ドラ○もんの道具を悪用してエロ小説 まとめWiki

「J・S・KYONの休息/第1話」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

J・S・KYONの休息/第1話」の最新版変更点

追加された行はこの色になります。

削除された行はこの色になります。

 「涼宮ハルヒ」シリーズとのクロスです。
 キョンのキャラが爽やかにぶっ壊れています。
 原作との深い考証考察は鬼門です。
 萌えキャラのクロスなエロをかるーくお楽しみを。
 でも、エロに辿り着くまで時間がかかってます
 では、スタートです。
 
   *  *  *
 
 「あーあ、変わり映えしないわねー」
 
 公式には部員一名の文芸部にして現状は不法占拠非公認団体SOS団。
 その部室の中に「団長」の文字を刻み、偉そうにそびえ立つ三角錐。
 そんな机の前で、椅子の背もたれに体重を預けたハルヒがだるい声を上げていた。
 
 日増しに強まる冷え込みにも関わらずと言うべきか或いはそのために発散先が狭まっていると言う事か、
 相も変わらぬ熱情を持て余した声だ。声は大きいが、嫌味と言うほど嫌味には聞こえない。
 これは俺が慣れただけなのかも知れんが、この声のトーンからして爆発する日は遠くないだろう。
 また、何やらとんでもなく突拍子もなく迷惑千万な思いつきで。
 
 俺が視線を上げると、相変わらずのニヤケ面がふっと笑みを浮かべ、将棋盤にパチンと一手。
 ハルヒが爆発するのが早いか、「機関」が何かガス抜きのイベントを用意してくれるのが早いか。
 後者であったとしても、それでも無事に済まないのがハルヒクオリティ。
 その辺の事は俺もいい加減学習してきた訳だ。
 
 「どうぞ」
 「ありがとうございます」
 
 差し出された何の変哲もない、限りなく幽霊に近い部室備品に相応しいレベルの煎茶だったとしても、
 マイエンジェル朝比奈さんなのだからこれは即ち玉露にも勝る甘露に疑い無し。頬が緩む緩む。
 
 「なーんか、不思議な事起きないかしらねー、
 謎のハイテクロボットが未来から落ちて来るとかー、裏山辺りに」
 
 目の前に差し出されたセクシーメイド朝比奈さんの白く柔らかな手がピクリと震えを帯びた。
 見間違いではない筈だ。
 俺がちょっと顔を上げると、古泉は相変わらず無言の「やれやれ」な爽やかスマイル。
 長く見るモンじゃない。だって、朝比奈さんのはにかみサイコーでございます。
 
 部屋の隅から、パタンと本が閉じる音が聞こえた。
 
 「んー、今日は解散!」
 
 団長席でうーんと伸びをする涼宮ハルヒ団長様の脇で、
 一人静かにパイプ椅子に掛けた長門有希が先ほどいい音を立てたハードカバーを膝に乗せていた。
 
   *  *  *
 
 世界を大いに盛り上げる涼宮ハルヒの団のメンバーと分かれ、校門を出た俺は自転車を飛ばしていた。
 どこに?裏山にだ。
 そもそも、裏山なんてモンが北高周辺にあったモンか?
 いや、ある。確かにある。あるのだからあるとしか言い様がない。
 
 自転車で行ける所まで行って、徒歩で山道に踏み込む。
 勢いで来ちまったはいいが、フィトンチットの補給に満足してとっとと帰って、
 なんぞと考えていると聞こえて来たりするんだ、悲鳴って奴が。
 
 それは人の悲鳴。何やらドラ声っぽくも聞こえた。
 市街地近くの割には、この緑豊か指数はなかなかに捨てたモンじゃない。
 いくら市街地の裏山だと言っても、団活後なのだからいい加減真っ暗になる。
 背中に嫌な汗を覚えながらも、気が付いた時にはそちらに走っていた。なんでだ、俺?
 
   *  *  *
 
 「のおっ!?」
 
 カサカサッと言う音に思わず尻から茂みに突っ込んでしまったが、
 別の茂みから何か小さな動物が走り抜けただけの事だった。
 これだけ緑豊かな裏山であればウサギでもタヌキでもネズミでもいたって一向に構わない。
 そういや最近はこの辺で猪がなんたら、やっぱりヤバクないか俺?
 
