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    <title>ドラ○もんの道具を悪用してエロ小説 まとめWiki</title>
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    <description>ドラ○もんの道具を悪用してエロ小説 まとめWiki</description>

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    <title>連絡・要望</title>
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    <description>
      要望や改善点はこちらで指摘していただくか、直接改善していただけるとありがたいです。
当該スレでも構いませんが、こちらの方が迅速な対応が出来るかと思いますのでよろしくお願いします。

- 前まとめの「その他の作者方」分を保管。…コレからが大変ですね。管理人さん、「nameless01」を削除してください、＠wikiは初めてでしたので、名前も適当でテキストモードで作ってしまいました。申し訳ありません  -- 通りすがり  (2007-05-19 15:12:01)
- 不慣れなのにわざわざ保管していただいてありがとうございました。&amp;br()了解しました。削除しておきます。&amp;br()あれだけたくさん保管していただけるとこちらの手間も省けますし、&amp;br()皆さんも喜ぶことかと思います。&amp;br()これからもよろしくお願いします。&amp;br()&amp;br()余談ですが、私がへたれ氏の作品を保管している時に&amp;br()保管してくれていた方ですよね？w  -- 370  (2007-05-19 17:33:02)
- 管理人さん、お疲れです。&amp;br()誤字脱字を見つけたので、それぞれのSSを編集しようとして、管理権が必要だったのですが。&amp;br()なんとかなりませんかね？&amp;br()&amp;br()また、それぞれのSSのURLがxxといったナンバリングになっていたので、そちらの方はどうしましょうかね？&amp;br()へたれ作家さんの秋森良樹編 第１話とかだったら、/hetare/akimori/01.htmlといった感じでしょうか？&amp;br()                                               ↑  このあたり ↑&amp;br()&amp;br()あと、もう少し全体のフォントを大きめに出来ませんか？スレ程度の大きさが見やすいと思うのですが。  -- 名無しさん  (2007-05-19 18:29:07)
- 分かりました。&amp;br()管理権と言うか、編集権限ですよね？解除しておきます～。&amp;br()具体的にどの場所か教えていただければ私がして置きますが…。&amp;br()&amp;br()私もあまりWikiは分からないのでURLはイマイチよく分かりません…。&amp;br()調べてみますので保留でお願いしますm(_ _)m&amp;br()フォントについてもやってみますね。作品のフォントですよね？  -- 名無しさん  (2007-05-19 18:35:34)
- とりあえずへたれ氏の作品保管終了。&amp;br()次はちまちまと他の方を追加していきます。。  -- 370  (2007-05-20 18:16:51)
- 報告です。へたれ氏のプロローグはそのまま第一話へリンクしてあったので、お手軽プロローグを別に製作。テンプレのURLも勝手に改変。その他の方々をちょい補完。  -- 再び通りすがり  (2007-05-25 15:48:25)
- 自分が更新しない間に他の方が…。申し訳ない。&amp;br()私も今週の日曜と来週の木曜には更新できるかと思います。&amp;br()&amp;br()プロローグも作成していただいたようで…感謝です。  -- 370  (2007-05-25 17:59:00)
- 名無し[b0Mm4okP]さんの第四話がない………過去ログから誰か拾ってきてくれないかなー|дﾟ)  -- 名無しさん  (2007-05-30 13:05:34)
- 更新しようとしたら鯖が重くてできないorz  -- 370  (2007-05-31 21:52:28)
- よーし、暇が出来た。今から保管開始します～♪  -- 370  (2007-06-08 22:27:56)
- …さて、今日はココまで。&amp;br()明日も更新予定です～。&amp;br()&amp;br()現在保管してある作品のタイトル等見逃しがありましたら&amp;br()教えてくださいm(_ _)m  -- 370  (2007-06-08 23:13:50)
- 名無し[b0Mm4okP]さん第四話と「ひみつ」基地さんの項はおそらく5/25の自分のミスです、すいません。&amp;br()修正されたようですが、お侘びに他の名無しさん達を補完。  -- なんどでも通りすがり  (2007-06-10 22:27:04)
- いやいや。やたらと保管するペースが遅い私よりは&amp;br()ずっと助けになります。ありがとうございます。&amp;br()名無しさんたちの保管もありがとうございました。。  -- Admin  (2007-06-11 17:21:28)
- あーなげっぱなし字書き氏の作品保管終了しました。。&amp;br()  -- 名無しさん  (2007-06-16 00:03:47)
- 一日当たり200ものアクセスがあるのに更新しないのは&amp;br()面目が立たない…。&amp;br()と言う事で今から保管開始です。。  -- Admin  (2007-07-20 10:37:44)
- 鱸氏の作品をいくつか補完。「牛と遊ぼう」は前後編ではなく、四作に分かれてたので&amp;br()間違えて作ってしまった「第20話 『牛と遊ぼう』(前編)」の削除をお願いします。  -- 久しぶりに通りすがり  (2007-08-21 18:34:10)
- ありがとうございますm(_ _)m&amp;br()とりあえずは鱸氏の作品を全て保管することに&amp;br()全力を尽くします。。&amp;br()ありがとうございましたm(_ _)m  -- Admin  (2007-08-21 23:52:37)
- いつもお世話になっております。&amp;br()勝手ながら、自分の作品を少し修正させていただきました。&amp;br()今後とも宜しくお願い致します。  -- 48  (2007-09-17 10:19:35)
- あ、御本人でしたか…。&amp;br()更新があったので何ぃ!?とか思ったりしたんですけど&amp;br()安心しました。&amp;br()これからもエロいｺﾞﾎﾝｺﾞﾎﾝ作品を期待していますね♪  -- 370@管理  (2007-09-17 20:46:37)
- 先ほど3-6話の未投下分を追加させていただきました。 &amp;br()5スレでは私の不注意でご迷惑おかけしまして申し訳ありません。 &amp;br()次スレは立ててありますので、そちらへどうぞ…。  -- 48  (2007-10-21 23:14:18)
- わざわざありがとうございます。 &amp;br() &amp;br()5スレは何故か書き込みできなくてアレ?と思ったりしたので &amp;br()助かります。 &amp;br()ありがとうございました。  -- 370@管理  (2007-10-24 19:45:26)
- お久しぶりです管理人様。現行の6スレが &amp;br()過去ログ行きしていたので勝手に復元光線 &amp;br()したんですがよろしかったでしょうか…？ &amp;br()一応、ご報告とさせていただきます。 &amp;br()ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1196210080/  -- 48  (2007-11-28 09:50:19)
- ありがたいです。 &amp;br()更新しておきました～。 &amp;br()お気遣いありがとうございます。  -- あどみん  (2007-12-07 18:13:28)
- 現行スレのアドレスが変わった？ &amp;br()http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1196210080/  -- す  (2008-02-11 22:10:38)
- げげ、報告ありがとうございます。 &amp;br()最近多忙でスレッドをのぞいていませんでした…。 &amp;br()申し訳ないです。直ちに保管します。  -- あどみん  (2008-03-03 00:10:02)
- あああああああ… &amp;br()やっと終わった。更新するのは結構しんどいですね(汗 &amp;br()更新遅いですがｺﾝﾄﾞｺﾄﾓﾖﾛｼｸﾃﾞｽ  -- あどみん  (2008-05-19 22:13:47)
- 文字のサイズもう少し大きくできませんかね？  -- 名無しさん  (2008-06-03 01:08:21)
- んー。 &amp;br()やってみますが期待しないでください(汗 &amp;br()ご自身のブラウザの設定で変えれたりしますが…。  -- あどみん  (2008-06-03 18:48:08)
-  MicrosoftInternetExploerだと、なぜか文字サイズ変えてもまったく大きさ変わらないけど。 &amp;br() ぷらうざ自体変えないと無理なのかな。  -- 名無しさん  (2008-06-10 23:51:24)
- 私もIEを使っていますが、ブラウザ上部の表示バー &amp;br()の文字のサイズで変更したら文字は大きくなるようです。 &amp;br()確認済みですー  -- あどみん  (2008-06-13 18:32:43)
- 保管完了…。 &amp;br()疲れますねやっぱりＯＴＬ  -- Admin@Wiki  (2008-07-19 13:04:32)
- 以前文字のサイズ変わらなかったけれどIE６から７にバージョンアップして初めて文字のサイズが変わるようになりました。 &amp;br()お手数おかけしました。  -- 名無しさん  (2008-08-30 00:39:29)
- 更新履歴っぽく。 &amp;br() &amp;br()とりあえず黒ネギさんの現行分を保管終了。 &amp;br()48さんと村人Aさんの保管に移ります。。  -- Admin@Wiki  (2008-09-15 00:28:03)
- 保管完了っと。 &amp;br()人間やればできるもんですｎ（ｒｙ  -- Admin@Wiki  (2008-09-15 00:34:33)
- 最近忙しいです…。 &amp;br()大型更新は次回の連休になりそうです。申し訳ない。  -- Admin@Wiki  (2008-10-06 16:22:08)
- 今日はたまたま早く帰ってこれたので更新します。 &amp;br()とりあえず黒ネギさんを保管させていただきますね。  -- Admin@Wiki  (2008-10-08 12:56:35)
- 一応、現行分は保管しました。 &amp;br()ミスなどありましたらお知らせ下さい。  -- Admin@Wiki  (2008-10-08 18:49:24)
- リリカルなのはシリーズ第三期で使い手はユーノかクロノ &amp;br()まロく頼む  -- 佐山  (2008-10-14 22:06:10)
- 私が保管していない間に色々として頂いたようで &amp;br()感謝です。スレッドまで覗く時間がないので &amp;br()ここで失礼します。  -- Wiki@Admin  (2008-10-20 17:39:31)
- トップページの更新は、そちらでやっておいてくださいな。 &amp;br()  -- 名無しさん  (2008-10-20 19:57:55)
- トップページの更新が終了いたしました。 &amp;br() &amp;br()保管していただいた方ありがとうございました。 &amp;br()色々と目処が付いたのでWikiの人復帰しました。 &amp;br()今後ともがんばっていくのでよろしくお願いいたします。  -- Admin@Wiki  (2008-10-23 00:18:51)
- 長いこと放置してたけど、まぁ、村人Aさんなどが復活してたのでうｐ。 &amp;br()ただ、『あいつがくる』の話数ごとの区切りが判らず、他の人の作品から片付けたり。 &amp;br()・・・ふぅ。  -- 名無しさん  (2008-12-26 00:51:57)
- あー申し訳ありません。 &amp;br()中々まとまった時間がとれずに放置してたら…。 &amp;br()一応途中で止まってたみたいなので完全に保管。 &amp;br()保管協力ありがとうございました。 &amp;br() &amp;br()にしても…。結構放置してたんだなぁ（汗  -- WIki@Admin  (2008-12-26 18:16:58)
- スレの方で挙げられていた、 &amp;br()直接Wiki投下をやってみました。 &amp;br()勝手に編集・投下をしまして申し訳ありません。  -- 48  (2008-12-27 01:19:19)
- 投稿お疲れ様です！ &amp;br()勝手に編集出来るのがWikiの利点な訳ですし、 &amp;br()どんどん改変してくださいませ(笑 あと、作者の方の意欲を削ぐようなコメントは私の独断で削除させていただきますのでご了承くださいね。 -- Wiki@Admin  (2008-12-28 00:13:41)
- 生きてます。ハイ。 &amp;br()一応保管完了しました。不備あれば &amp;br()仰ってくださいませ。  -- Wiki@Admin  (2009-02-11 11:46:59)
- 地ニ黄色キ満開之上の最終話保管完了。 &amp;br()作者の方、お疲れ様でした。  -- Wiki@Admin  (2009-02-12 21:12:44)
- 作品になっていないネタのまとめ帳はつくれないものか・・・ &amp;br()  -- 名無しさん  (2009-03-04 20:29:11)
- 正直更新疲れ気味です。 &amp;br()投下スピードが半端ない。。私がgdgd言う事ではないのですが。 &amp;br()頑張ります。  -- admin  (2009-04-13 20:11:31)
- 管理者様お疲れ様です。 &amp;br()更新楽しみにしています。  -- 名無しさん  (2009-04-15 00:59:35)
- がんばれ男達の作者です。あまり興奮できない人もいると思います。 &amp;br()なんとか見てもらっている状況なのでこれを入れたら？ &amp;br()と提案してくれる人がいたら書いて下さい  -- 桃  (2009-06-07 14:20:53)
- 投下お疲れ様です。 &amp;br()どうも更新する気力が…。 &amp;br()しばらく放置ですがご容赦ください＞＜  -- Wiki@Admin  (2009-06-14 12:53:36)
- はいはいようやく保管ですよっと。 &amp;br()サボってたツケが回ってきてます。 &amp;br()なんだかなぁ…。  -- Wiki@Admin  (2009-06-20 18:45:06)
- ふと思ったのですが &amp;br()何の道具が使われているか明記はできないのでしょうか？ &amp;br()○○を使ったシチュが見たい時とかに探しづらいと思います  -- 名無しさん  (2009-06-23 18:56:32)
- えと、特定の道具を使った話でしたら左のメニューバー &amp;br()のWiki内検索エンジンで検索したら出てきますよ～。  -- Wiki@Admin  (2009-06-28 14:29:24)
- あぁそうなんですか　ありがとうございます &amp;br()言葉足らずな感じみたいだな俺 &amp;br()探すというより嫌いなシチュでも読まないと分からないってことかな・・・？ &amp;br()一応道具がメインだし道具分けしてあればある程度ジャンル分け出来るわけですし  -- 名無しさん  (2009-07-01 11:52:21)
- あ～。なるほど。 &amp;br()ジャンル分けってことですね。 &amp;br()一時期は考えたのですが、保管する役割が &amp;br()私しかいないですし、私もリアルが多忙になってしまったもので…。 &amp;br()申し訳ないですが作品ほ保管のみで精一杯です。 &amp;br()ご了承くださいorz  -- Wiki@Admin  (2009-07-02 10:14:20)
- 黒ネギ保管せんとかなりたまってるなぁ。 &amp;br()新しい方も投下されたようですし、頑張らないと。。  -- Wiki@Admin  (2009-08-24 13:11:59)
- 更新報告。 &amp;br()part9～現時点までの投下作品の全保管完了。 &amp;br()過去ログとテンプレを &amp;br()現仕様に更新。  -- Wiki@Admin  (2009-09-04 18:23:46)
- 村人Aさんの3.5話が抜けている気がする。 &amp;br()3話でアイドルを犯して、4話でいきなりスーパーウーマンに殺された事後 &amp;br()の話になってる。 &amp;br()過去ログ見れんので、何スレ目の話か分からんが。  -- 名無しさん  (2009-09-17 22:09:54)
- 3.5話ですか…。 &amp;br()了解しました。近々探してうｐしてみますね。  -- Wiki@Admin  (2009-09-18 00:08:37)
- なんとかかんとかやって見ました。 &amp;br()取りあえず、「あいつが来る」の過去投下分と新規投下保管完了です。 &amp;br()改めて中の人様のこれまでのご厚情、お礼申し上げます。  -- あいつが来る  (2009-09-29 04:01:08)
- &gt;&gt;黒ネギさん &amp;br()投下と保管、お疲れ様です。  -- Wiki@Admin  (2009-09-29 22:57:57)
- 村人Aさんの3.5話、保管させてもらいました。  -- 黒ネギぼうず  (2009-10-02 01:32:51)
- &gt;&gt;黒ネギさん &amp;br()ありがとうございました＞＜  -- Wiki@Admin  (2009-10-03 23:56:58)
- 第36話、投下保管しました。  -- あいつが来る  (2009-10-17 22:21:10)
- 第37話、投下保管しました。  -- あいつが来る  (2009-10-22 02:42:17)
- &gt;&gt;黒ネギさん &amp;br()お疲れ様です。  -- Admin  (2009-10-26 18:03:49)
- 規制に巻き込まれてwikiに直接投下しようとして『新規ページ作成』→『テキストモード』で新しいページを作って入れてみたら村人のページが７話までしか無い &amp;br()何かとんでもなく失敗してしまったような気がします。というか勝手な事してゴメンナサイ・・・  -- 村人  (2009-10-31 14:45:56)
- 失敗するのが怖くて修正しようにもヘタに手を出せなかったのですが &amp;br()親切な方が8話目の頁を作ってくださったようなのでちょっと手を加えた8話目を写させて頂きます。 &amp;br()本当にありがとうございます。  -- 村人  (2009-11-03 18:38:46)
- あ、一応私が頁を作っておきました。 &amp;br()投下ありがとうございました～。  -- Wiki@Admin  (2009-11-03 22:58:30)
- 第38話、投下保管しました。  -- あいつが来る  (2009-11-09 02:34:24)
- @村人AさんのをUP。スレに活気がない…気長に待つか。 &amp;br()今年一年も管理人さんヨロ～。  -- 名無しさん  (2010-01-14 21:40:00)
- 保管Thanksです。 &amp;br()スレッドはまったり平和にいけばいいんじゃないでしょうかね。 &amp;br()前みたいなことになってもアレですし。 &amp;br()今年は更新を頑張らねば…今後ともよろしくお願いします。  -- Wiki@Admin  (2010-01-16 22:31:25)
- 新作「唯物教材」投下しました。  -- 黒ネギぼうず  (2010-02-08 21:23:04)
- 唯物教材第２話、投下しました。  -- 唯物教材  (2010-02-10 18:42:00)
- 唯物教材第３話、投下しました  -- 唯物教材  (2010-02-11 12:57:24)
- お疲れ様です。 &amp;br()次スレ立てもありがとうございました。  -- Wiki@Admin  (2010-02-11 19:46:28)
- 唯物教材、第４話投下しました  -- 唯物教材  (2010-02-12 01:10:43)
- 唯物教材、最終話投下しました  -- 唯物教材  (2010-02-16 02:43:32)
- 新作「J･S･KYONの休息」第1話投下しました  -- 黒ネギぼうず  (2010-04-13 03:10:55)
- 短編一本、保管しました。  -- 鱸  (2010-04-19 02:06:08)
- 「J･S･KYONの休息」第2話投下しました  -- J･S･KYON  (2010-04-19 12:13:34)
- 2ch規制されてるのでこちらで感想を投下させていただきますが、乙です。 &amp;br()個人的には1話のようなハプニング系羞恥が好きなのですが、GJだと思います。  -- 名無しさん  (2010-04-19 19:31:03)
- 感想ありがとうございます。ああ言うドタバタは私も好きです。 &amp;br()「J･S･KYONの休息」第3話投下しました  -- J･S･KYON  (2010-04-20 03:09:49)
- 「J･S･KYONの休息」第4話投下しました  -- J･S･KYON  (2010-04-28 13:43:11)
- 「J･S･KYONの休息」第5話投下しました  -- J･S･KYON  (2010-05-09 03:16:38)
- 「J･S･KYONの休息」第6話投下しました  -- J･S･KYON  (2010-05-18 03:01:21)
- 「J･S･KYONの休息」第7話投下しました &amp;br()少々手間取ってます、すいません。  -- J･S･KYON  (2010-05-31 03:04:08)
- 「J･S･KYONの休息」第8話投下しました &amp;br()予定話数を少し多めに作りました。 &amp;br()多分そこまではいかないと思いますが。  -- J･S･KYON   (2010-06-09 22:44:00)
- 「J･S･KYONの休息」第9話投下しました  -- J･S･KYON  (2010-06-18 03:31:04)
- 放置状態で申し訳ありません。Wikiの人です。 &amp;br()どうやらリンクミスとかを訂正してくれている方が &amp;br()おられるようで…。 &amp;br()この場で感謝したいと思います。ありがとうございます。  -- Wiki@Admin  (2010-07-25 19:26:17)
- 村人Ａさん-第8話と第９話って 他と設定変えてます？ &amp;br()ルビとかリンクとか弄ろうと思ったけど失敗しました &amp;br()  -- 名無しさん  (2010-07-30 14:48:12)
- 少々長かったので普段の@wikiモードではなく &amp;br()テキストモードになっています。 &amp;br()ページ分けたりして対応しますね。  -- Wiki@Admin  (2010-08-03 10:45:10)
- 独断で一部文章を8話目の先頭→7話の最後尾へ移動して &amp;br()@wikiモードで編集しなおしました。 &amp;br()不具合などありましたらまたお知らせください。  -- Wiki@Admin  (2010-08-03 10:54:23)
- 「J･S･KYONの休息」第10話投下しました  -- J･S･KYON   (2010-08-13 02:57:56)
- 「J･S･KYONの休息」第11話投下しました  -- J･S･KYON  (2010-08-16 21:56:41)
- 「J･S･KYONの休息」第12話投下しました  -- J･S･KYON   (2010-08-17 15:35:45)
- 「J･S･KYONの休息」第13話投下しました  -- J･S･KYON  (2010-08-18 02:06:30)
- 「J･S･KYONの休息」第13話の若干修正と &amp;br()第14話の投下、やっときました。  -- J･S･KYON   (2010-08-19 01:35:01)
- いろいろ大変だと思いますが更新して下さい。  -- 後継者  (2010-08-21 08:52:45)
- 更新したいのは山々ですが、リアル多忙のため、 &amp;br()まとまった時間が取りにくいです。 &amp;br()スレ住民の方が協力していただければありがたいのですが…。  -- Wiki@Admin  (2010-08-28 09:24:19)
- はじめまして、あなたの作品とてもよかったです。 &amp;br()  -- yozakura  (2010-09-02 10:16:00)
- 携帯版のトップページにメニューのリンクが欲しいです  -- 名無しさん  (2010-09-27 02:28:00)
- サンキュー  -- 名無しさん  (2010-10-06 17:58:05)
- まだ更新しないの？ &amp;br()  -- 羅樟  (2010-10-06 18:52:10)
- はよ　更新せんね  -- 最強さん  (2010-10-07 15:02:06)
- 最終刊a1の投下と、 &amp;br()それに伴うJ･S･KYONのいくつかの変更をやっておきました。 &amp;br()間が開いてすいません。  -- J･S･KYON   (2010-10-11 03:47:09)
- &gt;&gt;黒ネギさん &amp;br()投下お疲れ様＆ありがとうございます。 &amp;br() &amp;br() &amp;br()で、上の2つのコメですが。 &amp;br()このまとめがなぜwikiなのかと言いますと、 &amp;br()誰でも更新できるからです。 &amp;br()私も出来る限りの更新はしますが、協力がないと &amp;br()ここは成り立ちません。 &amp;br()申し訳ないですが、急かす前に保管にご協力をいただけるでしょうか。  -- Wiki@Admin  (2010-10-11 18:05:47)
- 最終刊b1、b2 &amp;br()投下しました  -- J･S･KYON  (2010-10-12 23:38:47)
- 「J･S･KYONの休息」の目次ページを改訂しました。 &amp;br()近々c章を投下出来ると思います。  -- J･S･KYON   (2010-11-27 03:14:18)
- 最終章c章投下完了、 &amp;br()それに合わせてJ･S･KYONの &amp;br()目次ページも改訂しました。  -- J･S･KYON   (2010-11-28 03:37:51)
- あー、ごめんなさい &amp;br()「最終章」と言うのは別にあるので、 &amp;br()正確には「最終刊c章」です  -- J･S･KYON  (2010-11-28 03:50:59)
- こんばんは。 &amp;br()お久しぶりです。 &amp;br()私用で来年いっぱい、更新が困難となります。 &amp;br()申し訳ありませんが、ご了承ください。 &amp;br()スレのほうは時々見るかもしれないので &amp;br()何かありましたらそちらへお願いします。  -- Wiki@Admin  (2011-03-22 18:56:59)
- お久しぶりです。 &amp;br()まずは中の人様、今まで有り難うございました。 &amp;br() &amp;br() &amp;br()間が空いてすいませんが、最終刊d章投下完了しました。  -- J･S･KYON  (2011-04-09 03:58:48)
- すいませんミスりました &amp;br()今回投下したのはe章です。 &amp;br()ここに連絡出来ませんでしたが、d章も以前に投下完了しました  -- J･S･KYON  (2011-04-09 04:09:29)
- J･S･KYONの休息 &amp;br()目次ページを若干改訂 &amp;br()最終刊f章投下完了しました。  -- J･S･KYON   (2011-04-16 04:22:23)
- J･S･KYONの休息  &amp;br()目次ページを若干改訂  &amp;br()最終刊g章投下完了しました。  -- J･S･KYON  (2011-05-24 05:11:36)
- J･S･KYONの休息  &amp;br()最終章投下完了 &amp;br()同作品これにて完結です。  -- J･S･KYON   (2011-05-28 05:23:38)
- あいつが来る第39話投下終了。 &amp;br()一部サブタイトルも付けてみました。 &amp;br()本作品大変なご無沙汰で申し訳ありません。  -- あいつが来る  (2011-09-03 01:55:39)
- あいつが来る &amp;br()第40話、第41話、 &amp;br()第42話、第43話、第44話 &amp;br()投下終了です。  -- あいつが来る  (2011-09-27 04:50:00)
- あいつが来る &amp;br()第45話から第48話まで &amp;br()投下終了しました  -- あいつが来る  (2011-10-07 03:53:39)
- 大変お久しぶりです。 &amp;br()「あいつが来る」 &amp;br()第49話、第50話、 &amp;br()第51話、第52話、第53話 &amp;br()投下終了です。  -- あいつが来る  (2012-05-18 03:43:30)
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    <dc:date>2012-05-18T03:43:30+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="http://www22.atwiki.jp/dora-eroparo/pages/443.html">
    <title>あいつが来る/本編/第53話</title>
    <link>http://www22.atwiki.jp/dora-eroparo/pages/443.html</link>
    <description>
      　　＊　　＊　　＊

