1.公式ツール配布場所
2.LNB電源供給について
 (1)ツールの使い方
 (2)LNB電源供給Q&A
 (3)ショート等による電源供給停止時のリセット手順(仮)
3.地デジ感度調整について
 (1)公式の地デジ感度調整ツールについて
 (2)地デジ感度の手動設定方法
 (3)設定の意味(仮説)


公式ツール


[各種ツール]
LNB PowerSupply レジストリ設定ツール(PBDA/BDA共通)
 ※BSアンテナへの給電(LNBへの電源供給)をする場合に使います。
地上波デジタルチューナ用 感度調整ツール
 ※地上デジタル放送の受信感度を調整する場合に使います。
※2011年10月24日更新分から、[ドライバ・各種ツール]として、ドライバと一緒に配布されています。




LNB電源供給について

ドライバインストール直後、LNB電源供給の初期設定は、オフ(LNB_OFF)、BSアンテナのLNBには給電しない状態になっている。
BSアンテナとのケーブル接続は、LNB電源供給がオフの状態のときに行う。
LNB電源供給されているときにアンテナとの接続等を行うと、PX-W3PEからの電源供給が止まる場合がある。
BSアンテナへの電源供給は、ほかの機器から行われている場合には必要ない。


(1)ツールの使い方
LNB電源供給モードの変更
※初期設定:オフ(給電しない)
使う場面 実行するツール
オンにする(給電するようにする) 給電が必要な場合にオンにする。
・ドライバ変更などデバイスドライバインストール直後
・BSアンテナやケーブルなどの接続作業等をした後
LNB_ON.reg
オフにする(給電しないようにする) 給電が不要な場合にオフにする。初期設定はオフ(給電しない)
・BSアンテナやケーブルなどの接続等をする前
・ほかの機器からLNB電源供給する場合
LNB_OFF.reg

LNB電源供給オンにする(LNB_ON.reg)
衛星デジタルアンテナのLNBへの電源供給が必要な場合、
LNB電源供給オフ時に衛星アンテナとの接続をし、
接続後にLNB_ON.regを実行して、LNB電源供給オンにする。
(管理者権限が必要な場合がある)

LNB電源供給オフにする(LNB_OFF.reg)
LNB電源供給オフにする場合は、LNB_OFF.regを実行する。
(管理者権限が必要な場合がある)

注意事項等
※LNB電源供給が必要なのか否か判断してから、衛星アンテナとの接続後に実行するようにしてください。
※BDAドライバのインストール直後のLNB電源供給設定はOFFになっています。OFFの状態の時に衛星アンテナと接続しましょう。
アンテナとの接続時には電源供給をOFFにしておくのが良いです。電源供給ONにしたまま接続すると故障の原因になると思います。
※一般的な製品の場合、電源供給ONのままケーブルを接続すると保護回路が動作して直流電源供給が止まり、受信できないことがあります。
分配器によっては電流が逆流して製品やチューナーを壊す可能性があるので、1つのBSアンテナで複数の製品チューナーを使う場合等、電流が逆流しないように注意してください。



(2)LNB電源供給Q&A
Q.LNBってなんですか?
A.LNBとは、衛星アンテナのアームの先についているコンバータです。
(LNB:Low Noise Block converter,受信周波数変換)
 このコンバータを動作させるために、電源供給が必要となる。
 PC本体の電源の能力でLNB電源供給に問題がないか、一応先に調べておきましょう。
 ※コンバータの消費電力は各アンテナメーカーのマニュアルに記載されています。

 市場にあるLNB3タイプの周波数特性
 A: 11.7 ~ 12.0 GHz 〔BS-IF 1,032 ~ 1,336MHz 〕(アナログ波受信用)
 B: 11.7 ~ 12.2 GHz 〔BS-IF 1,032 ~ 1,489MHz 〕(アナログ波受信用)
 C: 11.7 ~ 12.75 GHz 〔BS-IF 1,032 ~ 2,071MHz 〕(BS・110度CSデジタル放送受信用)
 ※市販のBS・110度CSアンテナは当然Cが主流です。
  古いBSアンテナのLNBはアナログ波受信用設計のため、高周波数のチャンネルには対応していない(映らない)。
  そのため、古いBSアンテナの場合、BS17、BS19,BS21,BS23など新BSチャンネル、110度CSが映らない場合がある。(※製品によっては、対応していなくても受信できる場合がある。)
  また、同軸ケーブル、ブースター、分配器、混合器、などについても、周波数が対応していない場合、受信できない原因となることがある。
  →周波数とチャンネルについてはこちらを参照。

Q.LNB電源供給が必要なのは、どんな場合ですか?
A.自分でBSアンテナを用意して接続する場合等に必要です。
 マンション等で共同アンテナがある場合や、BSパススルー対応のCATV環境、
 既にほかの機器からBSアンテナに常時電源供給している場合等は、不要です。
 複数機器とBSアンテナを接続する場合は、電流が逆流しないように分配しましょう。
 マンションの共同アンテナでの分配の際にも、電流の逆流のないよう分配には気を付けましょう。


