ひわみ@たけきの藩国様からのご依頼品


「こちら1号。本部応答せよ」
【こちら本部。ひわみの様子は】
「ただいま会場入り」
【了解です。見失わないよう注意を】
「あんな格好してるやついないから大丈夫じゃね? 目立つ目立つ」
【まぁねぇ・・・ せいぜい浴衣くらいの格好で行くと思ってたけど】

「こちら2号。金城会場入り」
【了解です。そちらから一号の姿は】
「こっち向いて手ふってます」
【一号、ばれたらどうするのよ】
「大丈夫大丈夫。ひわみ金城さんのことずっと見てるし」

「金城さん誰か探してるような・・・」
「あ、ひわみ金城さんへ接触」

『誰かお探しですか?』
「誰かお探しですかはねーだろ」
【そんなこと言ってるの・・・?】

『え。あ』
『あー。ひわみって人さがしてて』
『あ、ひわみは私です。妙な格好で申し訳ないです』
『え。そなの? 私をよんだってきいたけど』
『はい、一緒にお祭りでも見ようかと思いまして』
『……いいけど』
「あぁ・・・ すっごい見られてる・・・」

『あぁ、この格好はうちの国の拳法着みたいなものです』
『へー。拳法やるんだ。うちにもそういうのいるなあ。我流だけど』
『良いですね。一度お会いしたいですね。それと、にゃんこ一号です。よろしくお願いします』
「金城さん猫なでてます。あいつ、あいかわらず人懐っこいですね」
『うん、あんたいい人だ。じゃ、いこうか』
【猫GJ】
「GJ つーかあの服装、本当に浮いてるな・・・」

『ありがとうございます、では改めて今日はよろしくお願いします』
『うん。どこまわろっか』
『そうですねー。まぁ、近場の屋台でも見て行きますか?』
『まずくないといいね』
『祭りの雰囲気のプラス効果にも期待しましょう』
「目標移動開始。追跡します」
【手はずどおり、二手に別れ行動を】
「了解」
「了解」

 /*/

『おでんですか、最近寒くなってきましたし良いですね』
『ひわみはどんなのが好き? 私はねえ、ねりものならちくわぶかな』
『私はねりものならさつま揚げですかね。一番すきなのはがんもどきですけど』
『うん。食べよう食べよう』
「目標おでん屋で停止」
「うーむ、美味そうだな」

『じゃあ、ちくわぶとあと何を食べますか? 私はがんもとさつま揚げと大根で』
『実はおでんって低カロリーでいいのよね。たまご以外で』
『なるほど。卵も好きだけど今日は控えておこうw』
「うわー・・・絶対あいつら行ったら食おう。公費で」
【自腹に決まってるだろ】
「しかし、金城さん良く食べますね。トレイに山盛りですよ」

『……あの、低カロリーでもあまり数は食べないほうが』
『ん?』
『いいのよ。もうこれ以上は食べないから!』
『なるほど、わかりました』
『これから回っても美味しそうなものを見つけないことを祈りましょうw』
「あぁ、もうちょっと味わって食べればいいものを・・・」

『……(カロリー低そうな)大根食べます?』
『ありがと』
「しかし、あの笑顔は癒されますね」
「アレで大根にかじりついてなきゃもっと綺麗だと思うんだが」
「そうですか?アレはアレで良いと思いますけど」
【つーかあんた達、合流するなと】

 /*/

「前方に怪しい店主発見」
【2号。もう少し詳しく】
「変な帽子かぶってます。それと人がいませんね」
「ひわみと同じくらい浮いてるんじゃないか?」
【二人はどうしてる?】
「まだ後方で物色してます」

『面白い帽子かぶった店主さんが居ますよ』
『ほんとだね。あれ、お客きてるのかな』
『いってみる?』
『そうですね、色々気になりますし』
「目標、例の人物と接触」

『いらっしゃい。おっかなびっくりですね。お嬢さん』
『さて、どんなものが売ってるかな』
『どんなものでも』
『何か欲しいものありますか?』
『うーん。あんまり。ストレス解消にはいいのもあるけど』
『まぁ、特に欲しいものが無ければストレス解消用のものでも』
「奥さん殴るですって」
【殴るのか】
「殴るんでしょうね」

『ひわみは?』
『私は男ですから、あまりぬいぐるみは』
『でも、お土産に何か買っていってもいいかな』
『まあ、男でも好きなのは……変かなあ。まあ、あの兄妹、変か』
『ぬいぐるみ好きな男が変だとは思いませんけど』
『うーん。そうなんだけどねえー』
『さて、お土産に何買って行こうかな。ヤガミは本物いるし……』
【ヤガミの人形か・・・いらんな】
「あ、金城さん源の人形買ってます」
「おー、随分とかわいいな」

『お土産に、ブラックレディぬいぐるみを買っていってあげよう』
『それ、なあに?』
『あぁ、この人のことが好きな仲間が居まして』
『ふうん』
『でも、今は必要ないし。んー、じゃあ、お土産に買っていきます』
「月光さんへのお土産ですかね」
「だろうな。これはまだ伝えないでおいたほうがいいか」
【そうね。ていうか知ってたら渡す時ばれちゃうでしょ】
「ひわみさんグリンガムの人形も一緒に買ってます」

