稲田直人

1979年11月6日生まれ 広島県出身 B型
2003年ドラフト5位で指名される。

ハムのヤジ将軍。自称「超ロマンチスト」。
妻・娘と札幌で3人暮らし。奥さんは道産子で苫小牧出身。元ミスハスカップ(ミス苫小牧)。もったいない限りである。
キメ台詞は「なまら最高じゃけんのう!」
トークのスキルは金子誠と双璧。
坪井に「やかましさがベンチで奏功している」、多田野に「稲田さんは頭の良い人」と評されるなど、チームのムードメーカーでありベンチをホカホカに温めている。
もともとはシリアスにプレーしていたらしいのだが、かつてまだ交際中だった奥様に「あんた何マジになって野球してんの? 好きなことなんだからもっと楽しんでやれば」とツッコまれて以来、現在のスタイルになった。

定位置は監督のまん前…であったが、監督が見えないと苦情が寄せられ現在パイプ椅子。
ちなみに監督は「親友」である。

09年オフ、ヤタロー松山と共に横浜へトレード。
この項の長さの通りネタ的においしすぎる選手な為に残念がる声が多数挙がるも、早くも「ハマの  」の愛称をつけられる。
新天地でのステルスっぷり…いや、活躍に期待、であったが2011年にその松山と共に横浜から戦力外通告を受ける。
その後楽天が獲得するも1軍でわずか2試合のみの出場に終わり、2012年11月に戦力外通告を受け、球団より引退が発表される。
球団スタッフとなる話もあったが、STVでスポーツキャスターとなることとなった。その後は他局でも解説することもあったが、
21年11月18日に1軍の内野守備走塁コーチに就任、22年11月1日に2軍の内野守備走塁コーチへの配置転換。23年10月4日に契約満了の為退団が発表された。

稲田ステルス伝説

  • 2006年の日本シリーズテレビ中継において、スタメンにも関わらず画面にまったく映らなかった。本人はそれに気付かず、おばあちゃんからの電話で「直人、怪我でもしたのかい?」と言われ、やっと自分が映っていなかった事を知る。
  • そのシリーズ第5戦では同点劇の口火を切る二塁打を川上憲伸から放ち、「家族が来ていたし、テレビにも映ったし、日本一にもなれたし最高」とコメントする。その後しばらく憲伸キラーとして名を馳せ、オープン戦とはいえホームランまで打ってしまった。
  • 地元広島の試合で旧友たちに「稲田を使ってください」「稲田、監督にアピールした?」という横断幕を出される
  • 2008年6月17日、広島市民球場での広島戦でヒロインに立ち故郷に錦を飾るもヒロイン開始寸前にテレビ中継終了
  • さらに同日、公式サイト広報レポでメイン扱いされたものの、文中うっかり次回先発に触れてしまったため全面ダルネタに差し替え
  • 2008年7月17日東京ドームでの楽天戦、代打稲田が登場したとたんオーロラビジョンが故障。次打者鶴岡が登場したとたん復旧
  • 道スポの1面に出る予定だったのだが、二岡マイケルのトレード浮上で急遽1面差し替えに。
  • 09年3月5日札幌ドームでのヤクルト戦で守備から途中出場するが、誰よりも早く守備位置に就いたのにもかかわらず稲田だけスルー、イニング開始直後にとってつけたようにアナウンス
  • 09年4月14日、開幕9試合目にして初打席(ただし守備固め等で4試合目から試合には出ていた)。そして初ヒットを打つも、観戦しに来場していた奥様は席をはずしていたため生では見ていないご様子(「稲田12」スレの情報より)。ちなみに当日は地上波中継があったが、当然のように中継終了後の登場であった。
  • 09年開幕1軍メンバーで最後まで打席に立たせて貰えていなかった。
  • 代打で登場した際、あのマリスタのうぐいす嬢に名前を噛まれる。
  • 09年8月6日久々に代打で登場、奇跡の逆転タイムリーを放つ。が、住民による写真から新聞各紙に至るまでどこを探しても顔がまともに写っている写真がない。
  • 09年優勝会見で小谷野のマイクを横取りしようとして谷口アナに「いや、稲田さんじゃないです」とあしらわれる。
  • 横浜での入団記者会見翌日のTBS「朝ズバッ!」でみのもんたにビデオメッセージを送るも、「来期は投手力が鍵」と移籍早々見事にスルーされる。
  • 移籍後初のキャンプでは、バレンタインに生え抜きを差し置いてチームでもっとも多くのチョコをもらったと報じられた。しかしその記事の写真は稲田本人ではなく尾花監督。ハマでもステルスっぷり健在。
  • 2010/8/20、ベイス移籍後初スタメンで4打数2安打と活躍。しかしハム戦で「メシヤマwwwwwwww嘘だろwwwwwwww」が発生。奇跡の同点弾の裏で、いつも通りのステルスっぷりを発揮。
  • 2010/8/26、神宮球場でのヤクルト戦で移籍後初打点を挙げるも、その翌日に登録抹消。直人カワイソス…。
  • このような伝説も相まって、アンサイクロペディアの項目が酷い事になっている。
  • そのステルスっぷりはさしずめ「球界のニック・ハイドフェルド」といったところか。