「白鳥君」

現場近くの駅の男性用トイレで、ＫＥＥＰＯＵＴをくぐって現れた白鳥に美和子が浮かない表情を見せる。

「状況は？」

白鳥の言葉に、高木が小さく首を横に振る。

「近くを流していた機捜隊が、マル被の人着に近い挙動不審者が駅に入るのを発見して、構内に入った。
今聞いた限り機捜は慎重に行動してたわ。
だけど、マル被は振り返った所にいた複数のサラリーマンにテンパッて、
拳銃を抜いて喚きだした。
機捜も拳銃を抜いたけど、二人ではパニックの中撃つも追うも思うに任せず、
それでもここまで追い込んで…」

破壊されたドアの向こう、大便所の壁に特徴的な赤い飛沫が見える。

「自殺ですか？」
「見た所はな、自殺で矛盾はないなぁ」

無駄に渋さダダ漏れな刑事調査官が、死体のベテランとして返答する。

「各種の位置関係、硝煙反応などに矛盾はありません。
今後詳しい分析は行われますが、自分で口にくわえて撃った、以外は考えにくい状態です」

まだうら若い女性鑑識員もきびきびした口調でそれに続いた。

「予定メモ帳」によると、この時刻に駅構内に現れる事。
「予定メモ帳」によると、この時刻に拳銃自殺を遂げる事。

「あらかじめ日記」によると、
本日、東京都内に於ける拳銃による死亡者は一名である事。
「あらかじめ日記」によると、
本日、東京都内で、他人の発砲した拳銃の弾丸が当たった事で重傷を負った者はいなかった事。
それぞれの記述の作成者により、以上の記述が行われた事が確認されていた。

　　＊　　＊　　＊

少々時計の針を逆に進めると、
地検幹部との協議を終えた大阪府警遠山銀司郎刑事部長らが、地検庁舎内の廊下を進んでいた。
府警と地検の緊密な連絡は欠かせない情勢、その筈だったのだが、協議は途中で打ち切り。
東京からの連絡を受け、大阪地検もそちらとの連絡を優先する様に指示を受けたからだった。

「おう、ご苦労さん」

気さくな口調の遠山に、台車を押してすれ違おうとする清掃員が小さく頭を下げる。

「あー、兄ちゃん、忙しい所ちぃと悪いんやがな、警察や。
見ての通り、今この大阪地検も厳重警戒中やさかい、ちぃと職務質問で身体検査させてくれんか」

遠山が警察手帖を広げて言い、同行していた府警幹部が思わず遠山の顔を見る。

「下がって」

服部平蔵銃撃事件を受けて遠山に付いていた個人警戒員は、
遠山の視線に気付き、さっと遠山の前に立つ。
同行していた捜査一課、捜査四課の課長も、
遠山の視線の先で作業服の脇が膨れている事に気付き、遠山の前に立ちながら携帯電話を使う。

「ゆっくり手を上げて、ゆっくり」

警戒員が、懐に手を突っ込みながら指示を出すが、清掃員は静かに下を向くばかりだ。
その間にも、バタバタと足音が聞こえる。昨日の事件を受け、
府警、地検の庁舎にも機動隊を含めて通常以上の警察官が配備されていた。

既に短銃を抜いた警察官が今正に殺到する。そんな足音も遠くに聞こえる様な緊張感の中、
天井近くでは「かくれマント」と「石ころぼうし」と「フワフワオビ」を着用した男が、
「たましいふきこみ銃」で清掃員に吹き込んだ魂を吸い出す。

ほぼ同時に、リモコンで「かたづけラッカー」を吹き付けて近くにセットしておいた機械箱を作動させ、
機械箱の中の「シナリオライター」を着火させる。
そして、「予定メモ帳」の空欄に日時を書き込む。

「ほれ、もう逃げられへんて、観念してお縄頂戴しぃや…よせっ！！」

柔らかく宥める遠山の口調が一変した。
警戒員が飛びかかろうとしたが、清掃員の袖口から抜かれた剃刀は持ち主の首に突き刺さり、
それでも倒れ込みながらもぎ取った警戒員の全身には大量の鮮血が直撃していた。

「救急車や救急車っ！」
「死なせるなあっ！！」
「おいっ、おい誰に頼まれたおいいっ！！」

この清掃員服姿の男は分かりやすく言えば中国の殺し屋。
殺し屋と言っても、中国本土のマフィアの下の方のチンピラに近い男で、
金さえ払えば人殺しも厭わないと言う程度の男だ。
それが分かろうが分かるまいが、さしたる問題はないと、秘かに天井に張り付いた男は踏んでいた。

　　＊　　＊　　＊

大阪府警察本部記者クラブは、戦場の様相を呈していた。

「だから、どないやっ！？」
「ネソやネソっ！！」
「それでっ！？」
「だからネソのどこで、はあっ！？」
「間違いないかっ！？」
「間違いない間違いないっ！！」
「死亡や死亡確認死亡確認っ！！」

　　＊　　＊　　＊

改方学園高校の教室で、遠山和葉は惚けていた。
ほーっとアンニュイな和葉など、
教室でそんなものを見かけた日には普段であれば台風の心配をしなければならない所であるが、
それを不審に思う級友もいないし何と言って声を掛けていいのか分からないと言うのも実際の所。
そんな教室の中で、ぎょっと目を見開いた女子生徒の一人が和葉に駆け寄った。

「和葉…」
「何？」

怖々と声を掛ける級友に、和葉は椅子に掛けて半開きの目を向ける。
そんな和葉に、級友は黙って開かれた携帯を手渡す。
その携帯に向けられた和葉の半開きの目がぎょっと見開かれた。

「…嘘…」
「遠山さんっ！」

そんな教室に教師が駆け込んで来た。

「平次いっ…」

相方の姿は、今朝からこの教室より消失していた。
その事を思い出し、和葉の脚はへなへなと力を失う。

　　＊　　＊　　＊

時計の針を少し巻き戻す。
大阪地検での血の惨劇を受け、
機動捜査隊による事情聴取を終えた遠山銀司郎刑事部長は、
地検内拳銃所持事件の特別捜査本部設置の前に曾根崎警察署に足を運んでいた。
ここでも小さいとは言えない別の事件に関する協議が予定されており、
遠山らが玄関に到着すると、直接話を聞きたいとたっての希望を伝えておいた
捜査一課大滝警部が駆け寄って来た。

「…おやっさんっ！！」

建物に入る前に、その大滝が遠山に飛び付いた。
遠山と大滝が地面に倒れ込み、銃声と共に玄関のガラス戸にひびが入る。
遠山の後ろに回り込む形で片膝をついて振り返った個人警戒員が発砲し、
その先で、先ほど遠山とすれ違った制服警察官が拳銃を抜いたままぶっ倒れる。

「確保おっ！」

大滝の怒声と共に、何人もの警察官が銃口を向けながら倒れた警察官に近づくが、
次の瞬間には、倒れた警察官は自分の貸与拳銃で喉を撃ち抜いていた。
その前に、「かくれマント」と「石ころぼうし」で身を隠しながら
倒れた警察官に「命れいじゅう」を撃ち込んだ人物の存在に気付いた者はそこにはいなかった。
「あらかじめ日記」にここで起こる事件として書かれた顛末の通りに。
さすがに、同じ時刻に刑事部長に発砲して自決する制服警察官が
その未遂も含めて二人も三人も四人も登場すると言う異常の上の異常事態は発生しなかった。

　　＊　　＊　　＊

曾根崎警察署の署長室に、大滝が姿を現し首を横に振る。

「あかんかったか」

遠山が言い、大滝が頷く。

「私物のプリペイトを含めて本人の携帯履歴出ました。
ノミ屋や闇金が仰山入ってました」
「ま、まこと、まことしねもといまことに、まことにまことにもって…」

遠山は、署長の震える手から退職願をひったくり、引きちぎる。

「帳場や帳場、ブツも敷鑑もなんもかんも全部引っ繰り返して
地の果てまででも追い込んで奥歯がーたがた言わせたり、はよせんかいだぼっ！！」

　　＊　　＊　　＊

「結局、関西の枝ですか」

弁護士銃撃事件の特別捜査本部が置かれた所轄警察署で、資料を手に高木が言う。

「これは、又組対の仕切りになりますね。
肝心のマル被の口が割れない以上、敷鑑って事になりますから」
「昔は関西は都内に事務所を置かなかったって言うけど、
色々と様変わりしてるから。でも、随分前に破門されてるわね」

　　＊　　＊　　＊

「だーかーらー、あんな野郎とっくの昔に破門したっつってんだろーが！
羽振り効かせ過ぎてケチなタタキ（強盗）でパクられやがってよぉ、
出て来てからも知りゃあしねぇよおっ！！」
「ほー、そうかいそうかい」

「あー、大体、現職のヒマワリバッジ？それもヤメ検で特捜部？
そんなの弾く程バカに見えるかよ俺がよおっ！！」

「あー分かった分かった、
とにかくだ、半年ぐらい前だったな、シマの巡回中にだ、
おめぇについてた若いのがほれ、看板蹴倒しただろ。
オフダ（逮捕状）な、器物損壊の共謀共同正犯って事だから。
ま、ガサ状も出てっから頭冷やしてゆっくり考えて、な」

　　＊　　＊　　＊

「ちょっと、頼みあるんやけど」

それは、いい女の頼みだった。
「分身ハンマー」で分離され、「役者」の「能力カセット」を挿入された上に
「ソノウソホント」で更に特技を付与されている、
「うそつ機」によってエージェント設定を拝命した本体は只の分身女子○○生、
等と言う事は知った事ではない。

何しろ、本体の本人からして「ワスレンボー」でその事を覚えてはいないし、
分身が分離する直前、「モンタージュバケツ」で顔からして少々変化しているのだから。
がやがやとかしましいアメリカ村のクラブのカウンター席。
その一言と共に、まずはトイレに直行する。

そこで、手付け代わりの一発。と、言っても跪いて飲み干す方のやり方だったが、
多少は遊んでいるつもりの男から見ても、それは抜群に上手い技法の持ち主だった。
加えて、いい女。ジャンパーに赤い系のメイクがケバ過ぎずによく似合っている。

事によっては大人びた中○生かも知れず、
二十歳以上ではないだろうが実際よく分からない、だが、それがいい。
分かっているのは、この女は実に気前がいい。
パーッと飲み代を支払う事もあれば、旨いハッパやコークを大盤振る舞いする事もある。
ついでに腕っ節も想像以上に強いと言う事だけで、それだけでここ最近意気投合していた。
結果、彼女がぐしゃっと握った手を男のポケットに突っ込んでのお願いも、
至って簡単に引き受けてから、男は改めて洋式の大便所に着座した。

　　＊　　＊　　＊

建設中のビルの一角で、俺様は長身の女と共に双眼鏡を覗いていた。

「目印は理解していただけたかな？」
「確かに」

その色黒のいい女はクールな表情を崩さずに応じる。

「道具はこれを使ってもらう」
「レミントンＭ７００」
「米軍使用のスタンダードだ」

米軍裏面史の実力者とか言う男に「フリーサイズぬいぐるみカメラ」と「うそつ機」を使って接近し、
確実な信頼と確実な札束で手に入れた堅実な品物だ。

「ふむ。まあいいだろう。どの道断る術はない」
「確認しておくが、三発の銃撃、無傷で頼む」
「ああ、分かった」

「自動販売タイムマシン」で魔法ショタ関係の原作指定で購入した
特注「架空人物たまご」からこの女を呼び出した訳だが、
やはりどこからどう見ても十代中盤と言うのは嘘だろう。
それを言った場合生命維持レベルでいい事もなさそうなので口は慎んでおく。

「架空人物たまご」のワンオーダー制限が無ければ
なんとかこじつけて一度ぐらいベッドを共にしても悪くはないが、
今回は仕事優先。まあ、やってくれるだろう。
本当は恐らく日本最強に有名な漫画狙撃手が一番確実だったのだろうが、
その辺の遊び心は忘れてはならない。

　　＊　　＊　　＊

心ここにあらず、それも無理はない。クラスメイトは誰しもそう思っていた。
報道でも知られている通り、こちらの方は外傷自体は無かった事もあり、
遠山和葉は一日も休む事なく登校している。

だが、時折痛々しく笑ってはしゃいでは見せるものの、
和葉の普段を知っているだけに、周囲としてはなかなかそれに乗る事は出来ない。
それを解きほぐす事が出来る唯一の人物が、
これ又当たり前とも言える状況でここにはいない事が決定的に厳しかった。

そんなこんなで、和葉自身も切り替えなければと思いながらも、
何となく一日の授業が終わり、家路に就く。そして、はっとした。
当初は、たべりながら目の前を歩行する、同い年ぐらいのだらしのない集団に眉を潜めていたのだが、
背後から腕を掴まれる感触には鋭い反応を見せた。

次の瞬間、背後の悪ガキは鋭い動きで地面に転がり、
駆け寄ろうとしていた前方の悪ガキ集団の動きが一瞬停止した。
背後の相手も一人ではない。少々人数が多い。
些か腕に覚えがある和葉だが、一度にかかられると少々まずい。

