船橋鷹大@キノウツン藩国様からのご依頼品


呼び方って、不思議じゃありません?夫婦間の呼び方とか
私、そういうの凄く気になるんですよ。
恋人や新婚だと名前で呼んだりアナタとかダーリンとかハニーとかプロデューサーとか呼んだりするのに
子供が生まれたらパパ・ママ、酷いとこだとちょっと、とかオイとか
孫ができたらおじいさん、おばあさん。でしょ?
不思議ですよねぇ、時間で愛情が薄れるってわけではないでしょうに
出会った頃のまま~なんてわけにはいかないんでしょうねぇ
まあ、どうでもいい事ですが

あの夫婦にはいつまでも名前で呼び合うようなそんな
微笑ましい2人であって欲しいな、なんて


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「今はちょっと治安が悪いから止めとこう。今は大事な時期だし、何かあったら恐い」
「でも。今なら二人一緒だから、スーパーだって」

空歌は以前と比べて強くなった
母は強しという言葉があるが、女は強しに変えてみたらどうか
女は生まれた時から女であり、誰に教わる事も無く女なのである
対して男は成るものであり、努力して男、漢に成る者なのだ
うかうかしていると、尻に敷かれてしまうワケですよ


「一人だったら、兄妹つくろうね?」
空歌は以前と比べて・・・ゲフンゲフン


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「こんばんは」
「「こん」」 「「こんばんわー」」 「「ばんは」」 「「こんばんは」」
政庁の会議室を訪れた船橋、それを出迎える面々
「で、どうだった検診の方は」
「まあ経過は順調」
ログを流s、掻い摘んで説明した

「山羊髭の医者ってどっかで聞いた事ないか?」
「カエル顔の医者なら・・・」
「それより、名前は?もう考えてるんですか?」
「いろいろとな、空歌の希望で'歌’の字を入れたいんだが」
「以後歌○禁止」「歌m、えっ」「なにそれこわい」

大方の予想通りキノウツン恒例、命名アイディア出しと言う名の大喜利が始まった

「歌麻呂ではどうでしょう」「大差ねーよ」
「花音でカノンとか」「雪国っぽいですね」
「歌鈴でカリンとか」「猫っぽいですね」
「歌焔でカエンとか」「ウチの嫁っぽいですね」
「歌々でカカ」「小歌とか」「歌憐」etc...

「相変わらず纏まらんな」
「ていうか、私達が勝手に決めちゃ駄目なんじゃないですかね」
「それを言っちゃあお仕舞いだよ・・・」
まったく持っていつも通りだった

「まあ、苦しむといいさ」
既に同じ悩みを経験した事のある高原は苦笑している
「経験者は語るのであった」
「青狸、お前もそろそろ考えた方が良いんじゃないのか」
「ううっ・・・」


「一応候補があるんだ、男なら・・・」

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「男の子なら歌伊(かい)、女の子なら悠歌(ゆうか)でどうだろう?」
「うん、どっちも素敵な名前だね。それに、両方無駄にならなそうだよ?」
船橋の案にに大喜びする空歌、

「ん?どういう事?」
「なんとなくわかるの、多分双子」
お腹を撫でながら微笑む空歌
「おお!!そいつは楽しみだな」

船橋ももう一度お腹を触ろうとした、とその時

ピンポーン  ピンポーン
     ピンポーン  ピンポーン

「誰かなこんな時間に」
「出てくる」
「「ニャ?ニャニャ?」」

普段おとなしいはずの、せんきょとくーが異変を察知したのか、警戒している
国内の治安は良いとは言えない、管理番長のお膝元とは言え、用心に越したことはない
念のため、懐の銃に手を添え玄関に向かい、慎重な動作で開く
「どちらさまで?」


「我輩わぁ猫でぇあーるぅ」
猫がいた、どでかい猫がいた、いわゆる先生サイズの大猫が
「・・・は?」
「我輩わぁ猫でぇあーるぅ」
大切な事なのだろうか、二度言った

「名前わぁアーレクッサンドロスっであーるぅ」
「は、はぁ・・・」

「しばらくぅ、厄っ介になるよ?お嬢っさんん」
「なっ!?いつの間に?」
その猫はいつの間にか部屋の中にいた、そう、いつの間にか。



突然、家族が一気に2人+一匹増える事になった船橋家であった
さてどうなることやら


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引渡し日:2009/11/11


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最終更新:2009年11月11日 13:58