マクロスプラス

1994年制作のビデオ作品。
「愛・おぼえていますか」公開当時、
「マクロスの続編は作らない」
と宣言した河森だったが、自身の企画が通らない状態が続き、
演出家としての仕事がなく、メカデザインの仕事が中心となっていた。
そんな河森にバンダイビジュアルのプロデューサーが
「十年たったら (発言は) 時効だからマクロスの続編を作ってみては」
と、もちかけたところ、「時効」という言葉が気に入った河森は
マクロスの続編の企画を進め、「ビデオアニメ」、「TVアニメ」、「劇場作品」
の3本立ての企画となった。実は「ハリウッド実写映画」の企画もあったが、ボツとなった。
この「ビデオアニメ」がマクロスプラスである。
河森が別の企画で進めていたデザインや、アイデアが利用され、
徹底的にマニアックな方向の作品となり、賛否両論となったのもマクロスらしさと言える。
河森は原作を担当し、監督は渡辺信一郎、音楽を菅野よう子が担当した、
菅野がアニメの劇伴を担当するのはこれが初だった。
板野一郎や宮武一貴といった初代マクロスのスタッフの参加や当時としては画期的なコンピューターグラフィック
による映像など見どころは多い。
また、主人公はじめ登場人物がみな大人というのも当時としては異例で、このあとには大人の主人公+天才の子供というアニメが流行るようになる。
特にこの『プラス』のスタッフとキャストによる、『カウボーイ・ビバップ』以後ひとつのジャンルになったといえる。


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最終更新:2016年01月27日 22:18