「いてっ！？」

防犯ブザーに手を伸ばした所で、前方の悪ガキ共が悲鳴と共に後ろを見た。

「おい、何してる自分ら？」

それは、押し殺した様な声。

「何やあんちゃん、格好つけてるとイテまうぞ」

石ツブテを食らった悪ガキ共は、特殊警棒やらバタフライナイフやらの得物を手にする。

「あー、ちょーどええわ」
「あ、あ…」

書いていて嫌になる程ベタな記述になるが、
和葉の大きな瞳が我知らずじわじわと潤みを広げていく。

「温厚なわしでもちぃと堪忍袋の緒がブチギレ真っ最中ん事があってなぁ、
虫の居所めっちゃ悪いねん。正当防衛、言い訳抜きで行けるなこらぁ…」

ひゅん、と、木刀が空を切った。

　　＊　　＊　　＊

「口ほどにも無いわドアホが」
「平次」

和葉は、吐き捨てる様に言う平次を前に、
まずは、女の矜持として、飛び付こうとする脚にぐっとブレーキを掛ける。

「あんたぁ…」

そんな二人の間を衝撃波が通りぬけ、近くの枝が弾けた。

「え？…」
「和葉っ！」

二発目が塀に埋まる。
地面に倒れ込み全身に平次の体重を感じた、と、思った時には、
その重さは和葉の上で見る見る二倍三倍に膨れあがる。
三発目は近くの電柱に弾けたらしい。

　　＊　　＊　　＊

「ああ、分かった」

携帯通話を終えた大滝が平次に向かう。

「向こうの建設中のビルから、太夫は道具置いてドロンや。
レミントンＭ７００、ライフルマークの前なんかはこれから当たるがな、
米軍流れやないかと」
「そうか」

まさか文字通りの意味でドロンした等とは大滝も平次も想像もせず、真面目な会話を交わす。
既に、狙撃現場と着弾点周辺にはＳＡＴが二隊に分かれて出動していた。
そして、大滝がくるっと向き直る。

「ほな、行こか。安心せぇ、警察病院くらい連れてってるさかいなぁ」

優しい声を掛ける大滝以下、クソガキを取り巻いている警察官が発する空気。
それは、殺気、以外の何物でもなかった。

「あ、ああ、あ…あー、あの、お嬢さん、もしかなんかお偉いさんとか…？」

悪ガキの一人が連行されながら引きつった声で言い、
刑事の一人が耳打ちするとその場でズボンを濡らして膝をつく。

「おー、しゃっきりせぇー、柔道場貸し切りで待ってるさかいのー」

ぞろぞろと引っ立てられていくクソガキ共をぱちくりと見送りながら、
和葉は向き直った。
まずは、女の矜持として、飛び付こうとする脚にぐっとブレーキを掛ける。

「な、何してたん平次。おっちゃんの病院やなかったん？」
「アホ、おかんがべたべたひっついてるだけで十分、いるだけで火傷してまうわ。
なんつーかなぁ、和葉のおとんがあんだけ狙われたんや、
後はもう他に考えられんちゅう事でな、大滝はんと相談してや…」

「は？つまりうちの事囮にしたん？」
「あー、ま、そういうこっちゃ。
ええか、見えなかっただけや、府警の精鋭が完全に張ってた、和葉には指一本…」
「しっかり掴まれたけど」
「それは言葉の綾や、こういう時やからなぁ和葉」

「平次」
「だから」
「平次がずっと張ってた訳？」
「ああー、大事な手がかりや。それで、今一番いい線行ってる手がかりや。
ちぃとでもストレートに繋がるんなら、我が手でふん捕まえたらんとなぁ」
「分かった」

　　＊　　＊　　＊

「あー、俺らは一課、殺しの係だ。風俗どうこう言うつもりはねぇから、
聞かれた事に答えてくれ」

東京都内の女子大で、部下と共にさり気なく一人の女子大生を囲んだ横溝参悟警部は、
警察手帖を見せながら近くの喫茶店に移動する。

「ややこしい事になりますね」

事情聴取を終えて、横溝の部下が手帖を開きながら口を開いた。

「ヤマが東京でマル被の足取りが横浜川崎でその時のが東京のお嬢様大学、と」
「言ってたろ、地元じゃ面ぁ合わせたくねぇ事情もあるってよ」

横溝が嘆息混じりに言う。

「しっかし、臭せぇなぁ」
「臭いって、それは…」

ここまでの経緯で、石鹸臭いと言いたいのかドヤ臭いと言いたいのか、
その言葉を部下は呑み込む。

「今回のヤマぁ聞いたろ、弁護士、それもヤメ検の元特捜部長。
そんなモンにチャカぶっ放したらどうなるかなんざ、マルＢやってりゃ見当も付くだろ」
「実際、東京のＢ担当から総攻撃で間違いなく組潰れる勢いですからね。
しかも、大阪の事件と連動ですから上の上まで持って行かれる」

「に、しちゃあお粗末だと思わねぇか？
前の晩にこれ見よがしにタクシー乗り回して最高級の店で三輪車やら何やらの大盤振る舞い、
しかもチップも何もピン札と来やがった」
「プロの仕事じゃあないと。実際、ケチなタタキで破門されたチンピラ、
それぐらいしか出て来てませんからね。後は、この男」

横溝の部下が、いくつかのルートから入手した似顔絵を開く。

「ソープでもタクシーでもドヤでも、この男が同行していたのは間違いない」
「これもなぁ、只一緒に豪遊してたってんなら何の容疑だって事になるが…」
「タイミング的に無関係な筈がない。
事件が事件です。この男を重参で引っ張る事が出来たら神奈川の大金星ですよ」
「ああ…」

横溝は、どことなく気のない返事を返す。
苦虫噛み潰しているのは今に始まった事ではないので部下は気にしないが、言いたい事は分からないではない。

「これ見よがし過ぎて、何かに引っ張られてる」
「なら、その手ぇ掴まえて引っ張り返すまでだな」
「はい」

　　＊　　＊　　＊

「おう、メールくれたんやな」
「ああ、狙撃されたってどうなってんだ？蘭がとにかく心配してるおめぇじゃなくて」

「ああー、分かってる。俺も和葉もピンピンしてるかすりもせぇへんかった。
けどな、素人やないで。
太夫は凶器のレミントンだけおいてドロンしよったけど、距離と集弾、
当たった弾丸の集まり具合から見て相当のモンや生きてて運が良かったてな」

「つまり、脅しじゃないって事か？」
「微妙な所やな、ＳＡＴに問い合わせても
あの現場からわざと外す言うのは出来るかどうか言うレベルやと。
一課に四課、それに公安もその道のプロを捜して…
けど、多分工藤の知ってる方面のプロちゃうやろなぁ」

「だろうな。あいつらならそんな悪ガキと連むのも不自然だ。
それは偶然かも知れねぇけど、今の大阪で直接手を下して来るかってなるとなぁ」
「ああー、そんな程度の組織やったら今までなんも分からんブラックの筈が無い。
今の大阪は裏社会の坩堝みたいなモンや」
「そうか…何にせよ、無事で良かったよ。それで親父さんの容態は」
「土手っ腹に風穴空いたけどな、急所外してピンピンしとるわ」

平次の言葉に、コナンは安堵の息を漏らす。

「それで、犯人の方は？」

「本部長の自宅やさかいな、正門や建物のセキュリティーは金かけてる。
どうも原始的にご近所さんから塀超えて無駄に広い庭に潜伏してたらしいなぁ。
リビングから外見た所を見事に撃ち込まれた。
それで中から正門突破して迎えの単車で逃げよったはええけど、
単車ぶっ飛ばしてさっさと自爆してあの世行きや。

運転しとったのは地元がちぃと離れた、やーさんとトラブッて金詰まってたマル走（暴走族）、
撃ったのは資材会社の従業員ちゅう事になっとったけどな、その会社が安他茶振の裏の実行部隊や」
「安他…例の豆不二市役所ぐるみの…かなりヤバイ連中って事か？」

「ああー、こればかりは東京じゃ分からん事も多いやろな。
バックにちぃとややこしい団体ちゅうかなんちゅうか、
やぁさんもバッジ（国会議員）も引っくるめたもんが色々くっついとってな。

そのフィクサー安他が名目付けてその会社に仕事発注して、実の所は余所に丸投げ。
そのマージンが裏の報酬、そういう仕組みだったみたいやな。
今までも安他の不正に絡んで、監査請求人や強硬派の監査委員、議員、市民運動、
大概わやな嫌キチしとったらしいわ。確かに、安他はやぁさんとも連んどったけど」

「安他自身のバックは顔根阿留、そして安他は鈴木の件にも絡んで来てる」
「ああー、そうや顔根は大阪やけど…」

平次が、顔根が関西を本拠とする最大規模の暴力団の中でも指折りの実力者である事を、
平次は改めて説明した。

「…けど、安他が顔根と連むんはやぁさんの顔が利く時やな。
それ以外の荒事は資材会社の仕事だったらしい。今回のヤマはちぃとな…」
「そいつらじゃない？」

「一課が乗り込んで実行犯の身元と容疑説明したら、社長が真っ青になって今までやった事全部ゲロッた。
器物損壊や怪文書、汚物に死体にしまいにストレートな襲撃、マメドロ、殺しまでな。
一課と四課でその会社もケツモチの組も徹底的に叩いてる所やけど、今回の事件だけは否認し続けてる。

銃撃犯の自宅から封筒に入ったピン札が出て来てな、
その封筒に僅かに残ってた指紋が顔根の枝の下の方のモンやった。
四課から別件の逮捕捜索の絨毯爆撃で事務所空にされて枝の上のモンも大概引っ張られたけど、
指紋残した当の本人が失踪してもうてな、他のモンも関わりを完全否定や」

「現職の警察官、それも府警本部長と刑事部長、更にその家族まで手に掛けて無事で済む筈がない。
その事は暴力団が一番よく知ってる。しかも、ヤメ検弁護士二人狙われて東京でも大騒ぎだ。
しまいに地検のど真ん中に殺し屋だって？」

「ああー、間一髪和葉の親父さんが見付けたんやが、
後一歩ちゅう所で自殺されてもうた。仏さんのＤＮＡなんかが中国の南の方やないかて、
分かってるのはそのぐらいちゅう話や」

「いよいよもってだな…そんな事して警察が黙って引き下がるなんて絶対に無い。
だから、仮にやるとなったら絶対確実に仕留めにかかる。なのに今回は杜撰過ぎる」

「ああー、そんなヤマにちぃとでもかすっとったら、その組は日本中の警察から叩き潰される。
だから、こうなったらバッジも極道も日本中探してもケツ持つ奴はいなくなる。
今回の件で、豆不二の所轄にも安他と連んでるのが大概おったんが分かったけど、
本部の猛者連中が柔道場借り切って親睦深めてる所や。
まして、顔根は古手のやぁさんや。やる時はやる言われてるけど、
最近そん中でもイケイケのモンどんぱちで亡くしてるし、
サツ官を弾くて発想自体出て来るとかちぃと考えられん」
----
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    <dc:date>2012-05-18T03:40:42+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www22.atwiki.jp/dora-eroparo/pages/442.html">
    <title>あいつが来る/本編/第52話</title>
    <link>http://www22.atwiki.jp/dora-eroparo/pages/442.html</link>
    <description>
      　　＊　　＊　　＊

「この契約書の事、聞かせてもらいましょうか？」
「これは、私の名前？いや、知りません。見た事もない」
「ほお、知らない…いつまでてんご抜かす気ぃや、ああっ！？」

大阪府警某警察署の取調室で、それまで落ち着いた口調で事務的な話をしていた刑事が、
書類の乗った挟み、史郎の目の前で豹変した。

「見た事聞いた事ない委任状から何で自分の筆跡自分の指紋出て来てるんや？
伊西田みたいなモンにに会社の持ち株叩き売ってや、
それでどうしたその代金どこしまいこんだとっととうとうて楽になろうや、なぁ」
「会社の株、鈴木の持ち株をそんな、私がそんなバカな事を…」

刑事の咆哮と共に、ばあんと机が揺れた。

「自分前は会長だか何だか知らんけど警察甘もう見るのも大概にしとけよああっ！」
「い、いや、私は、京都でも検事さんからその様に、しかし、本当に身に覚えが…」
「おいっ！！」
「ぼ、ぼぼぼ、暴力を…」
「舐めるなおらあっこの極道があっ！！」

史郎の胸倉を掴んだ刑事がキスしそうな距離で怒号を挙げる。
取調室のドアが開き、ガタイのいい、いかにもマル暴な刑事が無言で横に立ち史郎の髪の毛を掴んだ。

「い、いっ、ま、待て、この様な事が、弁護士に」
「やかましいこのヤー公っ！」

目の前の刑事が唾を飛ばして絶叫する。

「大人しう聞いとったらずのぼせよって大阪の四課ナメてるんやな、ナメてるんやろええっ！？
鈴木財閥かなんか知らんけどなぁ、いい加減シャブボケかましよって、
自分らこっちのマルＢにどんだけじゃぶじゃぶ垂れ流した思とるんやええっ！？

自分らわしらから見たら只のフロント、企業舎弟極道以下の腐れボンボンや、
極道には極道のなぁ、大阪の四課のやり方あるんや、地検も裁判もそんなん今さらや。
精々今の内に紳士面しときや、いい加減運動不足やろなぁ、
柔道場でうちの若いモンがアップ始めとるさけ、楽しみにしときや」

「ち、違う、私は、私は知らない、私は知らない本当に…」
「言うとれ言うとれ」

　　＊　　＊　　＊

「局の方は？」
「私にもプライベートぐらいあるわ」

首都高を走る乗用車の後部座席で、水無怜奈が皮肉な笑みを浮かべる。

「昨日の一斉摘発、当然我が社も無縁じゃないわよね」

怜奈の言葉に、運転席の男は皮肉な笑みを浮かべる。

「あの辺の動向は当然気に掛けていた。我が社の利益とも決して無縁ではない以上」

怜奈の本来の職場の連絡員が、運転席から幅広い回答を返す。

「捜査の中心になったのは服部平蔵ね。
元々、この摘発のために大阪のトップに就いた、とも聞いてるけど」
「警察庁にその含みは確かにあった。サムライであり策士としても知られる服部平蔵、
そして、懐刀であり盟友と言うべき遠山銀司郎。
警察庁のキャリアの中で、あの人脈と対決出来る人材は他にそうはいない」

「それが安他茶振。闇のフィクサー、とでも言うべきなのかしら？」
「大阪の裏と表の接点として、税金と市場の利益を裏社会へと吸い込んできた。
最早、その様な存在が許される時代は過ぎ去った。
言わば、これはこの国がようやく到達した国家意思だ」

「国家意思、この国の、ね」
「無論、我が社、そしてその関連と法務省、
つまり検察幹部や警察庁のキャリア官僚の留学組、公安警察とのパイプは常に維持されている。
それでも、今回の摘発に関しては限られた情報しか入って来なかったのも実際の話だ」

皮肉な笑みを浮かべた怜奈の言葉に、連絡員は淡々と応じた。

「それだけ、厳しく情報を閉じて捜査に臨んでいた、そういう事ね。
実際、こっちにもほとんど伝わって来なかったから」

「現場の警察官、国税職員からキャリア官僚、検察、そして政財界の大物まで、
安他の人脈は裏社会に留まるものではない。
そのメスが鋭いものである程、えぐり出す病巣の深さ、広さを恐れたのも警察庁だが、
だからこそ、それが出来る者は他にはいない。
最早摘発は避けられないと踏んだ警察庁がそう判断して任せた。
その様な状況で大阪入りした彼らが細心の注意を払ったのは当然過ぎる程当然の事」

「そこまでしてでも、切らなければならなかったのね病巣を」
「既に、こちらでは外資と呼ばれる企業の中からも、
むしろその病的状況に適応しようとする動きが、
その事を憂慮する…もしもし…」

一昔前ならとにかく、今時携帯電話運転などで引っ掛かったら、
等と、言う暇は急ハンドルが与えなかった。

「ちょっと！仮にも現役のキャスター乗せてるんだから…」
「あんたも戻った方がいい…」

運転席からの一報を聞き、怜奈の目が見開かれる。

　　＊　　＊　　＊

高速からも車からも降りた怜奈は、
表の仕事の携帯を使った後で別の携帯を掛ける。

「もしもし？」
「ああ、生きてたの」
「何のジョーク？」
「なんか、随分キレた話が飛び込んで来たから」
「アタイがあんなドジ踏む訳ないでしょ。
大体、今アタイらがやる理由が無い下らない」

　　＊　　＊　　＊

「早いなぁ」
「着替え取りに来ただけや」

時計の針を少々巻き戻すと、
寝屋川市服部邸の廊下でのんびりとしていながら緊張感を含んだ会話が交わされていた。

平次はそのまま二階に上がったが、乾いた破裂音を聞いて窓に走った。

「自分何してんねっ！！」

窓を開けて怒鳴った平次が慌てて身を伏せる。壁が弾ける音が聞こえた。

　　＊　　＊　　＊

平次が居間に飛び込むと、果たして庭に面して開かれたガラス戸の前に平蔵が倒れていた。

「もしもし」

手にした携帯を顔に当てると、向こうから声が聞こえる。
１１０番に発信したまま駆け込んで来たからだ。

「もしもしっ、消防署に繋いで救急車やっ！
俺は服部平次や寝屋川市…………で銃撃事件発生、重傷者一名、チャカ持って逃げた…
聞こえる、多分ナナハンや。それ以上はまだ分からん！！」

一度電話を切った平次が携帯の電話帳を開いて発信する。

「大滝はん和葉の親父に伝えてくれうちの親父が弾かれて重傷やてなっ」

「喚くな、ダボ…」
「おい、オヤジ！」

血まみれで倒れていた服部平蔵が渋い声で口を開いた。
平次が改めて１１０番通報しようとしたその時、その携帯が振動する。

「もしもし大滝はん…」
「平次…なんかあったん？」

電話の向こうからは、言いかけた和葉が、一瞬間を置いて尋ねていた。

「和葉か、悪い今…どないした？」
「平次、あんたうちに小包送った？」
「小包？」
「あんたからうち宛の小包届いたんやけど、明らかにあんたん字ぃちゃうし」
「！？開けるなっ！！さっさと警察呼ばんかいおばさん連れて逃げえっ！！」
「！？分かったっ！！」
「わしや、遠山刑事部長の自宅に爆発物処理班寄越せ、大至急や」
「何やってんね！？」

悲鳴の様な声と共に和葉が電話を切り、脇から聞こえる声に平次が喚いた。

「やかましぃ、かすり傷や喚くな言うてるやろ」

携帯電話の電源ボタンを押した平蔵がドスの聞いた声で言う。

「あんたぁ」
「おお、静か、ったく、けが人に大声出させよってダボが、
喉が渇いてかなわん、冷やで一杯」

　　＊　　＊　　＊

「寝屋川市での銃撃事件に関し、刑事部長遠山銀司郎警視監より本部所属職員全員に緊急通達を行う。
本部鑑識、捜査一課、機動捜査隊、警備部の担当係を第一班と呼称し、
第一班と必要な制服警察官以外、現場より半径××圏内の立入を厳禁する。

所轄においても制服と刑事一課以外の立入を禁止する。
現場においては受傷者救護、現場保全、鑑識作業を最優先。
妨害する者はどこの何様であろうと直ちに排除すべし。

第一班を除く本部警視正以上の者は、今から三時間は寝屋川市内への立入を禁止する。
受け持ちの本部オペレーションルームで待機すべし。
既に寝屋川市内全域の緊急配備は発令済みや、
服部本部長との事前取り決めにより、本日一日最高指揮官として全ての責めはこの遠山が取る。
浮き足立つ事なく、各自、大阪府警本部警察官として自分らの仕事をきっちりせぇ、以上」

