ディスクをセット・・・
本体のボタンを押し、ローディングを開始・・・

コントローラーを操作し、自分の分身を作り出す
しばらくして、夜明けの船で目を覚ました「自分」は、ヤガミと名乗る眼鏡の男と・・・



「はい。私は本艦「夜明けの船」のメインコンピュータ、MAKIです」




彼女・・・MAKIに出会った。

MAKI「出陣を。平和をもたらす人。」
MAKI「OVERSは告げています。貴方こそは銀河で一番多くを殺し、もっとも多くを助けるでしょう。」

そうして、彼の火星での戦いが始まった。
彼は100年の平和を得る為に、火星の海で戦い続け、そして、戦い続ける彼の傍らには、常に彼女の助力があった。


それから時が経ち、彼はアイドレスへとやってきていた。
ある日、彼の所属する海法よけ藩国で小笠原ゲームへのマイル補助の話があがった。
ある願いを持っていた彼には、またとない話であった。
その願いとは、MAKIに会い火星でのお礼を伝える、という事だった。

そして・・・

丸い月と様々な星々がまたたく夜空。
その夜空の下、巨大な船が小笠原の海に浮かんでいた。
よけ藩国が発掘した秘密戦艦DAIVAである。
暗く星空の光を映す水面に、8000mもの巨大な姿を静かに浮かべている。
普段は海のそこで眠っているDAIVAであるが、今はメンテナンスの為に浮上していたのである。
昼間は忙しく走り回っていたよけ藩国の作業者達も、夜になると作業を止めて帰路に付いているだろう。
そんなDAIVAの上を、ロボットカーに乗って移動している二人の人影があった。

「もうすぐMAKIさんに会えますね」
付き添いとしてやってきた涼華と
「は、はい・・・」
今回の主役である、総名代佐佑介である。

総名代佐佑介、もう何杯目か分からない程麦茶を飲んでいる。
既に目がぐるぐる状態である。
「ふふ、総名代さん大丈夫ですよ。」
「は、はい!」
総名代の緊張を解こうと笑顔を見せる涼華。普段は医者として患者を癒している涼華の笑顔で総名代の緊張も少しは和らいできた。

少し落ち着いてきた総名代の耳に、遠くで花火が上がる音がしたような気がした。
音のした方を向こうとした直後、視界が開けてロボットカーが艦橋に到着した。
「すごい…」
巨大な立体吹き抜け構造の艦橋を見上げながら涼華が呟く。高い所が苦手なのか、心なしか顔色が青ざめている。
目的地に到着しロボットカーが停止すると、周りの景色が一変した。
正面にあった100mほどの高さのディスプレイ全てに、花火大会の光景が映し出されたのだ。
「うわぁ・・・」
あまりの絶景に、総名代も感嘆の呟きを漏らす。

花火に見入っていた二人だが、涼華は本来の目的を思い出し、声をかけた。
「はじめまして。MAKI。海法よけ藩国の涼華と申します。」
すると、周囲にあるスピーカーから、総名代にとって懐かしい声が返ってきた。

MIAKI:「おまちしていました」

驚いている総名代に、涼華が笑顔を向ける、まるで「頑張って」と言うように。





「こんばんは、MAKIさんいらっしゃいますか、初めまして総名代佐佑介と言います海法よけ藩国にいます」








MAKI:「はじめまして。総名代佐佑介。私は貴方を歓迎します」



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最終更新:2007年11月12日 00:03