むつき・萩野・ドラケン@レンジャー連邦様からのご依頼品
子猫は見てたり見てなかったり
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ぼくたちのママは甘えん坊さんです。
ぼくたちがパパと遊んでいる時に寄ってきて、パパににゃーんと甘えて遊んでもらったりぎゅーぎゅー抱っこされたり頭や背中を撫でてもらったりするのが好きみたいです。
時々遊びに来る野良猫のおじさんが言っていました。ぼくたちはまだ小さいからおうちから出してもらえないから、おじさんとは窓越しにお話をします。
大人というものはできる事もいっぱい増えるけどその分悩みもいっぱい増えるんだって
ママはよく、パパに向かっていっぱいお話をしていました。ぼくにはまだ分からない事ばかり言っていたけれど、パパとお話ししている時のママはとっても悲しそうでした。
ぼくたちが、大きくなって立派な猫士になって国のお手伝いができるようになればママの悩みも減らしてあげられるのかなぁ?
そんな事を、野良のおじさんに打ち明けてみたらおじさんに笑ってこう言われました。
「坊主、親ってのは子供の将来も確かに大事だが傍にいて健やかに成長してくれりゃ嬉しいってのも確かなんだ。今、お前さんらのお母さんは国の問題で頑張って疲れてるんだから傍にいて安心さしてやるってのも重要なことだと俺は思うぜ?」
おじさんの言いたい事は難しいかったけど。ぼくたちにもママに何かしてあげられるんだと思ったら嬉しくなりました。
ママ、ぼくたちの大好きなママ。元気になって。
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おまけ
ブラウ「そういえば、パパは犬派だって言ってたねぇ」
ブルー「言ってたねぇ」
ブラウ「犬って見たことないねぇ」
ブルー「ないねぇ」
ブラウ「見てみたいねぇ」
ブルー「ねー」
後日、おじさんにやめとけを連呼され子猫の兄弟が首を傾げることになるけれど。
猫でも小さくても、見える世界が限られていても。家族を心配する気持ちはヒトと変わりはないのである。
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引渡し日:2011/06/19
最終更新:2011年06月19日 16:03