●猫耳と蛇神様とスポーツと


シーズン1の頃からナニワアームズ商藩国には猫耳や尻尾が生えた人の姿が見かけられたが、今日では猫耳はナニワ猫や猫達の専売特許となっている。
この経緯を語るには話をターン14にまで遡る事になる。
ターン14当時、ナニワアームズの国民達は長年に渡る地下での引き籠り生活によって誰も彼もが大きく健康を損ねる事態に陥っていた。
見る間に悪化・拡大していく被害は遂に藩国全土に広がり、その様は藩国そのものが病に倒れるようであったという。
進退極まったナニワアームズを救ったのは天井にあけた大穴から差し込む日光と共に降ってきた大きな蛇神様であった。

守上摂政の請願に応えてナニワの地に舞い降りた(落ちた?)蛇神様の神通力によってたちまち巻き起こった盆踊りにより病魔は追い払われた。
こうして未曾有の国難は去り、ナニワ国民と政府一同は大いに感謝し、蛇神様を祀るお社とその分社をそれぞれ地上と地下に建立したのであった。

その後、過去の経験から健康と太陽の大切さを痛感した国民達は蛇神様の教えを受けて健康に気を付け、日光浴や盆ダンス、野球を始めとしたスポーツで汗を流し、生活習慣を改善していったのである。
さて、ここで最初の話に戻るのだが、そうした生活様式の変化に伴って、誠に不思議な事ながら猫耳や尻尾が生えていた人達も、ふと気が付けば自然と猫耳や尻尾が消えていたのであった。

健康的な小麦色の肌にスポーツの汗に輝く銀髪。それが今のナニワの民のトレードマークとなりつつあった。








(設定文:1500301-01:蘭堂 風光)
























最終更新:2011年09月11日 21:48