稲田ロマン劇場

950 名前: 代打名無し@実況は野球ch板で sage 投稿日:2008/10/22(水) 15:53:46 ID:zZLlU+0L0

3点差。9回裏。サード。
いつもの居場所。いつものように土をならして、前を見た。
もしかしてこのCS、ボールに触れないで終わるのかもな。
もしそうだったら、あとでいい笑い話にな……らないな。笑えない…
ビール掛けとか、俺今年たいしたことしてないし…はじっこで一人で掛けてようかなあ。
まあ、いいや。とりあえず胴上げで真ん中行かなくちゃな。


『フォアボール!さあこれで二死満塁です!!』
マウンドには守護神マイケル。
簡単にツーアウトを取って見せるも、その後連打を許し、さらにストレートの四球を与えてしまった。
『もつれにもつれたCS第二ステージ。この第6戦、勝者が日本シリーズに駒を進めます!』
そう、あとアウト一つを取れば勝てる。
だが、相手にホームランが出ればサヨナラだ。
『ボール!よく見ました!さあこれでフルカウント!!次の一球が、全てです。』
一呼吸おいて、全てが懸かった一球が、投げられた。
『打ち上げてしまった――!いやボールはサードの後方、ファールゾーン!切れるか切れるか…』
ボールがバットに当たった瞬間、頭の中で起きたフラッシュバック。
忘れたくも忘れられない、”あの日”――

今日と同じように、エースを立てて臨んだ大一番。
最後の最後…その最後の一球を、自分は捕ることができなかった。
それが放たれた瞬間、懸命に脚を動かし身体を伸ばしたが、触れることすら叶わず、勝利は自分の頭の上を超えていった。
一瞬、時が止まった。
呆然としていた自分に、最後までマウンドに立ち続けた彼が、静かな笑みを浮かべて自身を詫びた。
何も言えなかった。
彼の背負うものの大きさを見た後、自分の薄っぺらい背中を思ったら、何もできなかった。

951 名前: 代打名無し@実況は野球ch板で sage 投稿日:2008/10/22(水) 15:55:10 ID:zZLlU+0L0

ああ、背中の「ご褒美」が泣いているじゃないか。
勝利を誓って別れた彼は、その大きな身体でこの小さな背中を叩いて笑っていた。
「3ラン打テヨ」って、いやいや無理だよ…去年のような役割を、この背中で俺は果たせそうにないよ。
けど。だから。
自分にできるだけのことを、精一杯の力で、やるしかない。
『――サードが追う、追う、切れるか!サード…』
脚が動く。身体が伸びる。歓声が遠くなる。
頼むよ。お願い。
―――最後に残ったのは、地面を蹴ったその感触だった。
もうどうなってもいいから。
届けよ、届いてくれよ。
息の仕方も忘れて、頭が真っ白になった。


