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田上 由加里さんへ

う~ん、むむ~ん…
妙な唸り声を上げながら、猫屋敷兄猫は悩んでいた。
今、世間はクリスマス。聖なる日を祝おうとあっちでもこっちでも小さな幸せが生まれていた。
そして、ここ無名の世界ではクリスマスを祝してACEにプレゼントを贈ろうというイベントが起こっていた。

 兄猫:「…はてさて、どうしたもんかぬぅ?」
兄猫の目の前には一枚のメッセージカード。カードには花とお守りが描かれている。
 兄猫:「さすがに見ず知らずの男からいきなりメッセージ貰っても…引くよな?な?」
さっきからずっと頭かかえたり、部屋の中をうろうろしたりしている。
肝心な時に勇気のないこの男、へ た れ である。

 兄猫:「ええーいくそ、当たって砕けろだ!覚悟完了っ!!」
兄猫は頭が沸き立ちそうになった辺りで悩むのをやめた。
 兄猫:「え~とえ~と、たしか彼女は”マンガ好き”だったかな?かな?」
いろんな所から情報収集を開始する兄猫、メッセージを考え始める。
青の章だってplayしているキャラ攻略してるんだーっ!と謎の言葉を叫びながら。

そして…

○メッセージ
田上 由加里さま
「銀河に花を、この星を生命の花で一杯にするキミに
 いつか7つの世界を貴い命の輝きで満たされますよう…
 貴方の夢が叶いますように」
                猫のお兄さん より

すごい真面目な彼女だけど、マンガ好きらしい。
そこで、彼女の興味を引こうとファンタジーな名前を演じてみた。
さらにメッセージカードの裏面は、にゃんにゃん共和国の国旗が描かれているものだ。
可愛らしい猫のマークの入った国旗で心が掴めると良いなぁと思う。
文面は彼女の父親がよく言っていた言葉を真似てみる…。

気づいてくれるだろうか?
貴方の未来に期待をしている者がいる事を。
貴方の未来に祝福を贈る者がいる事を。

 兄猫:「よし、完成。さ~て、出撃といきますかね。」
少し緊張した面持ちで出かける準備をする兄猫。
気持ちだけは本物。女の子の元へと届きますようにと心で祈りながら…。

(文:絵:猫屋敷兄猫@ナニワアームズ商藩国)
最終更新:2007年12月23日 20:11
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