 「のおっ!?」
 
 カサカサッと言う音に思わずのけ反ってしまったが、
 古泉のニヤケ面がぬっと姿を現しただけの事だった。
 
 「おやおや」
 「おお、で、未来ロボットの残骸でも見付かったのか?」
 「残骸は見付かっていませんが」
 
 おいおい。続きがあるのか?
 古泉が指した辺りには、丁度洗面器を思わせるぐらいの地面の窪みが見えた。
 
 「動物の足跡、と言うのは些か無理がありますね。
 何か、丸く重いものが落下して撤去された。そんな感じです」
 「それが未来から来たロボットだと?」
 
 至って真面目に語る古泉は、俺の言葉に相変わらずの曖昧な笑みを返して来やがる。
 ああ、分かってる。超能力者に未来人に宇宙アンドロイドが側にいる神様のお告げだ。
 今さら未来ロボットの一つや二つ。
 
 「しかし、すっかり陽も落ちて来ましたね。
 裏山と言えどこれ以上ここにいたら遭難してしまいそうです」
 「ああ、そうだな」
 
   *  *  *
 
 「で、なんだこりゃ?」
 
 夕飯の後、俺は口に出して自らに問いかけていた。
 そんな俺が摘んでぶら下げているのは薄汚い白い布の袋。
 記憶を辿るならば、茂みに突っ込んだ時。
 あの時、手に触れたこの袋をポケットに突っ込んでそのままにしていたらしい。
 ああ、なけなしの公共心を刺激するでっかいゴミとでも思ってたんだろうよ。
 
 取りあえず、超能力者的か未来人的か宇宙人的か知らないが、その次元の話である事は、
 この袋に腕を突っ込めばどんなセメントな脳味噌でも理解出来る事だ。
 逆さにして振って見る。トランシーバーの様な道具が落ちてきた。
 
 他にも、逆さに振ったり腕を突っ込んで掴んだり。
 その度に、得体の知れない機械やら薬瓶やら鍋やらカマやらが際限なく、
 明らかにこの袋をゲートにした異次元空間の向こう側からうじゃうじゃと飛び出して来る。
 待て待て待て、願望実現能力者涼宮ハルヒ大明神様は裏山に未来ロボットだと言った。
 
 科学とか物理とか、今までの俺の想定がいかに当てにならないものか、
 その辺は高校入学以来嫌って程思い知らされた。
 そして今ここに、不思議としか表現出来ない袋がある。from裏山で。
 その辺の事を安直に直列させるなら、この袋は未来的存在が落として行ったもの。
 
 「じゃあ何か?このトランシーバーは未来との交信機かなんかか?
 あーあー、朝比奈さん朝比奈さん応答してくださーい、私はここにいまーすっ」
 
 アホらしい。とにかく只の無線機であっても繋がったらヤバイのでスイッチは入れていない。
 明らかに異次元レベルで危ない機械ならなおさらだ。余計な事に巻き込まれる前に放り出すのみ。
 
   *  *  *
 
 「シャキッとしなさいよキョン!」
 
 翌朝、バシーンと効果音が聞こえそうで聴覚的にもそれに近い音を発生させながら、
 ハルヒの平手が俺の背中を急襲した。
 
 だと思った時には、黄色いカチューシャをなびかせた中途半端な黒髪は、
 俺のいる北高玄関から廊下へとふわりと姿を消している。
 ああ、実際にな、寝不足と言うか寝過ぎと言うか。
 数々の不思議体験の免疫のお陰で、寸手の所で青い鳥を放り出さずに済んだと言うものだ。
 
 話せば長い手順を踏んで、俺が何を手に入れたのか、
 十分の一ぐらいは把握出来たのかと言う頃には、雀が鳴き始めていた。
 だから、手始めに「ウルトラストップウォッチ」のスイッチを押してベッドに入ったのだが、
 俺以外の全てが空中浮遊に無弾力の感触はいわく言い難い。
 そういう訳で、実際の睡眠時間は俺自身、把握していない。
 
   *  *  *
 
 「あーーーーーーれーーーーーーーー」
 「うらーっwww良いではないか良いではないかwwwww」
 
 睡眠時間の失調と持ちつけないトンデモパワーがいい具合に俺の脳味噌からタガを外したのだろう。
 それぐらいの言い訳はさせてくれ。
 
 気が付いた時には、旧校舎の廊下はしんと静まり返っていた。
 文芸部室の年代物のドアノブを回す。時間が止まっていても単純な連結機械であれば問題ない。
 イザとなれば、「ウルトラストップウォッチ」で触れてやれば時間停止は解除される。
 
