マクロス7

1994年制作のTVアニメ。
当時のマクロス3本立て企画の「TVアニメ」。
マニアックな方向の「プラス」に対し、「アニメらしい楽しさ」
を押し出した作品。監督はアミノテツロー。
このころから河森は自身の企画、原作でも自分で監督することが少なくなるが、
「他人の演出を見たい」
という理由をあげている。河森は独りよがりにならず、客観的なバランスを保つことが良い作品を作るために重要と考えているため、
他人の意見が必要になるようだ。
アニメ制作の現場では有名な演出家に作品のすべてを任せてしまったために理解しがたい作品になることもままあるが、
河森は作品の演出には客観的な視点が必要で個人的な主張が入るのはあまり良くないと考えているらしい。
かつてマクロスを制作した後、アニメの多くでアイドルや変形ロボ、戦闘人種といった
マクロスのアイデアが真似された経験から、
「誰も真似しない作品」
を目指して制作された。
「戦わない、歌うだけの主人公」などのアイデアは大胆かつシンプルではあったが、
敵であるバロータ軍とその正体であるプロトデビルンは過去のマクロスの設定に根差した複雑な成り立ちを持ち、
単純な作品とはなっていない。
作品のクライマックスの展開は、「愛・おぼえていますか」で最後にボドルザーを撃ち殺した場面に対する
アンチテーゼともいえる。
「プラス」と「7」の成功で河森は演出家としての評価が定まり、その後自身の原作によるアニメを
次々と制作することになる。

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最終更新:2015年04月26日 22:22