Rhoキナーゼは1995年に低分子量GTPase Rhoのエフェクター分子として同定されたserin/threonineタンパク質キナーゼで、アクトミオシン系の聴力の調節を筆頭にRhoに下流で様々な生理機能を担っていることが解明されている。
RhoキナーゼにはRhoキナーゼα/ROCK2/ROKαと、Rhoキナーゼβ/ROCK1/ROKβの2種類のアイソフォームが存在し、N末端側にキナーゼドメイン、中央にコイルドコイルドメイン、C末端側にPHドメインを有している。活性型
RhoはコイルドコイルドメインのC末端側のRho結合領域(
RBD)に結合することでRhoキナーゼを活性化する。
活性化されたRhoキナーゼは、
MLCPのミオシン結合サブユニット
MYPT-1をリン酸化し、
MLCPは不活性化される。その結果MLC-20のリン酸化レベルは上がり、細胞質カルシウム濃度の上昇の無い状態でも、収縮を引き起こす。
他にも
CPI-17によるMLCPの抑制や、Rhoキナーゼが直接MLC-20をリン酸化する機構も報告されている。
最終更新:2007年05月28日 14:48