『どうぞ、プレゼントです』
『えー。もらえないわよ。深い知り合いってわけじゃないし。大事にもっててよ』
「あ、断られた」
『そして、仲良く成ったら、あらためてちょうだい?』
『なるほど、ではその時まで大事に持っておきます』
「しっかりした子ですねー」
「まったくだ。俺だったら貰っちゃう」
【ていうか今のフラグじゃない?】
「おぉ。なるほど」

 /*/

「目標移動開始」
『さーて。調子でてきたぞ。どこにいこっか』
『射的とかどうですか?私射撃苦手ですが』
『んー。私整備だから。ま、いっか。どうせ、当たらないって言うもんね?』
『そうですね、当たったらラッキーな気持ちで行きましょうー』
「射的か・・・昔やったなぁ」

『グルーピングは悪くない。大丈夫、大丈夫……』
『やはり、難しいですね』
「あ、金城さん何か落としましたよ」
「あの箱はキャラメルかなんかか?」

『すごいですね、私も・・・おや、当たった?』
「お、よく当たったな」
「・・・あれ2等じゃないですか。ゲーム機ですよ!?」

『良かったね。2等だって!』
『2等ですか』
『うちの王様が、あの1等の賞品をすごく欲しがりそうだなーと思いまして』
『やがみひみつぶっく?あー。源が小さいときにもってたなあ』
『アレですか?やがみひゃくのひみつをだいこうかい!見たいな感じの』
『うん』
「そんな商品まであるのか・・・」
「で、見たい?」
【まぁ、一応】

『んー』
『私、狙ってもいいかな。あれ』
『もちろんどうぞ』

「あれ、命中したんじゃないですか?」
「おーおー、ひわみも一緒になって跳ね回ってら」
【何が当たったかわかる?】
「ちょっとここからじゃ見えませんね」
「接近して見てくるか」
【あんまり無理はしないように】
「大丈夫でしょう。二人とも景品に気をとられてますし」
「じゃ、行ってくる」

――私は彼女の肩口から、さりげなく冊子を覗き見る
             そこには恐るべき、おぞましきモノが描かれていた――

「ぐ、ふ・・・」
「ちょ、閣k・・・一号!!」
【落ち着いて!2号報告を】
「一号が目標を通り過ぎた後、2店舗先で急に倒れて・・・っ」
【倒れて・・・?一号応答を。一号?】
「おそらくマイク壊れてます。金魚の釣堀につっこみましたから」
【周りの様子は】
「酔っ払いが突っ込んだとしか見られてないようです。さほど騒ぎには」
【・・・急いで回収。撤退しなさい】
「了解です」

 /*/

「閣下、大丈夫ですか?」
「あー・・・なんだアレ。祭りの景品とは思えん」
「何が書いてあったのよ」
「ヤガミの裸」
「ちょ、本当ですか!?」
「マジマジ。すっげぇびっくりした」
「あのねぇ、あんまりくだらない嘘は・・・」
「ほんとだって。何あのエ□本って感じ」

 /*/

「ところで、今あの二人何してるんでしょうねー」
「まぁ悪い雰囲気じゃなかったし、大丈夫じゃない?」
「お、あの山車ってウチの山車じゃないか?」
「ほんとだ。藩王様がモチーフですかね」
「私、あんなに小さくないんですけど」
「そうか? ためしに横並んでみたら?」
「私の方が大きいに決まってます」

「藩王様。ちょっと台高いですからお気をつけて・・・」
「大丈夫よ・・・ ほら。私の方が大きいじゃない」
「むう」
「ていうかなんでこんなに小さいのよ。腹立つわね」
「お、おい。そんな乱暴に触ると・・・」

    “バキッ”

「・・・・・・」
「竹戸」
「はい」
「ボンドとか持ってねぇかな」
「無いですね」
「そっか」
「はい」
「・・・・・・どーしよ?」

 /*/

「ちょ・・・ゆれる、ゆれる!」
「藩王様、動かないで我慢してください!!」
「つーかこの山車、ずいぶん重いぞっ」
「木製ですから、ね・・・っ」
「これ、どこまで、行くんだ・・・」
「さぁ・・・」

「あ、二人みつけた」
「閣下、顔隠しましょう」
「そんな余裕は、ない・・・っ」
「あーあ。私もヤガミと来たかったな」
「ヤガミとだったら、次の機会がありますよ」
「そうね・・・きっと・・・」

―了―


感想

本当はヤガミブックの内容について書けとひわみさんから言われました
でも自重して書きませんでした

何書こうか迷ってMGS4やってたら
『スニーキングでよくね?真面目な文章は多岐川さんがやってくれるさ!』
と誰かがささやいてきました
あれは多分ひわみさんの声ですサーセン




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最終更新:2008年06月27日 18:02