 目の当たりにするのは久しぶりにしてガン見するのは当然初めての事だが、
 思った通り、部室ではハルヒが朝比奈さんに狼藉の真っ最中。
 その片隅で、椅子に掛けた長門がハードカバーに視線を落としている。
 メインディッシュの前に、何となく長門に引き寄せられる。
 
 色白の頬、冷たい瞳、整った顔立ち。
 こうして見ると、本当にお人形さんみたいだ。
 いよいよメインディッシュ、朝比奈さん、すんません俺の煩悩は限界です。
 
 必死の抵抗でしわしわに折れ曲がり、縮んだ分体に張り付いた制服。
 こうなると、時間の停止で静止している分、かえってその中を見る事が難しい。
 しかし、これが小悪魔って言うんだな。いい顔してるぜハルヒ。
 
 部室を出た俺は、壁に背中を預けて座り込みながらふーっとわざとらしく息を吐く。
 そして、ポケットの「ウルトラストップウォッチ」のスイッチを押す。
 大きく吸って、吐いて、吸って、吐いて、吸って、吐いて。
 そろそろだろう。
 
 「はーい、いいわよーっ!」
 
 今まさにスイッチを押そうとしたその瞬間、部室の中から脳天気な団長様のお許しの言葉。
 
 「どーお?いいでしょー、どっから見てもこれ以上ない可憐な町娘。
 悪代官も御家老様もイチコロよーっ♪」
 
 ああ、無駄に何でも出来る万能選手な団長様だ、
 「ウルトラストップウォッチ」の隙をも与えぬ着付けの手際は褒めてとらそう。
 だがなハルヒよ、どの時代考証をとって見てもだ、
 太股バーン谷間ドーンな藤色の振り袖の町娘ってのはNGだと思うぞ。
 正直、たまりません。
 
   *  *  *
 
 約二十四時間後、制服姿の朝比奈さんににっこりと微笑みを向けられた俺と古泉は、
 心得た具合に部室を退去する。分かっていますよと言う憎たらしいスマイルは隣の野郎の専任でいいだろう。
 
 「便所」
 
 ぼそっと呟いた俺は、そのまま男子トイレの個室に直行する。
 取り出したるは「予定メモ帳」。
 おおよそ一晩、悶々とさせてもらった。
 無理なものは無理だって分かり切ってる事なら、割り切るのは楽なモンさ。
 
 だが、今はそうじゃない。
 唐変木な力が俺の手の中にある。その事は昨日つくづくと実感した。
 もう一歩踏み出せば妄想では終わらなくなる。しかも完全犯罪。
 諦めて済ませるのはもったいなさ過ぎる。ああそうさ負けたんだよ俺は。
 
 「俺が」
 「」と・に
 「部室で」
 「朝比奈さんの生乳を目の当たりにする」
 
 このメモ帳の威力も、当たり障りのない所で幾つか実験済みだ。
-最期の空欄に、「三分後」と書き込んで便所を出た。
+最後の空欄に、「三分後」と書き込んで便所を出た。
 一番考えられるパターンとしては、ハルヒの暴虐に耐えかね、着替え中にも関わらず部室を飛び出して…
 そうであるならば、目に焼き付けると同時にダッシュで撤収しなければならない。ハルヒの鉄拳よりも早く。
 
 「いいですよぉー」
 
 可愛らしいみくるボイスがドアの向こうから聞こえて来た。
 
 「おや、どうしましたか?」
 
 さぞかし間抜けな面で座り込んでいたであろう俺の肩をぽんと叩きながら、ニヤケ面がドアの向こうへと。
 部室では、朝比奈さんが見慣れたメイド服でお茶を入れている。
 確かに、ハルヒが今まで以上に、眼帯ビキニでもおっぱじめない限り、
 メイドレベルなら今やいそいそと着替えているのが現・朝比奈さん。
 それがボタンオープン谷間半開であっても、正直たまりません。
 だとすると、やっぱりここまで偶然と妄想が続き過ぎたと言う事か。
 
 「やっぽーっ、やあやあ皆の衆っ、元気かいーっ!?」
 
 多分、あなたよりは元気ではない。
 それで、その大事そうに抱えてるボウルはなんでしょか?
 