　　＊　　＊　　＊

改めて、再び時計の針を少々巻き戻す。
黒いライダースーツの上に
「フワフワオビ」と「四次元若葉マーク」と「石ころぼうし」と「かくれマント」を装着した一人の男が、
服部邸の庭に潜伏していた。

帰宅した服部平蔵が、何気なく居間のガラス戸を開く。
それに合わせて、黒ライダーは視覚可能な姿でぬっと庭先に現れ、
手にした２２口径ベレッタを平蔵に向けて発砲していた。
ほぼ同時に、黒ライダーは携帯電話をワンコールする。
服部平蔵がこの時刻にガラス戸を開く事と一時間以内には生死の境で緊急手術を受ける事。
そして、一週間後の極めて良好な病状は「予定メモ帳」と「あらかじめ日記」により明記されている事だった。

黒ライダーが、中から正門の戸を開くと一台のバイクが停車していた。
運転手は大阪府内の別の地元の暴走族だったが、
暴力団関係の借金があって簡単に金で雇う事が出来た。
「うそつ機」で大物暴力団の関係をチラつかせたら尚の事だ。

携帯電話のワンコールでＡ地点からＢ地点に移動し、そこで人を乗せてＣ地点に走ると指示されていた。
又、この時間、管轄及び近隣の交番のパトカーと人員、
そして所轄警察署とこの地区を担当する機動捜査隊、機動警邏隊のパトカーの居場所は
全て「予定メモ帳」で個別に特定されて明記されていた。
黒ライダーを乗せたバイクは「予定メモ帳」に明記された通り、
Ｃ地点にある廃墟に到着する。

黒ライダーはそこに運転手を待たせ、廃墟に入る。
黒ライダーは、ライダースーツの中の「四次元ポケット」から機械箱を取り出す。
「天才ヘルメット」と「技術手袋」により「シナリオライター」を内蔵した機械箱を置き、
スイッチを入れる。

黒ライダーは一枚の写真を取り出して温水霧吹きを二度吹き付ける。
すると、「ペタンコアイロン」で圧縮されたまま「チッポケット二次元カメラ」で撮影されていた
黄色いジャンパーの若い男が姿を現す。
「シナリオライター」に導かれるままに、
黒ライダーと黄色ジャンパーは「入れかえロープ」で魂を交換する。

「オヤジからの指示だ、外にいるバイクに二人乗りしてＤ地点に向かってくれ、
Ｄ地点の場所は運転手が知っている」

機械箱に導かれるままに機械箱のスイッチを切った黄色ジャンパーは、
「うそつ機」を装着した口でそれだけを言って、
手袋をした手で数枚の万券を黒ライダーに押し付ける。
外からバイクの爆音が聞こえた所を見て、黄色ジャンパーは「どこでもドア」で無人島に移動する。
そして、「タイムベルト」で過去の世界にタイムスリップし、
そこに用意されている「予定メモ帳」にいくつかの書き込みを行う。

　　＊　　＊　　＊

たまには異文化交流と言うのも悪くはない。
ビールはそこそこに安手の焼肉を貪り食い、銭湯で一風呂浴びてから、
それでもまだ薄汚れた感じの男と共にタクシーで川崎の街を進む。

「おおー、ホントにいいのかよ兄弟」
「当然だともブロウ」

珍妙な会話を交わし、俺様の臨時の相方は意気揚々と反っくり返って店に突入する。
俺様としては、慌てず騒がず堂々とその後に続き雰囲気などを楽しむ。
俺様に言わせても、及第点と言ってもいいだろう。
まして、最高級との触れ込みが間違いではないソープランドの最高級サーヴィスなど、
あの様な男にはこの先一生無縁の筈だ。
ああ、この先一生無縁なのは当然過ぎるほど当然として、
この前の一生でも無縁である事も又確かな事だ。

　　＊　　＊　　＊

敢えて五番手、六番手それ以下に甘んじると言う俺様としては並外れた忍耐を見せつけながらも、
この際物量作戦でナンバー１０迄攻略した俺様は、
はーひふーへほーな状態で出て来た自称ｍｙブロウと共にタクシーに乗る。
近くまでタクシーで乗り付け、最終的には徒歩で辿り着いた先は寿町の安宿だった。

さて、そろそろ、かつての恩人と言う肩書きに加えて、
もう一つ別の肩書きを明かす時が来た様だ。無論、「うそつ機」を装着した上でだ。
かつてその世界にいた薄汚れた男は、
「うそつ機」を装着した俺様の口からその世界の雲の上の存在の名前を聞き、腰を抜かしていた。

「つまり、この時間にこの男を弾くと言う事だ。
成功報酬は五千万円。弾いたら、とにかく東京都外まで逃げろ。
この件は極めて高度に政治が絡んでいる。
東京都を出たら、この番号に電話をする事。そうすれば後はこちらで対処する。
こちらで対処すると言う事は、警察からは間違いなく逃げ切れると言う事だ」

電話番号の書き込まれた手書きの地図と写真を渡しながら、俺様が言う。
地図の方は回収する予定だが、どの道筆跡は「ソノウソホント」で全くの別人のものに変更済みだ。
こうして話をしているこの時点でも、
俺様の肉体は「入れかえロープ」で手に入れた国境の向こうの人間のものであり、
更に「モンタージュカメラ」で別の顔を移植してある。

取り敢えず、俺様の告げた時間、場所で
この男がこのシリアルナンバーが刻まれたこの機種の拳銃を発砲する事は、
「予定メモ帳」をもって保障しておこう。

「ネムケスイトール」でこの男を熟睡させた俺様は、
「どこでもドア」で居心地のいいマンションの一室に移動する。
そこで、リストを広げてサイコロを転がす。
後は、「タイムテレビ」と「どこでもドア」と「タイムベルト」を駆使して
サイコロで当たった番号の人物に接触し「うそつ機」を駆使して交渉する事だ。

今回は、影の総理の使いとでも名乗っておこうか。
超法規的措置により一切罪に問われる事は無いと。
このリストには、やりかねない人物がリストアップされている。
事件の顛末は既に「あらかじめ日記」に記載済みであるため、
後は、それに合わせて当選者に交渉してやれば主導権を握る事が出来ると言うものだ。

　　＊　　＊　　＊

徳素濃二は、昨夜以来のトップを独占している
服部本部長銃撃事件のテレビニュースに強い関心を抱いていた。
それは、決して他人事ではないからだ。
ほぼ白髪頭、堅い印象のスーツ姿で徳素が自宅マンション玄関を出ると、
自宅玄関からついてきた黒服の男は、マンションの入口で倍増する。

「あああぁーーーーーーーーーっっっ！！！」

徳素が奇声の方を見ると、
果たして、そこに仁王立ちした男の手には拳銃が握られていた。

　　＊　　＊　　＊

「警視庁より各局、各移動………警備保障より通報………
………で銃撃事件発生………受傷事故に注意し………」

「あっちゃー、朝っぱらから当たりだよ」

宮本由美巡査部長が、おちゃらけた口調と共に無線マイクを手にする。

「あの…銃撃事件、拳銃、って言ってますよね」
「何？撃ち合いになるとか？」

怖々と訪ねる相方に、本部への連絡を終えた由美が声を掛ける。

「まー、そんときゃ…三池さん伏せてっ！！」

ふいっと視界が開けて目的地であるマンション前にミニパトが滑り込む。
と、同時に、由美の視界には、
茶色いジャンパーの男が、こちらに振り返るや拳銃を手に仁王立ちする姿が目に入る。
その顔は、完全にテンパッていた。

「あぁあぁあーーーーーーーーーっっっっっ！！！！！」

相方の頭を押しながらダッシュボードに向けて顔を突っ込んだ由美の頭上から、
フロントガラスの不穏な音が聞こえる。そして、外から聞こえる絶叫もよりクリアに耳に入る。
スピンする車内で、由美は胸を叩いた。

　　＊　　＊　　＊

「緊急発信！緊急発信………交通部………宮本由美巡査部長より………」

既に、使用許可の出た短銃を懐に駆け出していた美和子は、
思わず天を仰いだ。
側の高木に目で促され、歩きながら無線機を耳に寄せる。

「こちらに受傷者無し、車両に拳銃を数発発砲して逃走。人着は…」

　　＊　　＊　　＊

「三池さんっ」

由美に肩を叩かれ、
その隣で顔面クラクション寸前だった三池苗子がガバッと身を起こす。
そして、苗子は自分の短銃を引き抜ききょろきょろと周囲を伺う。

「取り敢えず、マル被には逃げられたみたい」
「そ、そうですか。現場を…」
「気を付けて」

真面目な口調の由美に言われ、苗子は小さく頷きドアを開く。
注意深く外に出たが、黒服の塊を目にして小走りにそちらに向かう。

「あの、………警備保障の」
「はい」
「ケガなどは？」

苗子の問いに、精悍そうな黒服がスーツを開き埋もれた銃弾の見えるベストを示す。

「おケガは？」
「ああ、大丈夫だ。彼らのお陰だ。助かったよ」

黒服の中心にいた徳素は、落ち着いていると言ってもいい口調で返答する。
苗子は、一度だけ深呼吸をする。

「一度、建物まで戻りましょう」
「分かりました」

苗子の提案に班長らしき警備員が同意する。
苗子は映画の様に銃口を上に向けながら蟹歩きに近い歩行を行い、
その側で、黒服の塊が寸分の隙もなく移動する。
お互い芝居がかっていると言ってもいい、
苗子に至っては直感的見様見真似に等しかったが、ギョロギョロ獲物を探す彼女を笑う者はいない。
時が来たら、間違いなく彼女もそちらに身を投げ出すだろうと班長も確信していた。

　　＊　　＊　　＊

東都環状線車内。
つり革を手にしたスーツ姿の初老の男に、別の男が耳打ちをする。
初老の男は、次の駅で降りていたが、その姿を外部から目視する事は困難だった。

「失礼」

駅ホームで、私服警備員の包囲を抜けた一人の男が、中心の初老の男に声を掛ける。

「ＳＩＴの者です。事務所までご一緒させていただきます」

警察手帖を示しながらの短い挨拶。
かつて検察トップまで上り詰めた男にとって十分過ぎる説明だった。

　　＊　　＊　　＊

「由美っ！」

現場に急行した美和子が、無惨なミニパトの脇に立つ由美に駆け寄った。

「大丈夫だった？」
「えー、大丈夫。ったく、パトにもエスダボにもしまいにケータイまで、
あっちからもこっちからもギャンギャン言って来て喉ガラッガラ。
あんたらの指揮系統ってどうなってんのよ？重点警邏の指示来てたから流してたけど、
大事件の一番乗りなんてするモンじゃないわ」

実際、無線を聞いていても各方面からの説明要請にいつキレてもおかしくなかった由美が、
ガラガラ声で舌を出した。どうやら心身共に健康らしい。

「ナニモンなのよあの弁護士、大阪の関係とか？」

　　＊　　＊　　＊

「元特捜部長でしたね？」

コンビニのトイレで、白鳥は携帯電話に向けて言った。

「そう、かつての特捜のエース。それで、徳素さんは無事なのね？」

電話の向こうから九条が訪ねる。

「はい、現在所轄で事情聴取を兼ねて保護しています。
大阪の遠山刑事部長から来た警護要請でもトップクラスでした。
組対三課と鈴木関連企業が協議して、元々鈴木では主要な対象者に警備を付けていましたから、
こちらでもそれに連動して重点警邏の指示を出していました。大阪での摘発のキーマンでしたね」

「そう。徳素さんはかつて、東京地検特捜部の平検事、副部長、特捜部長を歴任して、
数々の重大事件で特捜部の一時代を作ったと言ってもいい辣腕。
退職後に弁護士として鈴木ＨＤの事故調査室付顧問に就任した。
事故発生時には事故調査委員会の委員長も兼ねる立場でね。
その徳素弁護士に鈴木の役員を騙った社用封筒での告発文が届いたのが始まり。
当時の鈴木会長が伊西田に鈴木ＨＤ所有の株式の一部を売却した事を示す公正証書のコピーが同封されていた。
内容が内容で相手が相手だったから、徳素さんは監査役を通じて大阪の服部本部長に繋ぎを付けた」

「その、監査役もヤメ検。それもトップでしたね。
鈴木の負担で民間の警備と当方の重点警邏がついていましたが、
徳素弁護士の事件を受けて直ちにＳＩＴを差し向けました。
早速と言ってはなんですが、監査役の弁護士事務所があるビル内から、
見覚えのない観葉植物の鉢に仕込まれたプラスチック爆弾と起爆装置を冷凍回収しています」

「迅速な対応感謝します。監査役は元検事総長。自身も特捜部の出身で、
東京地検の次席、検事正、東京高検や最高検で徳素さんを惜しみなくバックアップしていた。
そして、二人とも、現職時代に服部本部長、遠山刑事部長との繋がりがあって、
二人に対する捜査上の信頼感や伊西田と言う存在の厄介さはよく知っていた。
二人が大阪に赴任した以上、何れ伊西田と対決する事になると言う事もね」

「服部本部長銃撃、遠山刑事部長に対する爆破未遂、そして今回の二つの事件…」

「検察は怒り狂ってる。捜査そのものに対する剥き出しの暴力、
只でさえ連帯感の強い法曹界で、特捜ＯＢが的かけられた。
既に東京地検としては、刑事部に出向の形で、
特捜検事をそっちの帳場の本部付として大量動員かけるつもりよ。
恐らく大阪の、組関係の敷鑑に全面投入が指示される。
既に警視庁、と、言うより警察庁の上ともその方針で一致してる筈。
大筋で間違ってるとは思わないけど見込みに走り過ぎるのは危険過ぎる。
時間がありません。今の内に一課で足場の捜査を徹底して下さい」

「分かりました…」

言いかけて、白鳥は別の携帯を手にした。

「もしもし？」
「遅かった…」
「たった今、こっちにも恐らく別の連絡が入りました、現職です」
----
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    <dc:date>2012-05-18T03:37:04+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www22.atwiki.jp/dora-eroparo/pages/441.html">
    <title>あいつが来る/本編/第51話</title>
    <link>http://www22.atwiki.jp/dora-eroparo/pages/441.html</link>
    <description>
      　　＊　　＊　　＊

一大摘発劇の夜、横溝重悟警部は縄のれんをくぐっていた。
小上がりで、白鳥が小さく手を上げるのが見える。
横溝がそちらに出向くと、白鳥の向かい側には先客がいた。
年の頃なら三十過ぎ、知的にして勝ち気な雰囲気。堅めのいい女。

「こちらは？」

その美女と向かい合う形で座り、横溝が尋ねる。

「九条です」

九条玲子が緩めた掌の中から、白いバッジが見えた。
横溝が、グラスを手にする。
九条が、すっとビールの小瓶を差し出した。

「ああ、すいませんね」
「色々、探りを入れていたみたいですね」
「言っておきますが、尻尾を掴まれたのは横溝さんですよ」

横溝のグラスにビールを注ぎながら九条が言い、白鳥が付け加えた。

「まずは」

九条が音頭を取り、横溝が苦笑を浮かべて三人がグラスを掲げた。

「鈴木建設河豚舎副社長の自宅強盗事件を担当する神奈川県警横溝警部と、
マル被との関係が疑われるマルＢ（暴力団）射殺事件を担当する白鳥警部」
「そして、検察のマドンナ…ん？東京地検、それで今夜…」

九条が見せた皮肉な笑みに、横溝が後の言葉を呑み込んだ。
九条は東京地検公判部の検事であり、
今日は、東京地検各部署はもちろん東京高検管内の各地検も、最低限度の維持要員を残して
東京地検特捜部の世紀の摘発に最大規模の応援派遣を行っている事は想像に難くない。

そして、かつては東京地検特捜部に応援派遣されて将来の特捜検事と目され、
東京地検公判部検事として着任している事からも、彼女の検察庁での評価は決して低いものではなかった。
刑事と関わるのは多くの場合起訴を担当する刑事部の検事であるが、
補充捜査などで関わりを持つ警視庁の白鳥はもちろん、
神奈川の横溝も切れ者で知られる九条の名前は耳にしている。

だが、最近で言えば、その評判は余り芳しいものではない。
起訴後有罪率９９．９％超を誇る日本検察、その顔とも言える東京地検公判部。
そこで、担当した事件から立て続けにまずい結果が出ている。

それだけなら、警視庁や地検刑事部にも大きな責任があるのだが、
彼女自身が事件に深入りする余り交通部の仕事に無理やり割り込んだ挙げ句死人を出す、
弁護士との内通疑惑で弁護士会にまで問題視されると言う、職権濫用弁護士法違反共犯紛いのやり方で、
ホシこそあげたもののとうとう辞表出せクラスの懲戒処分を受けるに至っている。

官僚社会の中でも特に無謬を重んじる検察官が、
平検事の内にここまでやったら将来は非常に厳しい。
今の東京地検の勤務が終われば、今後政令指定都市を管轄するＡ庁での勤務は難しいだろう。

　　＊　　＊　　＊

「鈴木建設は記者会見を開き、巨額の簿外債務がある事を明らかにしました。
記者会見では、主にＡ…商事に対する債務保証と言う形で、河豚舎前副社長が独断で…
鈴木建設では外部の有識者を加えた調査委員会を設置し、
河豚舎前副社長に対する法的措置を含めて…」
「鈴木建設副社長の名前で、独断で行っていた巨額の債務保証。あれが、動機ですか」

店内で掛かっていたテレビニュースに視線を向け、横溝が言った。

「少なくとも、河豚舎前副社長本人はそう考えています」

九条が言う。

「元々、河豚舎は過去の手帳やノート、ＰＣや録音などの資料を
大学時代の友人である弁護士に郵送して保管を依頼していました。
そして、自宅での強盗事件の直後、その証拠を刷毛高監査法人に提出する様に要請しています。
それと共に、河豚舎自身も監査法人に出向いて事情を説明している。
河豚舎の独断で、鈴木建設代表取締役副社長としての債務保証を濫発したと言う事の説明をね。
河豚舎は、警察や地検特捜部の事も手放しでは信用していなかった。
でも、監査法人がこの事実を知った場合、対策を取らない事には監査法人自身が危なくなる」

「その事実に蓋をして決算に適正意見を出せば、
監査法人の会計士も特別背任の共犯で刑事責任を問われる。
もちろん、民事の損害賠償請求に行政処分、法人としても会計士としても終わりですね」

九条の説明に白鳥が付け加え、九条が頷いた。

「簿外債務だけなら監査法人でも対応できた話だけど、その流出先が悪過ぎた。
説明を受けて、会計士の手に負える話じゃないと判断した監査法人側では、
本人の了承を得て過去の事件で知己のあった財政経済班の検事を紹介すると共に、
元検事総長の鈴木建設監査役に正式に通告する形で監査役から検察への通告を働きかけた」

「なるほどねぇ…」

九条の説明に、横溝はふうっと息を吐く。

「事は極秘に進められました。警察はもちろん地検でも当初は極めて限られた範囲で。
ただ、警視庁刑事部の幹部を通じて、ＳＩＴによる身辺警護をお願いしていました」
「つまり…」