(3)ショート等による電源供給停止時のリセット手順(仮)
LNB給電ONにしたままBSアンテナと接続等してしまい、PX-W3PEから給電できなくなってしまった場合等に効くかもしれない手順。
予約録画スケジュール等に注意。

1.落ち着く。よく調べる。
 ※ドライバインストール直後の初期設定は、電源供給オフの設定になっている
 ※ドライババージョンアップ直後も同じく、電源供給オフの設定になっている
 ※電源供給設定には管理者権限が必要な場合がある
 ※配線等のミスにより、BSアンテナに電気が届いていない場合がある。
 ※BSアンテナの方向がズレていて受信できない場合には、正確な方向調整が必要。
 ※大雨(豪雨や雷雨)や大雪などの場合、受信できない場合がある。よい天候のときに調整する。
  ...等々

2.LNB_OFF.regを実行する
3.PCの電源をオフ。
4.コンセントからPCの電源プラグを抜く。
5.電源を抜いたまま数分以上放置。
6.LNB給電がオフのときにBSアンテナとの接続等をおこなう。
7.コンセントにPCの電源プラグをさしなおす
8.PCの電源をオン
9.LNB給電をオンにするには、LNB_ON.regを実行する。
10.電源供給できているか確認する。
 ※給電していても、配線や分配器等のミスにより途中でカットされてBSアンテナに電気が届いていない場合に注意。
 ※BSアンテナの方向がズレていて受信できない場合には、正確な方向調整が必要。
 ※故障している場合には、他の機器から給電したり、修理が必要。




地デジ感度調整について

ドライバインストール直後、地デジ感度調整の初期設定は、オートモード(Auto_Mode)、自動調整の状態になっている。
感度調整が必要な場合には、感度調整する。(管理者権限が必要な場合がある)

(1)公式の地デジ感度調整ツールについて
4つのモード 使用が推奨される電波状態 実行するツール
1.オートモード(Auto_Mode) 初期設定(※自動調整。ただし自動調整による不具合が生じる可能性あり) ISDB-T_LNA_Auto_Mode.reg
2.アンプモード(Amplifier) 電波が弱い区域(弱電界地域)等で、受信感度を上げたい場合 ISDB-T_LNA_Manual_Mode_Amplifier.reg
3.アッテネータモード(Attenuation) 電波が強い区域(強電界地域)等で、受信感度を下げたい場合 ISDB-T_LNA_Manual_Mode_Attenuation.reg
4.バイパスモード(ByPass) 自身で環境を構築している場合等で、受信感度調整機能を使用しない場合 ISDB-T_LNA_Manual_Mode_ByPass.reg

Amplifier(増幅)、Bypass(透過)、Attenuation(減衰)の
3種類を試して最も感度の高いものを使用して下さい
※AUTO(自動)を使用するとch切替時に他チューナーに
 ドロップを誘発する可能性があるのでオススメしません

動作保証CN値 目標数値 備考(※数値の意味と基準が異なるため、別の製品との比較には意味がない。)
地デジ:18以上 20~30dB程度 地デジ感度調整の設定は変更可能。初期設定は自動感度調整。必要な場合、手動で感度調整設定可能。
数値表示は過入力の場合等にも低くなる点に注意。
※調整限度を超えた調整が必要な場合には、内部分配を考慮して外部で調整(UHFアンテナや外部機器のブースターやアッテネータ等による調整)が必要。
   BS: 8以上 10~18dB程度 LNBへの電源供給(BSアンテナへの給電)のオンオフの設定は変更可能。初期設定は給電オフ(給電しない)。必要な場合、給電するよう設定可能。
BS/CSの感度調整機能はない。数値表示は過入力の場合等にも低くなる点に注意。
調整が必要な場合には、内部分配されることを考慮して外部で調整が必要。
   CS: 5以上 7~18dB程度


※スカイツリーからの送信による影響
 関東広域地デジ7チャンネルの東京タワーの送信所が東京スカイツリーへ移転(2013年5月31日)したことにより、一部ではアンテナやブースター等の受信環境の調整が必要になる場合がある。

 広域7チャンネルのほか、放送大学や県域放送の受信についても問題がないか受信確認する。
 ※スカイツリーから送信されていないチャンネルについても、広域7チャンネルのスカイツリー送信による受信障害等の影響を受ける場合がある。
 受信障害や無料対策工事等の詳細は、東京スカイツリー移行推進センター ttp://t-sapo.com 等を参照。

+ チェックするチャンネル一覧。折りたたみ。+をクリックで開ける。
チャンネル
スカイツリーから送信 広域 1. NHK総合
2. NHK教育
4. 日本テレビ
5. テレビ朝日
6. TBS
7. テレビ東京
8. フジテレビ
TOKYO MX
それ以外から送信。 放送大学
テレビ埼玉
千葉テレビ
テレビ神奈川
群馬テレビ
栃木テレビ








なお以下の手動設定を行うことによりさらに感度を上げることが可能です



(2)地デジ感度の手動設定方法
レジストリを直接編集する場合。
※レジストリの変更は自己責任です。バックアップをとるなど、設定には注意・対策を怠らないように

regeditを起動して
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ASICEN\LNASetting\0B06_0001_PE\ISDBT
を開きます