 「調理実習みくる謹製せいにゅうヨーグルトにょろー、
 発酵終わったからみんなで食べるっさーっ♪」
 
 ジャスト三分予定メモ帳に狂い無し。
 
   *  *  *
 
 翌日放課後、ふと、廊下が無人である事に気が付いた俺は、
 その空虚なる心の隙間に何かがするりと入り込んだ事を知る。
 書きかけの「予定メモ帳」を取り出す。
 
 「俺が」
 「」と・に
 「廊下で」
 「朝比奈さんの丸出しの乳房を目の当たりにする」
 
 空欄に「一分後」と書き込む。
 これが当たりだったら、本物だ。
 
 「あ、キョンくん♪」
 「ああ、朝比奈さん」
 
 ああ、通りがかりの朝比奈さん。お手々振り振り天使の笑顔。己の何と醜い。
 次の瞬間、確かに見た、筈だ。
 書いた事以外の設定には無頓着なのだろう。この威力でそこまで求めるのはバチが当たる。
 
 そう、例えば次の瞬間そこに誰が通りかかるとか。
 次の瞬間、ぷるーんと特盛りミルクプリンイチゴ小豆は、ふわりと翻る緑の黒髪へと変化していた。
 嗚呼、これが怒髪と言う奴ですね。
 
 「きみ、君っ!大丈夫かいっ!?」
 「はうううーっ、大丈夫ですかーっ!?」
 
 後で聞いた話によると、
 ここで献身的な介抱を受けていたのはダクダク鼻血ダダ漏れでぶっ倒れていた俺ではなく、
 セーラー服全開引き裂きオープンピンクのブラ手掴みで
 背後から朝比奈さんに縋り付き頽れた過剰ダイエット少女だったそうな。
 
   *  *  *
 
 「メモリーディスク」で後始末をしておいたからいい様なものの、
 やっぱり正面対決は無茶と言うものだ。
 ついでに俺の記憶ディスクも閲覧したが、ショックなのか肝心の所がボケ画像で使い物にならない。
 本当に偶然だったとしても、それがハルヒにねじ曲がって伝わった時点で文字通り、消される。
 翌日の放課後ドアの向こうの衣擦れを聞きながら一人男子便所へと移動した。
 
 「Go」
 
 「スパイセット」のモニター設置に友人も兄弟も無い様な便所の個室と言うのも何だが、
 ズボンを下ろしても不自然ではない上にトイレットペーパーの残量も十分に確認した。
 夜間の内にガラクタに混ぜておいた「スパイセット」の眼が、今まさにふわふわと飛び立つ。
 
 おおーっ、相変わらず美しい御髪、
 その隙間からチラッと見えてるのは本日はレモンイエローですかマイエンジェル。
 ストラップだけでもお腹いっぱいですけど、前に回らせていただきますですよ…
 
 モニターの中で、長門の視線がチラッと本から外れた。
 モニターが真っ黒になった。何を押しても映らない。
 くっ、異空間抗争磁場への侵入は限界、と言う事か。
 で、あれば…
 
 個室には急遽、「スパイセット」に代わって「偵察衛星」のモニターが設置された。
 どんどん縮尺が変わっていく、屋根が透ける。お、長門、長門が天井を見ている、っておい…
 モニターに白い嵐が吹き荒れる。
 
 「くぉらぁーっバカキョーンッ!いつまで踏ん張ってんのよっ!?
 SOS団雑用係に便所飯なんて許されないんだからねーっ!!」
 
 マジで男子トイレに踏み込んでドアをブチ壊すぐらいやるだろうなあいつなら。
 一応手を洗ってトイレを出ると、意味不明な笑みを浮かべた副団長の隣で、
 団長様が両手を腰に当てて口をとがらせている。
 
 「あっ!」
 
 かくて、ズンズンと先を進んでいた筈のハルヒが、足を止めて廊下の窓に顔を向けた。
 
 「流れ星…流星群ですか。珍しいですね時間も早いのに」
 
 古泉も感心した様に言う。
 
 「すっごいわねーっ、なんか人工衛星の二つや三つぶっ壊してそうねー」
 
 古泉、微笑みが引きつってるぞ。いや、人の事は言えないのだろうな。
 
   *  *  *
 
 「悪い、先帰る」
 「?」
 「ちょっと妹が風邪気味でな、大した事ないんだが一応帰宅部させてもらうわ」
 「ふーん、お大事に」
 
 かくして、放課後の教室でハルヒと分かれた俺は、一目散にトイレに向かう。
 個室に入り、「石ころぼうし」を装着してからトイレを出る。
 教室に引っ返し、ハルヒの真後ろを堂々と尾行する。
 完全撃墜事件から幾日か、俺の中に芽生えた諦めの悪さが生み出した新たなる企て。
 