横溝は、バリッと頭を掻いて九条に尋ねる。

「やっぱり、こっちの事件のマル害、河豚舎副社長がタタキに遭ったのは何かの口封じで、
それで追い込まれた河豚舎が東京地検に駆け込んで全部ゲロッた、
刺される前に刺す、そういう話だって事ですかね？」
「少なくとも、河豚舎容疑者はそのつもりの様ですね」

横溝の問いに、九条が答える。

「ただ、実際に河豚舎に強盗団を差し向けたのがどの筋か、そこまでは特捜部も掴んでいない。
掴んでいたとしても、今の私の立場でそれを知るのはかなり難しいですが」

　　＊　　＊　　＊

熱燗傍らにモツ煮を突きながら、横溝と九条がやり取りをしていた。

「河豚舎が濫発した債務保証、そのかなりの部分がＡ…商事のルートで使われました」
「大阪の府警と特捜部が着手してましたね。
関西事業本部の本部長である常務とその下の営業部長が逮捕された」

白鳥の言葉に、説明していた九条が頷いた。

「容疑は今の所は詐欺、農協から事業関連の融資を受けるに当たってデタラメな報告を繰り返していた。
これに関しても、府警が被害者の筈の農協サイドに相当強くねじ込んで告訴状を出させている。
このデタラメな融資申請をスルーした責任者も背任での立件は避けられないでしょうね」
「そいつらにも毒饅頭が回ってたって事ですか」

横溝の言葉に九条が頷き、銚子を差し出した。

「Ａ…商事で犯行グループの後ろ盾だったワンマン会長も今日の臨時役員会で解任に追い込まれた。
ハッキリ言って関西事業本部が行っていた大規模事業の相当部分が採算以前のスカスカ、
鈴木建設の債務保証で引き出した現金をトンネルさせていただけ。
Ａ…商事からの告訴で特別背任事件に発展するのは時間の問題。
会長の逮捕までいくでしょうね。事実上素通りで承認してたみたいだけどそれ自体許されない」

「挙げられた常務は会長の娘婿で只のシャッポ、本命はその下の営業部長。
車低来行、関西じゃあそこそこ知られた名前ですな。
タタキのマル害（被害者）関連って事でうちの組対も情報収集しましたが、
まあ、カタギの会社に入り込んで食い潰す企業舎弟である事に違いはない。
しかも、殺しの調べまで始まってるってな」

「婿殿の口を封じようとして失敗、でしたか。
東京はＳＩＴですが大阪もＭＡＡＴまで引っ張り出しての一騒動だったみたいですね」

ぐいっと猪口を空けた横溝に白鳥が続いた。

「これも、妙な経緯で発覚しています」

九条が言う。

「事件を担当していたマルサの査察官に匿名の密告電話が入りました。
電話で指定されていた通りに廃墟に隠された茶封筒を回収すると、
そこには録音データと解説文が同封されていた。
解説文では、車低に絡む犯罪スキームの詳細なチャート図と、進行中の常務暗殺計画が詳細に。
そして、録音データですが…」
「胸くそ悪い」

横溝の吐き捨てる様な言葉に九条も頷く。

「……県警の所轄警察署の刑事一課長と車低との電話盗聴でした。
計画では常務の愛人であるキタのホステスが泊まりがけのゴルフに誘い出し、
そこで事故死又は自殺に見せかけて殺害。
一課長が直々に臨場して話の通じる嘱託医と共に事件性無しとして処理する」
「いわゆる死因不明社会ですか」

白鳥の言葉に横溝はクビを横に振り、九条が頷いた。

「盗聴データは裁判には使えない。
しかし、元々この刑事一課長は車低の警察人脈として内偵中の大阪の二課からマークされていて、
録音データを解析した科捜研からも簡易鑑定での捏造判定はネガティブ。
大阪の一課が出勤前のホステス、二課が例の一課長にカマを掛けて状況を確定すると、
今度はＭＡＡＴを動かして極秘裏に常務本人に接触。囮捜査に着手して実行部隊を一斉検挙した」
「実行部隊ってのは…」

横溝が呟く様に言う。

「マーダーインク」
「殺人株式会社、ですか」

九条の言葉に白鳥が言った。

「暴力団であれば下請け、孫請けの不始末であっても、
トップまで民事、下手をすると刑事責任まで直結するのが最近の法律や判例の流れ。だから………」

九条は、関西系の最大組織の名前を出す。

「組の指揮系統、盃事を外れたマーダーインクを持っている、
特に経済事犯に絡んではかなり前から聞こえていた話です。
殺人計画での実行犯摘発の直後、とっくに潰れた組の元幹部で、
近所では隠居した元社長で知られていた人物がミナミで拳銃自殺しました。
大阪の一課、四課の調べもその元幹部で止まっているのが実情です。
問題の一課長も朝には首を吊って死亡しています」

「県警にすりゃてめぇの庭のど真ん中で大阪のＭＡＡＴにスタングレネードまで使われて、
まー面子丸潰れだわな。だからって言ってとてもじゃないが文句なんて言えたモンじゃない」
「実際、大阪の側は自殺した一課長の上申書を暗に示して黙らせたみたいですね」

横溝の言葉に、九条が続けた。

「結果、殺されかけた常務は身を守るためにも、
今や信頼ゼロになった車低を揚げる一番筋のいい容疑を完落ち、
アリバイ工作のためか東京に出ずっぱりで、失敗を悟ったのか出国する寸前に逮捕された」
「こんだけのヤマだ、国売った所で時間の問題だったでしょうがね」

九条の言葉に、横溝が言う。

「車低の若い頃の事はこちらの組対でも分からない事が多い。
表に出て来たのは「文題建設」の特別背任事件から。あの事件で逮捕されていますね。
その逮捕ですら、あの男の強かさを示す材料になりましたが」
「「文題建設」は関西のサブコン、結局あの事件で弾けちまった。
あの事件じゃ起訴猶予でしたね。
ガキの頃のヤンチャ仲間が政治家の秘書になって、そこから顔を利かせていったってのは聞きましたが」

白鳥の言葉に横溝が続けた。

「盃こそ受けていなくても実態は企業舎弟。それは確かです」

九条が言う。

「昔馴染みが国会議員の秘書、それも各種団体とのパイプ役をやっていた事で、
その人脈と結び付いてマルＢ（暴力団）やバッジ（議員）との厄介な裏交渉にも手腕を発揮した。
「文題建設」と関わりを持ったのも、
地元トラブルで大阪のその方面の有力者に支払ったリベートの税務処理がこじれたから。
当時の会長が付き合いのあったヤメ検弁護士の紹介で、
当時大阪で不動産業者をしていた車低に仲裁を依頼して、
支払先とも税務署ともうまく話をまとめて会長から信頼を得た」

「ああー、どこでもここでも一度入り込んだらガッチリ掴んで中から食い荒らして、
その意味じゃあ一流のハイエナだった。そういう話でしたね」

九条の説明に横溝が言い、九条が頷いた。

「まさに、そういう男です。過去にいくつかの建設会社に勤務して、
ある時は部長、ある時は社長にまでなっていますが、どこの会社も闇社会に食われる様に倒産しています」
「死に神かよ」
「会社にとっては、ですね」

横溝の言葉に九条が応じた。

「車低のバックは顔根吾留」

九条の言葉に、横溝と白鳥は小さく頷いた。
今回の一斉摘発で挙げられた顔根吾留は国内最大規模で知られる関西系でも指折りの暴力団幹部、
当然知っている名前だった。

「人脈を手繰ってターゲットの会社のトップに気に入られる人っ垂らし。
様々な迂回路を使って闇の人脈を近づけておきながら、
自分はあくまで例え違法行為でも命令に従っただけ、と言う証拠しか残さない。

部長として特別背任の共犯で逮捕された事もありますが、
その時も積極的な捜査協力と従属的な立場を認められて起訴猶予になってる。
府警や地検の現場からは車低と顔根こそ本筋だって意見も根強かったのですが、
むしろ積極的に捜査に協力し資料を提供した車低の供述に乗っかる事でトップの特別背任が綺麗にまとまる。
大阪高検や最高検のそういう方針を覆せなかった」

「そつなく公判維持が優先、でしたか」

九条の説明に、横溝が言って猪口を傾ける。

「裏の税務処理を多く手がけていたために、
検察、特に関西では国税を通じた顔見知りがいたとも聞いています。
車低が潰した建設会社から早々に人材を含む優良資産を買い取る形になったのが…」
「鈴木建設、窓口になったのが当時鈴木にいた剤黄只士」

九条の言葉に、横溝が続けた。

「剤黄只士、鈴木の業務屋です。特捜部の応援をしていた時、調べた事がある。
幾たびもの修羅場を経て、本社役員から参与、嘱託、顧問と肩書きを変えても、
鈴木の裏の代表として談合を取り仕切って業界や行政、政治家、裏社会にも顔が利いた辣腕の業務屋。
談合の徹底摘発が国の方針として避けられなくなった時、鈴木を離れた筈でしたが…」
「下請けのサブコンで汚れ仕事、裏営業を引き受けてたって訳だ。
それで、今回とうとう元総理なんて大物共々パクられた。
車低は車低で、潰した会社はさっさと見限って今度はＡ…商事を食い潰した」

九条の言葉に横溝が続け、九条が頷いた。

「いくつかの会社、経済事件に関わった後、
コンサルタントを再開した車低の所に人づてで相談を寄せたのが当時のＡ…商事の会長周辺。
当時本社の営業部にいた会長の娘婿が関西方面で起こした厄介なトラブルの仲裁を依頼され、
依頼を受けた車低が話を付けた」
「マッチポンプ臭いですがね」

九条の説明にそう言った横溝が、九条と笑みを交わす。

「そんなこんなで車低に絶大な信頼を寄せた会長は、
後継者と目していた娘婿を関西事業本部長に就任させ、その部下として地元に明るい車低を付けた。
そうなる様に会長に入れ知恵したのが車低の息の掛かった人間とも知らずに。

車低が先行投資で演出した見せかけの実績と遊興、買収工作で、
会長も本部長も上も下も見事に籠絡されて婿殿は常務取締役関西事業本部長に昇進。
婿殿は丸め込まれるままに車低の持ち込む事業計画を次々と承認していった。
その結果、鈴木建設の債務保証を濫発する河豚舎と結び付いて、
中身の無いスカスカの事業計画で膨大な資金を流出させて破滅へとまっしぐら。これが今の所の流れ」

ぐっと猪口を空けた九条が、横溝から酌を受けた。

「その、名目だけの事業計画で抜かれたって言う巨額の裏金。
その中から、剤黄の関わった政界工作資金が出ていると？」

白鳥が尋ねた。

「どちらにも河豚舎が関わっている以上、その可能性は高い。
河豚舎の関わった債務保証の濫発は、
その使途を含めて彼自身の作成していた記録と共に特捜部が把握しています」
「車低がメインだとすると、かなりの部分がマルＢにも流れたと見るべきだ。
だから、顔根も、顔根と連んだ安他茶振なんて顔役もまとめてパクッた。そういう事でしょう」
「鈴木ルートにはもう一人、最も肝心な人物がいました」
「いました、ね」

ふっと笑みを漏らす横溝に、九条も頷いた。

「鈴木会長が逮捕された直後に殺害された伊西田データの伊西田。
そもそも、鈴木会長が勝手に株式を売却した、その売却先が伊西田です。
鈴木会長が恐らく突発的に京都府警に逮捕され、その伊西田が殺され、更に婿殿まで殺され掛けた」
「そりゃあ、大阪府警も検察もこれ以上待てやしない。
俺達の商売、生かしてぶち込んでなんぼだ」

九条の言葉に、横溝が言った。

「そう。キーパーソンの死亡で捜査網が一部破綻しかけた。
相手は関西の魑魅魍魎、殺るか殺られるか、
事件を綺麗にまとめる事が難しくなり、だからと言って退く事は出来ない」

「だから、背後関係まで力ずくで根こそぎ。
荒っぽいっちゃあ荒っぽいが、第二の殺人未遂が裏目に出たな。
そんな状況に追い込まれりゃあ、操り人形だった常務だって完落ちだ」
「破滅寸前まで気が付かないほどの信頼を得る。それが凄腕の企業舎弟ですか」

横溝の言葉に、白鳥が言う。

「まさにそういう男だったみたいですね。
「過去の建設会社の倒産整理で、車低は今回逮捕された剤黄との接点もあった。
剤黄は、談合摘発を受けて表向きは鈴木本社から退いても鈴木の裏業務に変わりはなかった。
バッジやマルＢとの関わりも含めて」

「「之矢九建設」、鈴木の下請けサブコンの社長として返り咲いて裏営業を取り仕切っていたって訳だ。
狭い業界だ、こっちもあり事件を調べてりゃあ色々と聞こえては来ていましたがね、
正直車低と剤黄の裏営業方面、そっち方面は我々では手が出せない」
「河豚舎による巨額の裏保証と、車低と剤黄が河豚舎と連んで色々きな臭い事をしていたと、
聞こえて来てはいましたが、近づくのは難しかった」

横溝の言葉に白鳥も続けた。

「周辺の人脈が危険過ぎて、一課の刑事が近づくのは危険過ぎる。
右から左に警察官の配置を飛ばせる人間があの周辺にはうじゃうじゃいる」

九条が言った。

「この二つだけでも十分厄介だってのに、菅須賀なんてのまでいやがるしなぁ」

横溝が、バリッと頭を掻いた。

「建築経営コンサルの菅須賀が、顧客の建設会社に、
河豚舎の発行する鈴木崎の債務保証書を斡旋してたってのはこっちにも聞こえて来てる。
その菅須賀が建設会社に手抜き工事を指導していたと内部告発された。
労基法違反は完全な別件逮捕。福岡地検の特別刑事部直々の一斉捜索、
本命は手抜き工事、そして、手抜きで浮いた差額の行き先、
菅須賀のバックに見え隠れするヤバイ連中の事も含めて」

「キッチリやるつもり。すぐに菅須賀代表の逮捕とまではいかなかったけど、
告発した建設会社とコンサル幹部の身柄を取ってガサ入れを優先した。菅須賀の背後には…」

横溝の言葉に九条がそう言って、いくつかの名前、関東系の大物暴力団幹部の名前を出す。

「それに、バッジも見え隠れしてる。告発した社長は本気で怯えていた。
労基法違反で強制捜査を受けた頃から、口封じをされるんじゃないかってね。
労基署からは書類送検されていたんだけど、いっそ口封じを無効にしてしまおうと、
刑事部の検事に知っている事をぶちまけた。
今の福岡の検事長は特捜出身のやり手。
報告を受けて特別刑事部を中心に高検管内の検察官を動員した大型捜査班を編成して一斉捜査に着手した」

「そうなって来ると、いよいよもってどの筋が河豚舎副社長を狙っていたのか…」

九条の説明に、白鳥がお手上げしそうな口調で言った。

「河豚舎から資料を回収しようとしていた奴、マルＢを弾いた奴、やった奴は必ずいる。
金ならとにかく、実行犯だけの判断で家ん中で資料かき集めて勝手にポックリ逝きましたで通る話じゃねぇ。
特捜のエリート様が上から叩き割るか、それとも…」
「足跡追い掛けて、地べたから引きずり出すか、ですか」

横溝の言葉に白鳥が言い、九条が頷く。
改めて、三人のお猪口に熱燗が満たされた。
----
[[次話へ進む&gt;あいつが来る/本編/第52話]]
[[戻る&gt;◆uSuCWXdK22さん-2]]
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    <dc:date>2012-05-18T03:32:39+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www22.atwiki.jp/dora-eroparo/pages/440.html">
    <title>あいつが来る/本編/第50話</title>
    <link>http://www22.atwiki.jp/dora-eroparo/pages/440.html</link>
    <description>
      　　＊　　＊　　＊

「なるほどなぁ」

宗返の前で、面会に応じた組関係者が口を開く。
相手はいわゆるケツモチであり、同時に裏ルートでのメインバンクに等しい存在だった。

「話は分かった。わしらも動く事になるがうちだけじゃ受け切れん。
オヤジに持っていく事になるな」

そう言った組幹部自身、大阪でも決して小さくない組を張っている立場であるが、
その一つ上の組を動かすと言う話だ。十分あり得ると宗返も思った。

「どっちにしろ、わしらが出て行くのは最後の最後や」
「取り敢えず、弁護士に内容証明書かせましたわ。
とにかく、主債務者が死亡した以上、保証人として話し合いに出て来て欲しいと」

「それでええ。今日び、代紋見せた先から豚箱直行やからな。
向こうの出方からしてそれくらいの事は平気でするやろ。
まとまったら又来ぃや。オヤジに出て貰う事になるがな、
その線なら関東に流れた手形はこっちで責任持って引き受ける。
もちろんみんなまとめてチャラや。そん二人に証文書かせる事が出来たら安いモンや」

その言葉に、宗返は頭を下げる。
矢麻岸に渡した手形十三億三千万円の内、
五億円分に就いては伊西田の弁済期日よりも早くに決済が来るため、
宗返はこの組幹部から繋ぎの融資を受けていた。

トータルすると、利益見込みは伊西田の最初の詫び料一億と政界融資で約束された三億でしめて四億の儲け。
但し、三億円は九州に弁済し矢麻岸にも利息として三千万円支払う事になっているので単純計算で七千万円。
そして、ケツモチから繋ぎに借りた五億は利息制限法を無視した「早い金」であるため、
なんやかんやでとんとんより少し上と言う事になるが、
この際命が助かるだけマシ。騙し合い食らい合いの裏の株取引をやっていればこういう事もある、
そう思っていた矢先に、今度は当の伊西田が急死した。

このまま伊西田から預かった手形が不渡りとなった場合、ケツモチからは五億円、
更に矢麻岸弁護士には八億三千万円の手形を握られている。
矢麻岸弁護士の金主元は、裏の社会では未公開株詐欺で知られている
インダスタル・チキチキ・リテイリング社との説明だったが、イン社の様に手広く詐欺商法をやっていると、
被害者の友達の友達がその筋の人間だったと言うケースも出て来る。

そうしたトラブルに対処しているのが矢麻岸弁護士であり、
その筋の情報で宗返が更に調べた所、矢麻岸弁護士は関東でもかなり上の組の共生者、
もっと言うと企業舎弟ならぬ法務舎弟に近い存在だった。

イン社との関係も、学生起業家を称していた若社長が女絡みのトラブルを起こした際、
「呑み友達」の矢麻岸が、それも脅し側よりもはるかに大きな組を使って追い払った事だった。
かつてはもっと小さな組に絡め取られて中小債務者を食い物にしていた程度の悪徳弁護士だったが、
どういう訳か最近になって関東でも上のクラスの組幹部に気に入られてケチな提携弁護士から抜けたと言う、
裏情報が命の宗返から見てもかなり得体の知れない、しかし、侮れないのは確かな相手。

そんな相手に預けた手形を八億も飛ばした日には、関東でもかなりのランクの組が出て来ると思っていい。
だからと言って、宗返が借り入れているケツモチの組も
関西の巨大組織の枝としては大阪でも相応の組を張っており、
五億の焦げ付きを出しての追い込みは考えたくもない。

むしろ、東西両方からの借金を奇貨として、相手に抜け駆けされたら大損すると言う
債権者同士の利害関係を立ち回り自分の安全を図る剛の者も中にはいるが、
宗返はまだ当面は裏と関わる企業舎弟以外の生き方は無いし、その両天秤は危険過ぎた。