"External_LNA_ON"
"Internal_LNA_Level"
"LNA_AUTO_CTRL"

という項目があるはずです
ダブルクリックすると値を入力することができます
※16進数がよく分からない人は設定の都度「表記」を「10進数(D)」にすること。
 以下10進数で説明します

まず、"LNA_AUTO_CTRL"は0にします(1にするとドロップを誘発する可能性があるため)
"External_LNA_ON"も、まずは0にしておきましょう

ここから詳細設定です
TVTestを起動して感度を確認します
"Internal_LNA_Level"の値を変えてみて、感度の変化を記録していきます
10進数で入力する場合は、0~23の24段階です

これで満足できなければ
"External_LNA_ON"を1にして、
"Internal_LNA_Level"を上記と同様に24段階、合計48段階試します

最も良い数値が出る組み合わせを採用します



(3)設定の意味(仮説)
■External_LNA
 ブースター機能。0x00でOFF、0x01でON
■Internal_LNA_Level
 シリコンチューナーのゲイン調整。16進数で0x00~0x17の24段階の調節
■LNA_AUTO_CTRL
 自動コントロール。0x00でOFF、0x01でON
 ※ONにするとch切替時に他チューナーにドロップを誘発する
  可能性があるのでオススメしません



手動設定(仮)
公式のツールをコピーして、
たとえばISDB-T_LNA_Manual_Mode_Test.reg...等のように、ファイル名を自由に変更して、
中身の数値をテキストエディタ等で調整する。
そうして用意したISDB-T_LNA_Manual_Mode_Test.reg...等を実行する。


自動調整設定と48段階の手動調整設定(仮)
"LNA_AUTO_CTRL" "External_LNA_ON" "Internal_LNA_Level" 段階 備考
Auto_Mode dword:00000001 dword:00000001 dword:00000017 - ISDB-T_LNA_Auto_Mode.reg
"LNA_AUTO_CTRL" "External_LNA_ON" "Internal_LNA_Level" 段階 備考
Manual_Mode(External_LNA_ON) dword:00000000 dword:00000001 dword:00000017 23 ISDB-T_LNA_Manual_Mode_Amplifier.reg
dword:00000000 dword:00000001 dword:00000016 22
dword:00000000 dword:00000001 dword:00000015 21
dword:00000000 dword:00000001 dword:00000014 20
dword:00000000 dword:00000001 dword:00000013 19
dword:00000000 dword:00000001 dword:00000012 18
dword:00000000 dword:00000001 dword:00000011 17
dword:00000000 dword:00000001 dword:00000010 16
dword:00000000 dword:00000001 dword:0000000f 15
dword:00000000 dword:00000001 dword:0000000e 14
dword:00000000 dword:00000001 dword:0000000d 13
dword:00000000 dword:00000001 dword:0000000c 12
dword:00000000 dword:00000001 dword:0000000b 11
dword:00000000 dword:00000001 dword:0000000a 10
dword:00000000 dword:00000001 dword:00000009 9
dword:00000000 dword:00000001 dword:00000008 8
dword:00000000 dword:00000001 dword:00000007 7
dword:00000000 dword:00000001 dword:00000006 6
dword:00000000 dword:00000001 dword:00000005 5
dword:00000000 dword:00000001 dword:00000004 4
dword:00000000 dword:00000001 dword:00000003 3
dword:00000000 dword:00000001 dword:00000002 2
dword:00000000 dword:00000001 dword:00000001 1
dword:00000000 dword:00000001 dword:00000000 0
"LNA_AUTO_CTRL" "External_LNA_ON" "Internal_LNA_Level" 段階 備考
Manual_Mode(External_LNA_OFF) dword:00000000 dword:00000000 dword:00000017 23
dword:00000000 dword:00000000 dword:00000016 22
dword:00000000 dword:00000000 dword:00000015 21
dword:00000000 dword:00000000 dword:00000014 20
dword:00000000 dword:00000000 dword:00000013 19
dword:00000000 dword:00000000 dword:00000012 18
dword:00000000 dword:00000000 dword:00000011 17
dword:00000000 dword:00000000 dword:00000010 16
dword:00000000 dword:00000000 dword:0000000f 15
dword:00000000 dword:00000000 dword:0000000e 14
dword:00000000 dword:00000000 dword:0000000d 13 ISDB-T_LNA_Manual_Mode_ByPass.reg
dword:00000000 dword:00000000 dword:0000000c 12
dword:00000000 dword:00000000 dword:0000000b 11
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dword:00000000 dword:00000000 dword:00000006 6
dword:00000000 dword:00000000 dword:00000005 5
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dword:00000000 dword:00000000 dword:00000003 3
dword:00000000 dword:00000000 dword:00000002 2
dword:00000000 dword:00000000 dword:00000001 1
dword:00000000 dword:00000000 dword:00000000 0 ISDB-T_LNA_Manual_Mode_Attenuation.reg


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最終更新:2013年06月14日 19:26