 「さあー、みくるちゃんSOS団宣伝強化週間よっ!
 さっき決めたのさっき、現状に甘んじてはいけないのよ。
 ここは初心に戻ってバニーいくわよバニー!」
 「はっ、ひゃいっ」
 
 ハルヒに従いするりと滑り込んだ部室の中では、
 ハルヒが「あらかじめ日記」に書かれた通りの思いつきを今正に実行に移そうとしていた。
 
 (…?…彼の位置座標に誤差…?…)ペラッ
 
 ハルヒが抵抗する朝比奈さんを脱がし始めた。俺の目の前で。
 俺から見て目の前にハルヒがいる。その後ろに朝比奈さん。
 
 (…再サーチ…再サーチ…再サーチ…)ペラッ
 
 長門の視線が本から静かに上がり始める。
 …すいませんでしたソソクサ、バタン
 
 「あれ、ドア?閉めてなかった?」
 「風ですかぁ?」
 「…ユニーク…」ペラッ
 
 その後、どうしても見舞うと言って聞かなかったハルヒの対策をする暇は無かった俺は、
 やむなくかるーく「アトカラホントスピーカー」を使わせてもらった、すまん妹よ。
 
   *  *  *
 
 「むっ!ネ○アを引き寄せる手つきに気合いが漲っておるなご主人」
 
 翌日の夜、シャミを持ち上げ部屋の外の廊下に着地させた俺は、
 改めて床に座り厚紙で出来たネピ○箱を手元に引き寄せた。
 そして、デンと鎮座したるはたった今取り出した「タイムテレビ」。
 
 そうだ、別にいつでもどこでも良かったんだよ。
 これは、ダイヤルで操作するんだな。
 グリグリ回している内に、見慣れた校舎見慣れた人波。
 ドア越しにも聞こえる悲鳴。イザ、突入します!!
 
 「!?」
 
 目の前にドアップで現れた長門の全身に、俺は思わず飛び退き尻餅を着いていた。グリグリッグリグリッ
 しかし、ダイヤルを前に後ろに右に左に動かしても、
 全くと言っていい程画面の映像は変わらない。
 
 「有希ーっ、何うろうろしてるのー?」
 「なんとなく」
 
 これでどうだっ!グリグリグリッ!!!
 
 「あれーっ、有希さっきあっちにいなかった?」
 「気のせい、ずっとここにいたブツブツブツ…」
 「あー、そうだったね、何言ってんだろ私。さ、みくるちゃん着替えて着替えて!」
 「…端末確認、逆探知、サーチ…」ブツン
 
 長門の元々乏しい表情がすっと消えた瞬間、俺は腰を抜かしそうになりながら電源を落としていた。
 
   *  *  *
 
 「いけねっ、録画し忘れたっ!!お先っ!」
 「何やってんだか」
 
 翌日、団活後に廊下をすっ飛ぶ俺を、ハルヒの呆れ声が追跡する。
 
 「朝比奈みくるが」
 「×時×分」に
 「一人で」
 「×年×組前を通過する」
 
 「予定メモ帳」通りに現れた朝比奈さんに、
 「石ころぼうし」を被って教室に潜んでいた俺はさっと「スパイ衛星」を投げ付ける。
 部室にこだわる必要は無い。長門じゃあるまいに一日中制服って事は無いだろう。
 帰ったら着替えてお風呂に入ってパジャマに着替えてあんな事もこんな事も…たまりません…
 
 朝比奈さんが教室を通り過ぎた頃、俺は目を見張った。
 ザッザッザッザッザッと廊下を直進した長門が、
 気配に気付いて思わずビクッとなった朝比奈さんの横を通り過ぎる。
 その瞬間、長門の腕がサッと伸びてパシッと掌を握ったのを俺は確かに見逃さなかった。
 
   *  *  *
 
 「キョンくんまだーっ?」
 
 朝食後、便座に腰掛けた俺は、「きせかえカメラ」に念入りに「かたづけラッカー」を噴射する。
 ギリギリの距離でシャッターを切り、一瞬でこの目に焼き付けてから駆け付けて上着を被せる俺カコイイ
 愚腐、愚腐腐腐、愚腐、
 
 「おかーさーん、キョンくんがー頭おかしくなってるよー」
 
 ----
 [[次話へ進む>J・S・KYONの休息/第2話]]
 [[小説保管庫へ戻る>小説保管庫]]