だからと言って、伊西田ルート以外で十三億余りの借金を期日までに弁済する見込みは全く無い。
期日になってはいお手上げ、不良債権、では務まらない稼業であり、それはケツモチとしても同じ事だから、
倒産危険情報が出回る前に、まずはケツモチにそれを否定しておかなければ文字通りの意味で命が危なかった。
もっとも、組を通すと分け前の出るし立場上主導権も奪われる。
出来る事ならここまで美味しい利権は独占したいものだから、宗返も当初は自分で動いていた。

元々、それだけの金額を動かした以上、
伊西田が生きている内から宗返は二人の政治家に関する周辺調査を行っていた。
その結果から、どの政治家にも一人や二人いるものだが、
副大臣の周辺にその筋からの話が通りそうな人物を見付け、宗返は接近した。

規模で言えば、その人物の背景の組は宗返のケツモチから見れば微々たる相手であり、
ある程度の素性とバックと事情を明かして取り敢えず借金に就いて誠実な話をしたい、
と言う趣旨を人を介してその人物に伝えた。

その結果は、相手の代理人弁護士からの内容証明で、
何か妙な事を吹き込んでいるらしいが当職の依頼人は一切関知していない。
今後もその様な事があれば法的措置をとる、と言う切り口上の返答だった。

だからと言って、今日び、怪文書やら街頭宣伝車やら殴り込みやら雪隠詰めやら荒っぽい手段に出ても、
分け前が減る所か場面を選ばなければ自分が危ないだけで当然回収も成り立たない。
まして、副大臣に加えて、官僚社会にも通じる策師と言われる与党実力者の元官房長官もついている。
企業舎弟一人どう引っかけられるか分からない。
ここは、まずは正攻法でいくべきだと宗返は判断する。

今日び、企業舎弟をしていればその程度の、形式上商取引にしか見えない脅しなど日常業務だ。
週刊誌辺りが少し調べれば宗返や伊西田が暴力団周辺人物以外の何物でもなく、
そもそも借金の額が尋常ではない事は当然分かる。
その前に相応の対応をしなければ二人まとめて政治生命が終わる事は理解出来る筈だ。
後は、この二人から半永久的に絞れると分かれば、組関係にすれば十五や二十億などお釣りが出る金額だ。

　　＊　　＊　　＊

一人の眼鏡っ娘が、夜の体育館の真ん中で目をまん丸くしていた。
まあ、体育館一杯一杯に分厚く敷き詰められた一万円札を目の当たりにし、掘り返す。
等と言う経験は、そうそう出来るものではない。
しかも、「瞬間固定カメラ」の影響で、下校途中からここまでの記憶が見事に途切れている、
と言うか元々存在しないのだから、混乱するのも無理からぬ所だ。

「いやいやなになに、ちょっと株式投資で大きな当たりを引き当てただけの酔狂な馬鹿者でございましてね」

念のため、「入れかえロープ」で別人の肉体を借りた俺様が優雅に告げる。

「これから、私の言う通りにしていただけましたら、
ここにある現金、好きなだけお持ち帰りでオッケーでございますよ」

眼鏡っ娘はガタガタと震えていたが、その喉がゴクリと動いた。

「はい、笑って、笑ってー、気を付け、休め、
はい、右手を挙げてー、右手で爪先摘むーっ」

セーラー服も下着もその場に脱ぎ捨てた眼鏡っ娘は、
壊れた笑みを浮かべながら俺様の指示に従う。
くるくる回転した後も、俺様の指示で見事な新体操演舞を開始する。

まあ、女としてはこれからが食べ頃と言う奴だが、
この場合、胸の脂肪の薄さが運動機能的には丁度いいと言う事でもある。
道具が無くてもショータイムとしては悪くない光景だ。

丁度、「クローン培養基」出身奴隷メイド塚本数美が、
セクシー乳ぽろスーパーミニスカメイド服で俺様の前に蹲りじゅぷじゅぷ口から出し入れしている所だ。
クローンは肉体だけで中身は本体。「入れかえロープ」様々だ。
何せ留置所にいる本人の精神をいたぶりつつ怪奇現象の発覚を避ける、と言う命題があるからな。

「はい、ごっくんだごっくん」

うむ、我が欲望を解き放す前菜ぐらいにはなる、いい見せ物であった。

「あ、あああっ、い、いいっ、いくっ、ああっいいっいくっああっいっちゃうぅーっ！！！」

そして、指示するまでもなく、その体育館のど真ん中で少女はがに股になり、
激しく自分を慰め絶叫する。
既に、彼女が自覚無き隠れ露出狂の性癖があると言う事は
「ソノウソホント」によって確定している事であり、
そして、この体育館の一角で「天才ヘルメット」と「技術手袋」により製造された機械箱の中で作動している
「シナリオライター」のシナリオは絶対という事だ。

「オーケー、ラストだ。このまま外までダッシュして、
グラウンドのど真ん中で倒立してフル開脚状態で十秒間笑顔を見せる、オーケー？
どうせこの夜中、誰もいやしねーよＨＡＨＡＨＡうっ」

俺様の腰使いに合わせてパンパンパンと激しい叩き込みも心地よい。
ちょうど、俺様の眼前に四つん這いになり、
ほぼ引っかかってるだけの超絶ミニスカをそれでもめくり上げている
セクシー奴隷メイド七川絢の中に、高潔なる俺様の遺伝子を存分に注ぎ込んだ所だ、
宴の締めには相応しい。

で、眼鏡っ娘はと言えば、途中まで「ゆうどう足スタンプ」の軌道に乗りながら、
「かたづけラッカー」を吹き付けられた
「時差調節ダイヤル」つき「どこでもドア」の向こうへと駆け出していく。
「どこでもドア」の向こうとこちらでは、緯度、経度の差はほとんど無い。
それでは撤去といこうか。

後の記憶処置はとにかく、取り敢えずとろけ切っている二人の奴隷メイドは
「ペタンコアイロン」で時間停止圧縮してから「チッポケット二次元カメラ」で写真にする。
塚本数美メイドが「ソノウソホント」で淫乱化したボディに
バイブ突っ込んだままえへらえへらと寝くたばっていたが、
神聖なる俺様の肉棒だ、お預けの一度や二度は当然だろう。

この体育館一杯に分厚く敷き詰められた一万円札は正真正銘の本物。
金額的には更に大量に手に入れたものであるが、経費や、
口座の数字と物理的な札束を現実経済社会で必ずしも一致出来るのかと言う問題で目減りはやむを得ない。

「福沢諭吉がデザインされた和紙の諸君、君達は雄の××蝶だ」

と「無生物さいみんメガフォン」で何度も繰り返し呼びかけた結果、
三つ用意した「どこでもまど」から、その向こうに一部屋ずつ用意した
フェロモン漂うマンションの一室に無事移動してくれた。

後は、「どこでもまど」を閉じて、
用意したプラスチック板に「スペースイーター」で開いた超空間トンネルを通って
それらのマンションの部屋に移動、さいみんを解除してから体育館に戻って来る。
超空間トンネルの出入り口には別のプラスチック板を張り付けておいて、
移動の際は「四次元若葉マーク」と「フワフワオビ」を装着する。

それだけ大量の万札、手に入れるだけならなんとかなるが、
今回はその過程が重要だった。
毎度の事だが超常現象が存在する事を立証してしまったはならない事はもちろん、
犯行の痕跡は残さなければならない。

そのために、その道のプロを「うそつ機」で口車に乗せて、
「分身ハンマー」で分身を呼び出して連れて行き本体の方は「ワスレンボー」で奇っ怪な記憶を残さない、
そのやり方で必要な技術者を揃える詐欺師ドリームチームとでも言うべきメンバーを用意した。
とある人物の偽物を用意するために、とある場所に隠し撮り用のビデオカメラを設置する。

そのビデオカメラの録音データか抽出した一つの声が、
専門ソフトによってとある人物との声紋一致率××％を記録する。
この結果は、はるか昔から現在に至るまでとある無人島に保管される状態にしておいた
「あらかじめ日記」で既定事項としておく。
この一致率の数字はよく似ているが別人、と言うレベルの数字であって、
俺様が呼び出した技術者の手でビデオを起点とした大凡の時刻位置関係が把握出来たなら、
「タイムテレビ」で正確な居場所を割り出す事など容易い事。

そして、その一致率の人物を「うそつ機」で騙した上で「分身ハンマー」で分身を呼び出し、
本体の記憶からは「うそつ機」で騙して以降の記憶を「メモリーディスク」で改竄しておく。
元々、声が似ていると言う事は形状が似通っていると言う事でもある。

よく似た人物の分身を、まずは「ソノウソホント」で全く別人の指紋とＤＮＡ型に変更してから
ドリームチームのメイキャップがそっくりに仕立て上げる。
そっくり、と言うと語弊がある。何故なら、チームの科学警察研究所の技官に指示して、
元のモデルから敢えていくつかのポイントを微妙に変更させた写真を用意、
それに基づくメイキャップをさせたからだ。

その後で、「ある人物」本人を連れて来る。
こちらは「どこでもドア」と「石ころぼうし」で就寝中の所に侵入して
「ムユウボウ」で「どこでもドア」の向こう側に誘導してから、
やはり「グッスリまくら」で熟睡させておいた偽物と本物が
「入れかえロープ」で逆転する様に「ムユウボウ」で誘導する。

つまり、俺様が本当に使ったのは、
本物にかなり近いメイキャップをした偽物の肉体に本物の魂を持った、と言う状態の下僕と言う事だ。
後は、「ソノウソホント」で「グッスリまくら」を無効化して「うそつ機」でその必要性を詳しく説いてから、
ほとんど台詞の無い詐欺の舞台に立たせる。
それに付随して使用する各種の証明書も、大金を支払って裏社会を通じて精巧な作り物を手に入れた。

その際は、「フリーサイズぬいぐるみカメラ」で全くの別人に化けた上で、
「うそつ機」によって俺様が絶対的に優位な地位にいる事を相手に誤認させる。
事が終われば、肉体の入れ替わりを元に戻してから再び熟睡させて、
分身は「分身ハンマー」で消去。
本物さんは「ムユウボウ」と「時差調整ダイヤル」つきの「どこでもドア」で
寝室まで誘導してから「ワスレンボー」でこちらとの関わりを全て忘れて頂く。

さて、体育館の片付けもおおよそ終了した。
念のため、俺様の指紋やＤＮＡも「ソノウソホント」で変更した上でのお遊びだ。
後は、「かたづけラッカー」で肉眼では見えない「どこでもドア」を撤去してだ。
グラウンドで朝練中の雄ガキ諸君にはサプライズな差し入れと言う事になるが、
零細企業経営者である両親への闇金融攻勢が頭に来た可哀相な娘として処理される筈だ。

　　＊　　＊　　＊

「どうした？ここには掛けて来るなと…」
「急ぎです。まずいです」
「それは俺が判断する」
「本部長が完全にビビリ入ってるって事ですよ。
外部の弁護士に持ち込むために、資料まとめに掛かってます」
「分かった、覚えておく」

掛かって来た電話を切った男は、僅かな哀れみの笑みと共に電話を掛ける。

　　＊　　＊　　＊

「もしもし」
「魚練さんですね？」
「そうですが」

大阪国税局査察部で内偵担当査察官を勤める魚練雄化は、
出勤早々自分を名指しした外部からの電話を受けていた。

電話の向こうの男性は、住所とナンバーを告げた。

「この部屋の真のオーナーに就いて急ぎの用件があります」

そして、再び住所を言った。

「ここの廃屋、その天井に張り付けてある茶色い袋を回収していただきたい。
あなた達の言う反社会的勢力も一枚岩ではない、そういう話です」

それだけ言って、電話は切られた。

　　＊　　＊　　＊

「モンタージュバケツ」、そして「ソノウソホント」、「声紋キャンデー」によって、
顔も指紋もＤＮＡ型も声紋も全く別人のものになっている、問題はない。
心の中で改めて繰り返し、俺様は電話ボックスを出る。
極秘に進められている捜査班の陣容も、俺様に掛かれば手に取る様に分かると言うもの。

手始めに、いくつかの部長クラスを「偵察衛星」、「エコー衛星」で監視して、
少なくとも担当している事が分かれば、
深夜、寝床で叩き起こして「シナリオライター」で知っている限りの担当者の名前をノートに書かせる。
無論、起こしてた書かせた時の記憶は「ワスレンボー」で消去しつつ
「グッスリまくら」で安眠を保障するアフターサービスも万全だ。
この方法で手繰って手繰って、既にチャートは完成していた。

　　＊　　＊　　＊

「ああ、そうだ、事件性は無しの線であんじょう処理してくれ。
まあ、妙な痕跡は残さん連中やさかい…」

大阪府警察本部の一室で、腕組みしてその音声を聞いている遠山銀司郎の表情は苦り切っていた。
そして、電話が掛かって来た。

「ちょっとカマかけたら全部ゲロしました、間違いありません」
「面汚しが…」

電話の声を聞き、部屋の一角からぼそっと小さな声が聞こえる。

「手広いからなぁ、元々、サツ官関係の人脈の一人言うのは二課の調べでも浮かんではいたが…」

　　＊　　＊　　＊

夜、近畿地方某県内のホテルの廊下を、動きやすい服装をした数人の男が移動していた。
先頭の男が、部屋の一つをノックし、開錠の音が聞こえる。
男たちが部屋に入り、ベッドの上で浴衣姿で寝入っている男に近づく。
男の一人がベッドの男の浴衣を肩脱ぎにし、腕を上げて脇毛を露出しながら注射器を取り出した。

「！？」

次の瞬間、部屋にいた者達はことごとく蹲った。
ようやく視覚、聴覚が戻って来た、そう思った時には、
拳銃を手にしたヘルメットの集団に取り囲まれていた。

「大阪府警捜査一課特殊班ＭＡＡＴや、
取り敢えず傷害未遂、それに薬事法違反か医師法違反か、
最後の容疑はどないなるやろなぁ？」

　　＊　　＊　　＊

大阪、ミナミのバーで一人ハイボールを傾ける初老の男。
もう一度だけ、使い古した腕時計に視線を走らせる。
電話のベルも、マスターがこちらに電話機を手渡す気配も無い。
もう一度言うがここはミナミのバーであり札幌ススキノではない。
グラスに氷の球だけを残して静かに立ち上がる。カウンターに紙幣を残す。
路上で携帯電話にライターオイルを浴びせ、着火したジッポを丸ごと投下する。
リボルバーを口に含み、引き金を引いた。

　　＊　　＊　　＊

「鈴木のガラ、大阪に持ってかれたぞっ！！」

京都府警五条警察署の捜査本部で、駆け込んで来た刑事の言葉に一同はきょとんとしていた。

「鈴木のガラ、何やて？」
「京都地検が鈴木の公然わいせつ容疑を処分保留で釈放、
そのまま拘置所で大阪地検が業務上横領の容疑で逮捕、引っ張って行きよった」
「………」

僅かな沈黙の後、捜査本部には罵声と怒号が爆発した。

「何がどうなってそないな事になってるんやっ！？」
「地検が何ナメて真似しくさって」
「地検何やってるか分かってるのかおおっ！？」
「仕切ってるのは大阪地検特捜部、高検レベルの命令らしい」
「部長に連絡入れろ、地検にカチ込みやっ！！」

胸ポケットに隠れる相棒に微笑みを向け、綾小路文麿警部は静かに立ち上がる。

「さぁさ、地取りや地取り」

綾小路に、ぐわっと血走った視線が向けられる。

「女の子相手に薬にマメドロ、しかもマワシや、きっちりケジメなあきまへんなぁ警察として」

　　＊　　＊　　＊

「車低さんですね？」

羽田空港での搭乗手続き直前、一人の男がスーツ姿の集団に囲まれた。

「大阪府警捜査二課です。詐欺の疑いで逮捕状が出ています。ご同行を」
「逮捕状、見せていただけますか？」

囲まれた男が応じる。

「大阪の簡裁で既に判事が発布しています。緊急執行言う事で手錠掛ける事も出来ますが」

僅かに緊迫した時間が流れ、囲まれた唇の端を歪めて両手を上げた。
スーツ姿だが無理なくガッチリとした壮年の男であり、
その表情は美男とも言えるがどこか憎めないものだった。

「大阪からつけ回しとったんか」
「わざわざ東京までご苦労な事やったな」
「商談や、これでも忙しいビジネスマンでしてな」
「ま、アリバイ工作も無駄って事や往生しぃ」

　　＊　　＊　　＊

それは、既視感すら覚える風景だった。

「大阪地検特捜部と大阪府警です、特別背任及び業務上横領の容疑で家宅捜索を行います」
「…大阪府警…」

ここ数日来の騒ぎで学校に行く所ではなくなっていた園子は、
玄関から押し寄せる地検と府警の捜査員を呆然と見守っていた。
そこから先の記憶はハッキリしない。
気が付いた時には、部屋に駆け戻り携帯電話に縋り付いていた。
園子からの電話は繋がらず、ベッドの上で震えていた園子は折り返し電話に縋り付いた。

「もしもし、和葉ちゃんっ！？」
「園子ちゃん？」
「う、うちに、うちに大阪の、大阪府警が来て、
ね、大丈夫だよね和葉ちゃん、お父さん大丈夫だよねっ！？」
「…ごめん、園子ちゃん…」

電話が切れた。
和葉の最後の涙声に、園子は何も言えなかった。ただ、ベッドで放心するだけだった。

　　＊　　＊　　＊

大阪府警捜査二課、捜査四課を中心とした合同捜査本部は、
鈴木財閥中枢である鈴木ＨＤが所有する系列企業の株式を取締役会に諮る事無く安価で売却したとして、
鈴木ＨＤの鈴木史郎前会長を業務上横領容疑で逮捕。

大阪府下の豆不二市（仮名）における中小企業支援事業を巡り、
嘘八百の申請書類で補助を受けたとして、言わゆるフロント企業の経営者等を詐欺容疑で逮捕。
そして、市役所の部長以下と公益団体前代表の安他茶振容疑者をその共犯容疑で逮捕。
更にこの事件に絡み、議会質問の中止工作が行われその見返りに腕時計が授受されたとして、
大阪府議会議員と暴力団幹部の顔根吾留容疑者を贈収賄容疑で逮捕。

大阪府内の税理士を、無資格で相続トラブルに介入し報酬を得た弁護士法違反容疑で逮捕。
銀行支店長を他人名義での銀行口座の使用を主導したとして犯罪収益移転防止法違反容疑で逮捕。
中堅商社Ａ…商事の常務取締役関西事業本部本部長と同本部第七営業部長である車低来行を
関西圏の農業協同組合から融資を受ける際デタラメな報告を繰り返し貸付金を騙し取った詐欺容疑で逮捕。

大阪地検特捜部は、関西を地盤に大臣経験のある大物代議士の秘書二名を、
実質Ａ…商事からの億単位の政治献金を政治資金収支報告書に記載しなかった政治資金規正法違反容疑で逮捕。

東京地検特捜部は、先に行われた西多摩市市長選挙に絡み、
市長候補だった都議会議員が立候補を取り下げる事を理由に金銭的な便宜を受けたとして、
都議会議員と鈴木財閥系「鈴木建設」副社長河豚舎蝶大容疑者、「之矢九建設」社長剤黄只士容疑者、
そして、元総理大臣八巳用郡代議士を公職選挙法違反容疑で逮捕。
八巳代議士の秘書二名を、実質「之矢九建設」からの億単位の政治献金を
政治資金収支報告書に記載しなかった政治資金規正法違反容疑で逮捕。