『飛び込んだ―――!さあ、ボールは…』
大きな音を立てて、三塁手の身体がファールゾーンのパイプ椅子へと落ちた。
一瞬、球場の音が消える。
そして、ふらりとあがる腕。
そのグラブの中には、勝利が、勝利の証が。真っ白く、収まっていた。
『捕った!捕っている!!!試合終了―――!!!!』
湧き上がる歓声。
歓びの涙を浮かべるもの、悲しみの涙を浮かべるもの…
それぞれに思いがあふれ出す。
ベンチから飛び出してくるたくさんの人々。
マウンドに次々と集まり、輪ができる。
そして、監督がコーチらに連れられ…少し高揚した顔でやってくる。
その目には、あたたかな光があった。


952 名前: 代打名無し@実況は野球ch板で sage 投稿日:2008/10/22(水) 15:56:10 ID:zZLlU+0L0

「稲田」
途中までボールを追っていた金子がやってきた。
揚げていた腕を力なく落とし、笑みを浮かべたまま、大の字になっていた身体に向かって言う。
「大丈夫か。ほら、いつまでもそんなことしてないで、行くぞ。胴上げだ」
既にマウンドでは歓喜の輪が出来ている。
だが、その身体が、金子の差し出した手を取ることは、なかった。
「………」
恐る恐る、低い柵を跨いだ。
――今までだって、何度も見たんだ。
ショートを守る金子は、猛ダッシュして飛び込んでいくその背中を幾度となく見てきた。
先日も、観客席に向かって飛び込んだその身体を起こしてやった。
「飛び込むのはいいけど、気をつけろよ」
観客の目の前で、スパイクが踊っている様は本当に危険そのもので。
なのに当人はといえば「大丈夫、ぼく丈夫なんで」などと言って笑っていた。
去年のCSでカメラマン席に飛び込んだときも、その身体にできた大きな痣をわざわざ見せに来て…
「いな、だ」
呼びかけに、安らかな笑みを浮かべた口元が動くことはなかった。
それでも、左の手のグラブには、固く固くボールが握られていた。
決して離す事をしなかった。
そうやって戦ってきたこのチームと同じように。
その、勝利を。



「これ。今年の、2008オフィシャルガイドブックの原稿です。選手の皆さんは各項目の記入をお願いします。」

「よーし、俺でーきた!」
「早いなーってなんだそれ。」
「いいだろー!流行語大賞にイナシシに超ロマンチスト!」
「そういや去年も”華麗なる笑顔”とかほざいてたな…」
「…あの、イナシシってなんですか?」
「えーお前知らないのー?あのな、去年俺が――――」


953 名前: 代打名無し@実況は野球ch板で sage 投稿日:2008/10/22(水) 15:59:26 ID:zZLlU+0L0


――ファイターズの背番号5と言えば?
「俺の時代だと古屋だな」
「高橋とか。あの人どこでも守ったりして…なんか色々やってたっけなあ」
「セギノール!確か楽天行っちゃったんだよなー」
「なんだっけ…稲…稲葉?あれなんだっけか、そんな感じの人いたよね。」
「うーん井出かなあ」
「やっぱ、今の大平かな!中田とのON砲も絶好調だしね」




「記録より、記憶に残る」。
そんな選手だったのかもしれない
彼もまた、誰かの記憶に残れただろうか。
あなたの記憶の中に、彼は見えていますか?



今でも、ベンチから、あの大きな声が聞こえてくるようだ。
登場曲がけたたましくかかり、人々は肩を組み身体を揺らす。
ホームランを連呼する、いささか不似合いな応援歌にスタンドが飛び跳ねる。


満面の笑みを浮かべて、彼が言う。
「なまら最高じゃけんのう!って感じです!」






954 名前: 代打名無し@実況は野球ch板で sage 投稿日:2008/10/22(水) 16:37:31 ID:tRd95N010

 >>950<<951<<952<<953
な・・泣いた・・


955 名前: 代打名無し@実況は野球ch板で sage 投稿日:2008/10/22(水) 16:57:47 ID:yIX+dmHQO

死んだwwwww
殺すなよw

稲田メーター

               ┣━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━┫

…見えない?仕様です。        

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最終更新:2023年10月04日 20:06