょうか

芝村:
ええ

時雨 :
わかりました

時雨 :
「今日は少し、外に出てみましょうか」

エステル :
「そうですね」

エステル :
「いきましょう」

時雨 :
「ええ」

時雨 :
エステルの表情とか格好わかります?

芝村:
少しおしゃれしてるね。海軍魔女風に、だが

芝村:
エステルの表情は柔らかい

時雨 :
どんな感じでしょう、海軍魔女風のおしゃれというと

芝村:
ミニスカで髪飾りしてる。

時雨 :
ああ、ゲームで衣替えした後の。

芝村:
ええ

時雨 :
「短いスカートも似合ってますよ」

エステル :
「もう、隠さないでもいいので」

芝村:
エステルは少し微笑んだ。

時雨 :
「いや、隠すって」

エステル :
「?」

芝村:
エステル、難しい顔

時雨 :
「うーん、とにかく」

時雨 :
「一緒にいられてうれしいです」

エステル :
「なにかごまかされた気もしますが。はい」

時雨 :
「少し散歩しましょうか」

エステル :
「はい」

時雨 :
といって、車椅子を押して道なりに歩いていきます

芝村:
あなたは歩き出した。

芝村:
高い木がたくさん見える

時雨 :
この辺りの地理ってわかります?

時雨 :
天気は……晴れでよかったでしょうか

芝村:
ええ。晴れだね

芝村:
地理はわかるよ

時雨 :
じゃあ、木の並ぶ道をゆっくり歩いて見ます

時雨 :
近場の町に向かって。

芝村:
鳥の声が聞こえる。

時雨 :
「どうですか、地上の風景は」

エステル :
「歩かないでいいのはいいですね」

時雨 :
「木とか鳥の声とか、興味ありません?」

エステル :
「…わりと好きです」

時雨 :
「よかった」

エステル :
「鳴き声が、違いますね」

時雨 :
「ええ。同じ鳥でもいろいろな種類がありますから」

エステル :
「それくらいはわかります」

芝村:
エステルは憮然としている

時雨 :
「いや、そうじゃなくてー」

時雨 :
「そんな顔しないでください」

芝村:
エステルは少し笑った。

時雨 :
「……もしかして、からかいました?」

エステル :
「いえ、本気ですが」

時雨 :
「う、ごめんなさい」

芝村:
エステルは微笑んだ。

エステル :
「今のはからかいました」

時雨 :
顔真っ赤でうつむきます

芝村:
エステルは嬉しそうに笑ってる

時雨 :
俯いたまま

「……大好きです」

エステル :
「しってます」

芝村:
優しく言った

時雨 :
「……」

時雨 :
無言で歩き出します

芝村:
エステルは上機嫌だ

時雨 :
「えっと」

時雨 :
「こんなときに何なんですけど、実はちょっと相談したいことがあって」

エステル :
「はい」

時雨 :
「色々あって、あなたの名前を変えないといけないんですよ」

時雨 :
歩きながら

時雨 :
「それで、どんな名前がいいかなって」

エステル :
「艦氏族ですね」

時雨 :
「ええ。そんなところです」

エステル :
「あなたの艦氏族がわたしのそれです」

時雨 :
「わかりました」

芝村:
エステルは少し笑った。

時雨 :
「うん……ずっと一緒にいましょう」

時雨 :
「僕が時雨、届けだしてなかったけど時雨晶だから」

時雨 :
「時雨エステル」

エステル :
「エステル・シグレナーダシグレ艦氏族」

時雨 :
「そっちの言葉だと、そうなるんですか」

エステル :
「ええ」

時雨 :
艦氏族、か。

時雨 :
「間に何か入れたいですね」

時雨 :
「好きな言葉とか、どうでしょう」

エステル :
「あなたの祖先はどこから来たのですか?」

芝村:
エステル :「我々は祖先艦の名をいれます」

時雨 :
「僕の祖先は……南国にある川辺から由来していますね」

エステル :
「天の川をフィーリといいます」

時雨 :
「フィーリ」

時雨 :
じゃあ、えーと

時雨 :
「エステル・フィーリ」

時雨 :
「で、どうでしょうか」

エステル :
「エステル・フィーリ・シグレ艦氏族」

時雨 :
「ええ、それでいきましょう」

時雨 :
「僕は晶・フィーリ・シグレ艦氏族」

芝村:
エステルはにこっと笑った。

芝村:
嬉しそうだ

時雨 :
考えうる最高の笑顔で、応えます

時雨 :
そして

時雨 :
向かって手をとります

時雨 :
「健やかなる時も、病めるときも」

時雨 :
「戦場にあっても、平穏なる時にあっても」

芝村:
エステルは不思議そうにあなたを見ている。

時雨 :
「星の海に会っても、地の海にあっても。僕はあなたを愛し、寄り添うことを誓います」

時雨 :
「……似合ってなかったですかね」

時雨 :
「決意表明みたいなつもりだったんですが」

エステル :
「似合っています」

時雨 :
表情どんな感じでしょう

芝村:
エステルは優しい表情だ

時雨 :
後ろに戻って

「うーん、やっぱり格好つけすぎました。恥ずかしい」

芝村:
エステルは嬉しそうに笑っている。

芝村:
とてもとても、幸せそうだった。

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ゲーム後会話(抜粋)

芝村:
評価は+1+1

時雨 :
はい。

芝村:
秘宝館は1,1で依頼できます

時雨 :
はい。

時雨 :
あ、改名申請よろしいでしょうか

芝村:
ええ

時雨 :
はい、それでは

時雨 :
エステル・エイン艦氏族・アストラーダ→エステル・フィーリ・シグレ艦氏族

時雨→アキラ・フィーリ・シグレ艦氏族

時雨 :
とします。

芝村:
OK

時雨 :
開示はまだやめたほうがいいですかね

芝村:
そだね。2度手間だ

時雨 :
わかりました、ではまた今度の機会にお願いにうかがいます

芝村:
うん
最終更新:2008年08月30日 13:43