警視庁捜査二課は、
先の西多摩市長選挙に絡み、市からの受注業者として禁止されている資金供与を行ったとして建設業者を逮捕。
この違法寄付に関与したとして寄付を受領した落選候補の選対幹部、
「之矢九建設」取締役第三営業部長及びその部下、西多摩市の部長以下を同じ容疑で逮捕。

福岡地方検察庁特別刑事部は、
労働基準監督署から送検されていた福岡市内の建設会社社長と
東海地方に本社を置く建設コンサルタント会社「菅須賀コンサル事務所」幹部を、
様々な不当労働行為とそれを指導した労働基準法違反容疑で逮捕。

　　＊　　＊　　＊

「まさに、頂上作戦ね。
東京地検特捜部、ここ最近劇場化してたって言われてたけど…」
「いやあ、負け負け」

「日売テレビ」の報道局フロアで、水無怜奈の言葉に取材記者がぱあっと両手を広げて言った。
報道特別番組はとっくに始まっている。
怜奈は、アナウンサー交代までの間の準備に追われていた。

「何せ、元総理の逮捕まで内偵詰められて、その動きが真ん前まで全然読めなかったんですから。
全社社会部報道局大荒れですわ」
「我が社もね」
「全くです」
「「之矢九建設」は鈴木の下請けで濾過器、それでいいのね？」

「ええ、間違いありません。
業界での情報は色々あったんですが、訴訟に耐え得るネタがここまでどうしても取れなくて、
その間に特捜部にガブッとやられたって具合ですよ。全く情けない。
まあ、特捜にはトップクラスの内部告発がドカンと来たって言いますからね」
「でないと、こんな摘発はあり得ない。西多摩の市長選挙が鍵だったって事」

「ええ。鍵は西多摩の再開発計画。
あの計画は、財界では常磐財閥主導で行われていましたが、
その西多摩の常磐本社ビルがテロリストにサーバごと爆破される、
各社の代表として実質取り仕切ってた常磐のご令嬢がバックにいた市議会議員共々殺害される。
ご丁寧にミラーサーバまでウィルス感染して市議会では景観条例に関わる汚職疑惑まで取りざたされて、
一転して財界各社主導権争いの大混乱になりましたからね」

司法記者の言葉が遠くに聞こえるかの様に、怜奈はじっと静かに考え込む。

「西多摩市による常磐へのきな臭い優遇措置の数々が発覚して市議会は解散市長も引責辞任。
後任を巡っては当時の与党内も一騒動」
「そこで、候補者下ろしの事件があった」

怜奈の言葉に、司法記者が頷く。

「与党内で公認争いをしていたのが政府審議会にも名を連ねていた学者と
今回逮捕された地元選出の都議会議員。
都議会議員が常磐派で、再開発を当て込んで親族や愛人の名義で様々な事業に噛んでいたのが、
常磐の失墜で危なくなっていた。だから、市長になって強引にでもねじ伏せようとしていた事を掴んだ
「之矢九建設」の剤黄軍団が動いた」

「元々、常磐派である都議会議員の当選は之矢九にとっても邪魔。
バックにいる鈴木建設、引いては鈴木財閥の西多摩進出のために恩を売った。
分裂選挙回避をはかっていた与党にも」

怜奈の言葉に、記者が頷く。

「「之矢九建設」がダミーを介して経営不振の関連企業を買い取る事を条件に、
都議会議員は選挙から下りた。公職選挙法で禁止されている買収による候補取り下げ。
そして、この工作には鈴木建設の河豚舎副社長と八巳代議士も噛んでいた。

八巳ほどのキャリアで直接噛んで来る辺り、
八巳代議士も相当焦っていたんですね。中央では与野党、与党内の主導権争いが激化していて、
西多摩市長選挙で敗北すれば当時の総理総裁も危ないと言われていましたから、
執行部を支えて党の選挙をバックアップしていた八巳の立場では分裂選挙なんて論外だった」

「結果はどの道落選、しかも両方逮捕だったけど」
「学者先生の方は党から入ったプロ選対と
バックアップした市役所の役人連中が業者からの選挙資金集めで上げられて、
先生まで行くんでしょうかね。
結論としては市長の座は市民団体出身の無所属候補に持っていかれて、総理は力ずくで踏み止まった訳ですが」

「その八巳代議士自身への闇献金も出て来てるわね」
「秘書二人を逮捕で事務所自宅を一斉捜索。鈴木崎のザ・汚れ役と口利きの噂には事欠かない元総理。
候補者一本化の謝礼も入っているんでしょうがね。
当然特捜部は議員本人の関与と贈収賄職務権限を狙って来るでしょう」
「それだけでも大事件だけど…どこから読めばいいのか、って感じね」

怜奈はどこか呆れ、それでいて緊張した口調で用意された膨大な資料を手にする。

「…労基法違反で地検の特別刑事部が身柄を取った？」

怜奈が不思議そうな口調で言った。

「元々、労災なんかがきっかけで労災や未払い賃金に関して個人加入労組が出て来て、
そしたらコレもんの右翼団体が暴れ出してちょっとややこしい事になってたのは確かなんですが…」

記者が、指でしゅっと頬を切る仕草を見せた。

「本命はこっちです」

記者からプリントアウトを見せられ、読み進める内に怜奈の目つきが鋭くなる。

「手抜き工事…」
「尋常な内容じゃないですよ。
社長が逮捕直前に、弁護士を通じて、
福岡県やら国土交通省やら建物の持ち主やら建築紛争に詳しい弁護士やらに送信したメールです」
「このメールの通りだと、主犯はむしろ菅須賀コンサルって事になるけど」

「業界関係に当たったら、相当薄気味悪い会社です。
暴力団やら政治家やら、どこまで関わっているのか。
菅須賀の主導、指導で大規模な手抜き工事を行っていた。
この通りだとすると、とてもこの福岡の建設会社一件とは思えない。
この逮捕容疑だと、通常は刑事事件でも司法警察員である労基署メインの捜査です。
それが今回は地検の、それも特別刑事部が身柄まで取って来た」
「別件捜査、本命は組織的な手抜き工事指導の解明」

頷く記者を目の前に、怜奈がチラッと視線を向けた先では、
キャスターが新たなニュースを読み上げていた。
----
[[次話へ進む&gt;あいつが来る/本編/第51話]]
[[戻る&gt;◆uSuCWXdK22さん-2]]
[[小説保管庫へ戻る&gt;小説保管庫]]    </description>
    <dc:date>2012-05-18T03:29:30+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www22.atwiki.jp/dora-eroparo/pages/439.html">
    <title>あいつが来る/本編/第49話</title>
    <link>http://www22.atwiki.jp/dora-eroparo/pages/439.html</link>
    <description>
      　　＊　　＊　　＊

「ガサ入れ？」

早朝の某警察署の廊下で、
佐藤美和子はすれ違った女性刑事に小さく声を掛けた。

「動画サイトに投稿したマル被が早速に引っ掛かりました。
これから引っ張ります」
「そう」

短い会話だった。
東都放送のプロデューサー以下が現在も留置所にいる猥褻映像放映事件。
それだけでも「終わっている」上に、既にその録画映像は各種動画サイトに投稿されており、
警視庁からも有名サイト運営には要請を出しているが、
一度そうなったものを以後完全予防するのは不可能と言うのが現実。

今美和子が淡々とすれ違ったハイテク捜査官達に出来るのは精々が鼬ごっこ。
しかも、サイトによっては投稿者が圧倒的ハイテンションなコメントにより　ネ申　待遇を受けており、
運営や警察が警戒強化してもゲリラ投下されるので、
映像のみならずコメント投稿者の教唆犯での摘発も検討していると美和子は聞いていた。

　＊　　＊　　＊

「強制解任ね」

探偵団と合流する前の通学路で哀がコナンに言った。

「ああ、新聞でも大きく出てるしな」

コナンが言う。現在の居候先である妃英理は、
全国紙はもちろんその仕事柄新聞雑誌大概のビジネスマスコミに目を通している。

「逮捕当初は会社の方でも茫然自失ってのが実際だったらしーけど、
あのテレビ放送が終わってた。
鈴木会長が接見した弁護士にも身に覚えがないの一点張りで頑として譲らないモンで、
関わってる全部の企業、団体が役員会、理事会を招集して役職の強制解任だ。
本人が辞職拒否してるから取締役ではあるけど、法的に言って株主総会までだな」
「長引くなら、株主から裁判所に強制解任の訴えが出てもおかしくないわね」

厳しい顔でコナンが言い、哀が続けたが、更に先がある事も二人は理解している。
日本、引いては世界的財閥の当主である鈴木史郎が引き起こしたとされる今回の事件。
東都放送での「放送事故」も含めて世界的大ニュースとして報道されている。

国家的な信用損失はもとより、鈴木財閥と言う企業体が被った損害は計り知れない。
財閥、代々の当主と言っても現代日本のトップ企業を一族で所有出来る筈が無い。
鈴木家とは直接関係の無い株主が大きな割合を占めており、
この何十年で株主権の実質的な意味が追い付いている以上、
とてつもない金額の民事訴訟に発展する事は避けられないだろう。

「呆気ないわね…」

哀が天を仰ぐ。どうやら探偵団が駆け寄って来た様だ。
思えば、彼ら彼女らはあの年で鈴木財閥とは随分と関わって来た。
中には異常すぎる経験のきっかけを作った事もあったが、
同年代では考えられない貴重な経験の数々を提供してきたのが鈴木財閥だった。
この、ぽかんとした落差は、これから響いて来るのだろうか。

　　＊　　＊　　＊

「で、どやった？知らぬ存ぜぬか、ま、せやろな…
ああ、分かってる、やっとくさかいああ」

宗返は電話を切り、又、別の電話を始めた。

「もしもし、私です。ええ、今夜はい、はいそうですええ…」

自分の事務所の社長室で平身低頭しているこの男、宗返仁分が一体何者かと言えば、
表看板は金融屋であり、早い話が企業舎弟だった。
電話を終え、宗返は来客用のソファーにどさっと座り込む。
切り札はある、大丈夫だと自分に言い聞かせる。

この焦燥感の原因ははっきりしている。
始まりは、伊西田銘柄に手を出して大火傷した事だった。
関西の裏社会でも上のクラスでの資金運用を任されている宗返は、
これまでも何度か伊西田関係の仕手に手を出して顔も繋いでいる。
だが、あの時は伊西田が直接持ち込んで来た話だった。

中堅機器メーカーのＡ社と海外資本との提携交渉が進み、
既に実務者調印がなされていると言う極秘文書のコピーを伊西田が宗返に持ち込み、
その話に乗る形で宗返はＡ社の株式購入に踏み切った。
だが、正式発表へのカウントダウンと思われた段階で事態が一変する。
宗返は、その辺の時の事を思い返していた。

　　＊　　＊　　＊

「ああ、伊西田さんか？」
「Ａ社の株、すぐに手放して下さい」

電話越しの伊西田の声は、緊迫したものだった。

「部長が刺された件か？」
「それに、公認会計士の自宅にマイト置かれた事件。
あれも一繋がりです。
今すぐ手放して損切りしないと儲けどころじゃなくなります」
「おい、ちょっと待て、一体どれだけ突っ込んで…」
「だから言うてるんです。今損切りかけないと最悪紙切れですよ。
ええ、けじめの事は後日話しつけますさかい…」

　　＊　　＊　　＊

「ああー、どうも」

東京都内、とあるクラブＶＩＰルームに足を踏み込んだ宗返に、
奥のソファーに掛けた男が手を上げて応じる。
つい先ほどまで同じ部屋にいた女性アイドルタレント三名は既に別ルートで退出したらしい。
宗返と先客の男は、取り敢えず応接セットを直してソファーに掛けて向かい合う。
宗返の向かいで携帯電話を操作していた男が、それを宗返に手渡す。
それを見た宗返が、自分の携帯電話を使った。

「こりゃあ、ばれてるって事だな」

携帯電話に映し出された有料インターネットジャーナルに目を通し、宗返が言う。
フリーだがアングラ経済関係の事件に就いてはなかなか強いジャーナリストのサイトだった。

「ええ。他にもフリーのジャーナリストが何人か動いています。
そこに週刊誌もくっついてますから、話の筋は完全に割れます。
………会、潰れますよ」

宗返の目の前の男は、関東でもそこそこの組の名前を挙げてあっさりと言った。
やっと三十歳と言った年配のこの男、表看板は司法書士だが、
企業の役員を口車で転がす術に長けており、
安値で発行させた株式を「真のスポンサー」である極道筋に買い取らせ、
それを高値で売り抜けさせて分け前に預かる様に無責任私案誘導する手法を得意手としている。

宗返も何度か儲けに預かっているが主に関東系の組織を金主としており、
株式に関するその方面の情報には通じている。
宗返から見ればいずれドツボにはまるだろうと言う若僧だが、
今は使い手のあるそつの無いエリート共生者だった。

「部長さんもそうだけど、監査法人の会計士にボムってのがまずかった。
金融庁が火ぃ吹いちゃって、キャリアのルートから人事交流のルートから、
とにかく一刻も早く上げろ、情報があるなら資金ルート完全遮断させるって、
警察検察から官邸ルートまで走り回ってますよ」
「そんな所だろうな」

宗返が苦笑して言う。宗返も関西の出先に出て来ているキャリア官僚の生態、
下半身事情に就いてもそれなりに情報を収集しており、
その気になれば使える官僚も少しは確保している。

「金融庁も直接監督してる監査法人使って随分と締め上げて来ましたからねぇ、
そこに楔を打ち込まれたら根本的にヤバくなる。
もちろん、反社ハンシャで旗振って来た検察庁警察庁その下の警視庁も、
言われなくても怒り狂って総動員です。
警視庁の本部組対の特捜隊に本部と所轄のＢ担当に大号令掛けて、
………会絡みの遊び場から取引先から、組対総出でありとあらゆる被害届かき集めてますよ」

「最近お得意の懲役二十三日か」
「だから、Ａ社もかなりぶっ叩かれる。お上に逆らったら完全に潰されるでしょうね」

宗返の目の前で司法書士の男はさらりと言った。

「利益供与の株取引、ここだけは絶対譲らない筈です。
そうしたら、経営陣の特別背任は免れない」
「しかも極道相手、連中の言う反社絡み、提携どころじゃなくなるか」

宗返が大きく嘆息し、ようやくバランタインに口を付ける。

「元々、辞めた前の会長の案件だったんですけどね」
「勇退、って事になってるが実質は詰め腹切らされたって事だな」

「ええ。中興の祖なんて言われていましたがいわゆる老害ですね。
時代感覚の欠如が放っておけない所までヤバくなってて、
しかも息子に禅譲しての院政なんて本気で夢見ちゃったモンですから。
監査法人の公認会計士の一人が社長とツウツウで、
銀座関係への支出を監査法人から正式に監査役に通告されるか
最大限配慮するから退職金で清算するかを迫られて辞表を書いたって聞いてます」

司法書士の男が小指を立てて言った。

「今時、古典的なエロジジィだ」
「その古典芸能でロクでもない置き土産置いて行ってくれたみたいですが」
「………会との腐れ縁か」

宗返の言葉に、目の前の司法書士は頷いた。

「会長が現役の時に別件のトラブルで街宣車出動されて、それで仲裁に入ったのが………会系の企業舎弟。
その後、会長側近による色々とトラブル処理や便宜供与があったみたいですが、
そっちの企業舎弟が仕切ってたベンチャー企業の増資で、
会長側近の常務が値段も決めて株式買い取りの合意書を書いた矢先の勇退劇でしたから」

「梯子外されたって事やな」

「常務にしたらそういう事になります。
Ａ社の新しい経営陣もこの取扱には困ったみたいですね。
中身を見たら暴落確実のボロ株をバブル値で買わせるって話ですから、
買い取り契約を取り消すためには常務を特別背任で刑事告訴する必要がある。
そうなったら会長の了承もゲロするでしょう。

辞めた会長も中興の祖って事で政財界でもなかなかの顔でしたから、
勇退って事で社内的にも社外的にも顔を立てましたが、刑事告訴となるとどんな反発があるか分からない。
それ以上に………会、特に窓口となった企業舎弟が株式買い取りを鉄板と見て資金繰りをしてたモンで、
それがポシャッた日には命が危なくなる」

「身につまされる話やなぁ」

お互いその筋の金の運用係。宗返はあえてのんびりした口調で言った。

「Ａ社の預金通帳残高の話はひとまずおくとして、
会長を特別背任で告訴して株式買い取りを拒否した場合、
Ａ社と………会と警察で社会的にも文字通りにも殺し合いになるだけで損する一方。

結局、前会長が使ってた特命係長にお呼びがかかって、
Ａ社から正式に特別背任事件として告訴状を提出するか、
今回だけＡ社側の見通しが甘かったと言う事で何食わぬ顔で株取引を済ませて以後の関係を断ち切るか。
裏の交際費関係で懲戒免職刑事告訴リーチかかってた係長から、
極めて微妙な表現でそういう意味の最後通告が行われたって事です」

「簡単に金蔓を手放したりはしないモンだがな」

「どっちも切羽詰まってたって事ですよ。
Ａ社側は今の経営陣が多少泥を被っても、前会長時代の事を暴露する事があれば暴露すればいい、
法的に粛々と対処すると言う立場だから………会は新経営陣には押しがきかない。
………会の側は、特別背任事件に発展したら一銭にもならない。
下手したら資金ショートで自分の命が危なくなる。

この裏交渉を暴露しても特命係長の一存って絵が出来てるのは確実。
今日び、カタギ相手にガラス割りの鉄砲玉撃ち込むだけでもコストは馬鹿にならない。
それなら、今回だけ手切れ金を受け取って資金調達の段取りをやり直した方がマシ、って結論です」
「それで、太いシノギ一つ泣く泣く手放した挙げ句に妙な暴露されたんだ、
まあ確かに爆弾の一つも投げたくなるわな」

「やりますか？」
「やらねぇよアホ臭い」

「そういう事です。私の聞いた話でもいきなりあそこまでやったのは組の本意じゃないですね。
精々がお子さんの学校の名前を言うとかいい所犬の首でも投げ込むか、色々とやり方あるでしょうに。
今日び、あそこまでやったら警察からどこまで追い込み掛けられるか、
実際そういう事になっちゃってますから、その辺は本職の皆さんが一番よく分かってる。
特に関東の組関係は…」
「ま、表立ってお上に楯突くってのは嫌がるな、利口な土地柄って奴だ」

あくまで人なつっこい口調の若僧司法書士の前で、宗返もロックで喉を潤す。

「しかし、伊西田さん、大丈夫ですかね」

グラスの氷を揺らして司法書士の男が言う。

「その伊西田さんのネタで、こっちでもかなりの大火傷が聞こえて来てますよ。
東京に出て来てる西の組の枝、その中でもかなり太い所が大損してますね。
それがまとめてケジメ取りに行ったらちょっとまずい事になるんじゃないかってレベルで」

　　＊　　＊　　＊

「今回は本当に申し訳ない」

京都市内のホテルの一室で、伊西田は土下座を決めていた。

「まずはこれを」

伊西田が、宗返に紙袋を差し出した。

「一億、まずはお納め下さい」

宗返は、袋の口を指で弄び、伊西田を見据える。
本来、株価が跳ね上がる筈の提携話は、一連の摘発を受けて契約書通りにあえなくご破算。
何しろ、首脳陣が特別背任容疑その他で摘発された上に、
その内容が暴力団への未だに続く資金提供。
これが一方的契約破棄の要件になる事は、
今回の外資系企業との提携に当たっては契約書に明記されている事だった。

