単なる黒板だが、買うと結構高い。長辺が90cm程度のものなら安くても¥5000ぐらいする。薄い鉄板が貼ってあって磁石も付くし、それなりに良いものだがどう考えても高い。それで、黒板用のスプレー塗料を使えば安くできると思ってやってみた。以前シナベニヤにこれを塗って小さな黒板を作ったが、きれいに見えるシナベニヤでも相当に手間暇かけて目止めをしっかりしないとチョークで書いた場合、ざらざら感が出てしまう。かといってブリキ板を貼ったりするのも大そうだと思っていたが、いいのがあった。パネコート。コンパネの片面を塗装してあるやつ。これなら簡単につるつるの面が作れる。しかも安い。サブロクで¥1000ぐらい。
サブロクの板など大きめの木を切るときに使う台。2×4を直角にネジ止めしただけのもの。これが意外と便利。

パネコートを電ノコで切るときは絶対に裏向けて切ること。さもなければ、切り口のバリが塗装面を台無しにしてしまう。ノコギリの歯の回転方向を考えること。バリが出てほしくない面を下にすべき。
まず半分に切って、それをまた半分にした。黒板にするのはこの、サブロクの4分の1の大きさの板2枚。約90cm×45cm。

いくら塗装してあると言ってもそのままでは黒板には無理。サンダーで削る。

割と簡単にほぼ完全な鏡面加工ができる。この程度の面積であれば、10分程度グイーンとサンダーをかければOKだ。はじめから塗装がしてあるというのは実に便利。そういう意味で、パネコートは机の天板や、ほかの家具や、つるつるの塗装面が欲しい時にいろいろ利用できると思う。

枠の木は1×4を縦に切って使うことにする。1×4は1本¥200ぐらいだし、安いし。こうして見るときれいに切れているように見えるけど実際にはかなりゆがんでいる。細い木を縦に切るのは難しいな。

サンダーで削ったパネコートを水拭きして乾かした後いよいよ塗装。下地作りがこれほど簡単にできるのには驚嘆する。パネコートバンザイ。

神東塗料の黒板用塗料スプレー。黒板を作ろうと思って、多分5年ぐらい前に買った。¥1000ぐらいだったか。
買っただけで実際には使わなかった。
そういうものが山のようにある。素材、工具、部品そしてキット。買っただけで、できたような気持ちになって満足してしまうのだ。この黒板用スプレー塗料もその典型だ。
屋根裏部屋の整理もしたことだし、そういうものたちが、本来の使命をまっとうできるように買った時の気持ちを思い出して実際に使いたい。完了、完結が大事。未完了は精神衛生上良くない。

1回目の塗装。むらがある。このスプレー1缶で2回塗りで畳1枚塗れると書いてあるが、それは???

ラッカースプレーと違って、かなり乾きが遅い。1時間ぐらいして塗ろうと思ったが、冬ということもあり、まだぜんぜん乾いていない。つやがある。

2回塗ったら全部使い切った。ということは畳半分。塗る厚みにもよるのはわかるけど、このスプレー1本で畳1枚はかなり苦しいと思う。黒板の塗りなおしならばできるかも知れない。
数時間で乾くが、チョークで書くのは数日後のほうがよいらしい。

オイルフィニッシュという種類の塗料で枠の木を塗装することにする。これは、オイルステンではないようだ。着色して、それで仕上がりになる。

木目が強調されて、いい感じ。

枠の木を木ネジで取り付けて完成です。なかなかいい感じ。

しかし、素人作り。このように木口が見えるような木の接合の仕方を称して「木が笑う」と言うらしい。45度に切って木口が見えないように合わせるのがうまいやり方。そんなことやってられない。さっさとやっつけたいんで。

まだ1日しか乾かしてないけど待ったなし。これでいやでも目に付く黒板メニューのできあがりだ。
(2011/2/7)

追記
今日D2で神東塗料の黒板用塗料スプレーの値段を見たら、¥1290だった。結構高いね。
(2011/2/8)
最終更新:2011年02月09日 10:02