堅いと見られていた大勝負のまさかの暴落だけに、
株価の下落に借り入れた「早い金」の利息諸々を併せると、宗返の損失は三億に達している。
既に、何日のスパンでの資金繰り次第では首筋が薄ら寒くなる。
だが、この頃宗返の所に聞こえて来ている情報では、
これはまだいい方で、更に莫大な損失を出してる裏の大手筋がいるとの話も聞こえて来ている。

伊西田は既に裏社会での資金運用にどっぷり浸かっている。
それがこの規模で大穴を空けた場合、仮に宗返一人だけでもそれを踏み倒せば命が危なくなる。

「これはあくまで迷惑料。損失の方の話、構いませんか」
「と言うかさっさとしろ」

とぼけた伊西田に宗返が押し殺した口調で言うと、伊西田が携帯電話を使う。
程なく、スーツ姿の初老の男が、
スーツ姿のボディーガードと思しき男たちを連れて二人のいるリビングに姿を現した。

「私、こういう者です」

初老の男が宗返に名刺を差し出す。
取り敢えず、その男が弁護士バッヂを付けている事だけは確かだった。

「こちらの矢麻岸先生から、現金三億と預手を十億、借りていただきたい」

伊西田の言葉に合わせて、ボディーガードが持参したケースを開く。
確かに、目算で現金三億とメガバンクの預金小切手が十億円分だ。

「預手の名義こそ別の会社になりますが、
先生はインダスタル・チキチキ・リテイリングの裏顧問を勤めておられます」

蛇の道は蛇、インダスタル・チキチキ・リテイリングは学生社長のベンチャーだったが、
現在では未公開株詐欺で荒稼ぎしている、と言うのが実態だと宗返は聞いている。
この会社ならその程度の日銭は動かしても不思議ではない。

「そして、その中から十億円をこちらに回していただきたい。
それを十三億にしてお返しする事を約束します」

伊西田の言葉を聞き、宗返が喉で笑った。

「おい、それはつまり、博打の借りは博打で返せ、そういう事か？」
「ええ、そういう事です」

伊西田の現状を普通に考えるなら、
宗返に借金を被せて今すぐの現金を握ってドロン、それ以外を考える方が難しい。

「その約束、裏書きする人間がいるとでも言うのか？」
「もちろんですとも。そうでなければこんな話持って来たりしませんよ」

宗返の、重い凄みが滲む言葉に、伊西田はむしろ明るいぐらいの口調で応じる。
確かに、こういう憎めない所があるからここまで伸びた男なのだが、時と場合によりけりだ。
これはハッタリなのかなんなのか。

「只、今すぐここでと言う訳にはいきませんので、まずはこちらの取引を済ませていただけませんか？」

とてつもなく怪しい伊西田の言葉だったが、
当面の条件を聞いた限りでは悪い話ではなかった。
契約上、貸し手はイン社のダミー会社とされる会社で、矢麻岸弁護士はその代理人。
少なくとも通常の契約に必要な証明、書類は揃っている。
状況的に、宗返の背後関係を考えると、ここで妙な仕掛けをしたら矢麻岸やイン社、
そして紹介者である伊西田の身が危ない事はそれぞれ理解しているだろう。

借用証の上では、弁済期限は三日で無利子融資。
ここまでを借用証とした上で裏の念書を交わして、その念書では、
念書に書かれた条件の個人保証つき約束手形額面十三億三千万円を弁済期限までに宗返が用意するならば、
その手形を十三億円で買い取る事を約束するものとされていた。

宗返は、まずは矢麻岸との契約を交わし、それをもって矢麻岸一派はその場を辞去する。
その後、宗返が信頼出来る部下に借り入れた現金を引き取らせた後で、
伊西田は携帯電話での連絡を取った。
電話の後で、伊西田と宗返はそれぞれのボディーガードと共に同じホテルのスイートに移動する。
途中、伊西田は宗返にＩＣレコーダーを差し出した。

「差し上げます。この先は非常に微妙な話になります。
我々が保険を掛けておいた方がいい」

伊西田の真面目な口調に、宗返も頷いて渡された録音機を操作した。

「こりゃあ…」

スイートに入った宗返は、思わず笑い出しそうになった。
何とも芝居がかっている。

「この際、ざっくりといきましょう」

伊西田の仕切りで伊西田と宗返もソファーに掛ける。
そして、とある国家的プロジェクトの再稼働の説明が伊西田の口から為された。

「理由は絶対に言えませんが、近々総理が代わります。
そのために党内選挙が行われます」

要は、実弾として莫大な現金が必要であり、
そのために、伊西田がかき集めてロンダリングした現金を目の前にいる二人の政治家に提供する。
その代わり、二人の政治家がプロジェクトのインサイダー情報で伊西田に巨額の利益をもたらし、
その利益をもって伊西田は宗返から借り入れた現金を弁済する。
そういう、昔からよくある絵図だった。

そして、宗返が了承するなら、伊西田が額面十三億円の会社名義の手形を担保として宗返に預け、
手形には伊西田と、目の前にいる二人の政治家。
与党に隠然たる勢力を保つ元官房長官と若手の論客として知られる、
プロジェクトの直接のインサイダーと見られる現職の某省副大臣。
この二人が保証人としてサインすると言う事だった。

確かに、話の筋は通っている。
と言うより、筋が通りすぎていてむしろ警戒すべきレベルだと、宗返自身は勘を働かせていた。
何しろ単純明快すぎる上にどうにも政治家としての無防備さが鼻につく。
だが、その一方で、今の宗返の立場では返事が限られている事も又事実だった。

株取引の失敗、損切りの直後、
伊西田の紹介として九州の建設業者の会長が宗返の元に訪れていた。
会長は、伊西田には恩がある、借入条件を呑むなら幾らでも融通すると言って、
ダミー会社の預金を担保にした莫大な金額の預金小切手を持参していた。
借入条件も裏の利息としては実に有り難いレベルの条件であり、
結論として、宗返は厚意に甘える事にした、と、言うか、
やはりこの時点で他の選択は困難だった。

Ａ社の株式売買のために組関係から相当額の借入を受けており、それが利益どころか大損で終わった。
実際問題として調達も弁済期限も「早い金」である組関係の高利息の借入を弁済する宛は厳しく、
債権者が債権者だけに踏み倒したら命に関わる。
この条件での借入ならば、楽観すればその後の資金繰りで再起も不可能ではない。
そう考えて会長からの借入を受けたものの、企業舎弟にそうそう太いシノギがあるご時世ではない。
株価の下落から裏の利息から何から、三億円余りの弁済を必要として
じりじりとリミットが迫っていた中での今回の政界融資と言う事だ。

宗返が借入を受けた九州の会長は、形の上ではカタギであり地元では有力財界人だが、
炭坑上がりで荒っぽい九州極道と長年渡り合い、盆での武勇伝でも知られた古強者。
地元政財界とその筋との間に立って調整の出来る顔役としても知られており、
関西でもそれなりの組をバックにしている宗返でも無理を通せる相手ではない。

会長は九州でも武闘派と言うより過激派で知られる組関係の大物とも懇意にしており、
古くからの恩義と実利の両方からして会長に事あらば直ちにチャカ呑んで動き出すと思っていい。
筋を通して組関係が仲裁するならケツモチの組が九州からの借金を立て替えるのが筋であり、
そもそも、逆に組からの当座の借入がなくなった以上、
ケツモチでも戦争でもそこまでして保護をする価値があるかと言う話にもなる。
まずは、矢麻岸からの借入で九州ルートの借金を早急に片付ける必要があった。

「確かな話なんですかね？」

宗返が、控えている政治家二人に視線を向けて言った。

「伊西田君の説明の通りだ、どうか、助けていただきたい」

元官房長官がテーブルに手をつき、頭を下げる。

「この通り、お願いします」

副大臣がそれに続いた。

　　＊　　＊　　＊

取引は成立した。
余り詳細な証文はこの場合むしろ危険であるため、
簡単な保証契約つき借用証を書いた上で、
伊西田の会社が振り出した手形に伊西田と政治家二人がサインする。
特にこの二人の政治家の地位を考えるならそれで十分だった。

加えて、その場で写真撮影を行い、インスタント写真の裏に政治家が念書を書く。
こういう形式での契約となり、宗返が矢麻岸から借り入れた預金小切手は伊西田の手に渡った。
翌日には早々に矢麻岸が訪ねて来たので、
宗返は約束通り矢麻岸に手形を買い取らせて三日期限の借金は終わらせる。
その一方で、矢麻岸からの借金で手元に残った現金三億円を九州ルートの借金返済に充てた。
それでも、先の見込みがあるだけ借金も気が楽だ、と、思っていた。
その矢先の伊西田の死だった。
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    <item rdf:about="http://www22.atwiki.jp/dora-eroparo/pages/263.html">
    <title>◆uSuCWXdK22さん-2</title>
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    <description>
      *◆uSuCWXdK22さんの投稿作品　ページ2

**長編小説

***“あいつが来る”(名探偵コナンとのコラボ作品)

-[[あいつが来る/プロローグ&gt;あいつが来る/プロローグ]]

-[[あいつが来る/第1話「帝丹高校占拠事件」&gt;あいつが来る/第1話]]

-[[あいつが来る/第2話&gt;あいつが来る/第2話]]

-[[あいつが来る/第3話&gt;あいつが来る/第3話]]

-[[あいつが来る/第4話&gt;あいつが来る/第4話]]

-[[あいつが来る/第5話&gt;あいつが来る/第5話]]

-[[あいつが来る/本編/第01話「東都環状線空手美少女上級生集団凌辱事件」&gt;あいつが来る/本編/第01話]]

-[[あいつが来る/本編/第02話&gt;あいつが来る/本編/第02話]]

-[[あいつが来る/本編/第03話&gt;あいつが来る/本編/第03話]]

-[[あいつが来る/本編/第04話「最悪にして最悪“逃げ三矢”見参」&gt;あいつが来る/本編/第04話]]

-[[あいつが来る/本編/第05話&gt;あいつが来る/本編/第05話]]

-[[あいつが来る/本編/第06話&gt;あいつが来る/本編/第06話]]

-[[あいつが来る/本編/第07話「ＫＡＺＵＭＩ夜稽古」&gt;あいつが来る/本編/第07話]]

-[[あいつが来る/本編/第08話「ＫＡＺＵＭＩ放課後」&gt;あいつが来る/本編/第08話]]

-[[あいつが来る/本編/第09話「ＫＡＺＵＭＩと夜稽古」&gt;あいつが来る/本編/第09話]]

-[[あいつが来る/本編/第10話「制服と白衣　病室の惨事　ＮＩＮＡ」&gt;あいつが来る/本編/第10話]]

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    <item rdf:about="http://www22.atwiki.jp/dora-eroparo/pages/19.html">
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-[[のびたの目覚め 序章]]
-[[のびたの目覚め 第1話]]
-[[のびたの目覚め 第2話]]
-[[のびたの目覚め 第3話]]


&amp;color(red){名無しさん達}
-[[出だしはいつもこんな感じ（名無し60さん）&gt;名無し60さん]]
-[[無題（名無し917さん）&gt;名無し917さん]]
-[[タケコプター（名無し29さん） &gt;名無し29さん]]
-[[無題（名無し89さん） &gt;名無し89さん]]
-[[無題（名無し477さん）&gt;名無し477さん]]
-[[スレ違いっぽいＳＳ（名無し832さん）&gt;名無し832さん]]
-[[名無しnzXtoArZさん&gt;名無し[nzXtoArZ]さん]]
-[[名無しkHUTr5I6さん&gt;名無し[kHUTr5I6]さん]]
-[[名無しtvpUrmOrさん&gt;名無し[tvpUrmOr]さん]]
-[[無題（名無し894さん） &gt;名無し894さん]]
-[[フワフワ銃でいたずらを（名無し185さん） &gt;名無し185さん]]
-[[未来アマゾン(名無し190さん)&gt;未来アマゾン]]
-[[未来アマゾン&gt;未来アマゾン第2話]]
-[[無題(名無し161さん)&gt;名無し161さん]]


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[[戻る&gt;小説保管庫]]    </description>
    <dc:date>2012-05-12T04:18:26+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="http://www22.atwiki.jp/dora-eroparo/pages/372.html">
    <title>◆uSuCWXdK22さん-6</title>
    <link>http://www22.atwiki.jp/dora-eroparo/pages/372.html</link>
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      *◆uSuCWXdK22さんの投稿作品　ページ6

**長編小説

***J･S･KYONの休息(涼宮ハルヒシリーズのコラボ作品)

-[[J･S･KYONの休息]]    </description>
    <dc:date>2012-05-12T04:14:45+09:00</dc:date>
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    <title>J･S･KYONの休息</title>
    <link>http://www22.atwiki.jp/dora-eroparo/pages/438.html</link>
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      -[[解説&amp;J･S･KYONの休息/第1話&gt;J･S･KYONの休息/第1話]]

-[[J･S･KYONの休息/第2話「情報統合思念体に関するキ○ヤシ的解説」&gt;J･S･KYONの休息/第2話]]

-[[J･S･KYONの休息/第3話「地球の人間になった放課後」&gt;J･S･KYONの休息/第3話]]

-[[J･S･KYONの休息/第4話「朝比奈さんと一緒・ハンバーグ」&gt;J･S･KYONの休息/第4話]]

-[[J･S･KYONの休息/第5話「朝比奈さんと一緒・Ｗ」&gt;J･S･KYONの休息/第5話]]

-[[J･S･KYONの休息/第6話「朝比奈さんと一緒・一泊二日」&gt;J･S･KYONの休息/第6話]]

-[[J･S･KYONの休息/第7話「ある日の団員活動」&gt;J･S･KYONの休息/第7話]]

-[[J･S･KYONの休息/第8話「ハルヒ・撃沈」&gt;J･S･KYONの休息/第8話]]

-[[J･S･KYONの休息/第9話「ハルヒ割愛カレーの夜」&gt;J･S･KYONの休息/第9話]]

-[[J･S･KYONの休息/第10話「体育教師Ｍの用具室・激写！Ｓ．Ｏ．Ｓスク水　の二本をお送りいたします」&gt;J･S･KYONの休息/第10話]]

-[[J･S･KYONの休息/第11話「生徒会室の黄昏」&gt;J･S･KYONの休息/第11話]]

-[[J･S･KYONの休息/第12話「流行のガールズ・バンドでカラオケを１」&gt;J･S･KYONの休息/第12話]]

-[[J･S･KYONの休息/第13話「流行のガールズ・バンドでカラオケを２」&gt;J･S･KYONの休息/第13話]]

-[[J･S･KYONの休息/第14話「三つ指ついてお兄さん、と　毛はえ薬発至高なる最終形態」&gt;J･S･KYONの休息/第14話]]

-[[J･S･KYONの休息/最終刊a1「勉強部屋の最強パートナー」&gt;J･S･KYONの休息/最終刊a1]]

-[[J･S･KYONの休息/最終刊b1「配線ミニハウス」&gt;J･S･KYONの休息/最終刊b1]]

-[[J･S･KYONの休息/最終刊b2「ご都合クローズドな無人島製造法」&gt;J･S･KYONの休息/最終刊b2]]

-[[J･S･KYONの休息/最終刊c1「無人島幻夢・ｏｎｅ」&gt;J･S･KYONの休息/最終刊c1]]

-[[J･S･KYONの休息/最終刊c2「無人島幻夢・ｔｗｏ」&gt;J･S･KYONの休息/最終刊c2]]

-[[J･S･KYONの休息/最終刊c3「無人島幻夢・ｔｈｒｅｅ」&gt;J･S･KYONの休息/最終刊c3]]

-[[J･S･KYONの休息/最終刊c4「無人島幻夢・ｆｏｕｒ」&gt;J･S･KYONの休息/最終刊c4]]

-[[J･S･KYONの休息/最終刊c5「無人島幻夢・ｆｉｖｅ」&gt;J･S･KYONの休息/最終刊c5]]

-[[J･S･KYONの休息/最終刊c6「無人島幻夢・ｓｉｘ」&gt;J･S･KYONの休息/最終刊c6]]

-[[J･S･KYONの休息/最終刊c7「無人島幻夢・ｓｅｖｅｎ」&gt;J･S･KYONの休息/最終刊c7]]

-[[J･S･KYONの休息/最終刊c8「無人島幻夢・ｅｉｇｈｔ」&gt;J･S･KYONの休息/最終刊c8]]

-[[J･S･KYONの休息/最終刊d1「飛び出そう船室を・新たな撮影会へと」&gt;J･S･KYONの休息/最終刊d1]]

-[[J･S･KYONの休息/最終刊d2「ホテルの一泊ネギたまだらけ」&gt;J･S･KYONの休息/最終刊d2]]

-[[J･S･KYONの休息/最終刊d3「ＳＯＳ団写真集－ザ・ボス＆大盛りマスコット編　純情可憐文学少女編は未定に就き失礼」&gt;J･S･KYONの休息/最終刊d3]]

-[[J･S･KYONの休息/最終刊d4「闖入者の教室」&gt;J･S･KYONの休息/最終刊d4]]

-[[J･S･KYONの休息/最終刊e1「ＥＮＯＺプロモ始めます」&gt;J･S･KYONの休息/最終刊e1]]

-[[J･S･KYONの休息/最終刊e2「プロモ撮影の午前」&gt;J･S･KYONの休息/最終刊e2]]

-[[J･S･KYONの休息/最終刊e3「プロモ撮影の午後」&gt;J･S･KYONの休息/最終刊e3]]

-[[J･S･KYONの休息/最終刊e4「覚醒」&gt;J･S･KYONの休息/最終刊e4]]

-[[J･S･KYONの休息/最終刊f1「勢揃い焼肉体育館」&gt;J･S･KYONの休息/最終刊f1]]

-[[J･S･KYONの休息/最終刊f2「美女美少女勢揃い焼肉大会の後にエロパロ的に相応しい事前回からとっくに始まってます」&gt;J･S･KYONの休息/最終刊f2]]

-[[J･S･KYONの休息/最終刊f3「祭りの後は通学バスで肉弾ピンボール」&gt;J･S･KYONの休息/最終刊f3]]

-[[J･S･KYONの休息/最終刊g1「朝のお散歩なのね」&gt;J･S･KYONの休息/最終刊g1]]

-[[J･S･KYONの休息/最終刊g2「英語の先生なのね」&gt;J･S･KYONの休息/最終刊g2]]

-[[J･S･KYONの休息/最終刊g3「次はグラウンドで体育なのね」&gt;J･S･KYONの休息/最終刊g3]]

-[[J･S･KYONの休息/最終刊g4「跳ばない走り高跳びなのね」&gt;J･S･KYONの休息/最終刊g4]]

-[[J･S･KYONの休息/最終刊g5「保健室なのね」&gt;J･S･KYONの休息/最終刊g5]]

-[[J･S･KYONの休息/最終章1&gt;J･S･KYONの休息/最終章1]]

-[[J･S･KYONの休息/最終章2&gt;J･S･KYONの休息/最終章2]]

-[[J･S･KYONの休息/最終章3&gt;J･S･KYONの休息/最終章3]]

-[[最終話&gt;J･S･KYONの休息/最終話]]    </description>
    <dc:date>2012-05-12T04:14:04+09:00</dc:date>
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